エアコンが突然動かなくなると「もしかして故障?」「すぐに買い替えなきゃダメ?」と、どうしても焦ってしまいますよね。エアコンが動かなくなる原因は様々で、本当に故障していて修理が必要な場合もありますし、少し確認すれば正常に動きだす場合もあります。
この記事では、エアコンがうまく動かないときに確認したいチェックポイントと、その対策について解説しています。エアコンの調子が良くない方は、今回ご紹介している内容に当てはまるかチェックしてみましょう。
エアコンが故障した時の症状は、以下のようなものが代表的です。
自分で対処できる場合もありますが、本格的に故障している場合は専門業者に修理してもらう必要があります。このあとの項目では、それぞれの症状のよくある原因とその対処法について解説していきますので、エアコンでお困りの方ぜひチェックしてみてください。
エアコンから風が出ない場合は、冷媒ガスが漏れていたり、室外機が故障していたりする場合があります。また「全く出ないわけではないけど風が弱い」という場合は、エアコンフィルターが汚れてしまっていることが原因の場合もあります。
冷媒ガス漏れや室外機の故障が原因の場合は自分で修理をすることは難しいので、業者に修理を依頼しましょう。もしエアコンフィルターが汚れている場合は、自分でお手入れすることで症状が改善することもあります。その際はお使いの機種の取扱説明書をよく読み、正しい方法で掃除をするようにしましょう。
下記のページでは、さらに詳しくエアコンのフィルター掃除についてご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
エアコンのフィルター掃除は必要?その理由と手順を解説!
エアコン内部の部品が壊れたり冷媒ガスが漏れていたりすると、部屋が冷えなくなったり、暖まらなくなったりすることがあります。冷媒ガスや、エアコン内部の故障が原因の場合は自分で対処することはできないので、メーカーサポートや専門業者に修理を依頼してみましょう。
より詳しい原因や対策は、下記の記事でもご紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
エアコンをつけても部屋が冷えない!考えられる原因と効率よく冷やすコツを解説
エアコンから水漏れがあるときは、水を排出するためのドレンホースにトラブルが起こっている可能性があります。たとえばドレンホースの先端がホコリや落ち葉などで詰まってしまったり、ホースの角度が上向きになってしまったりすることで水漏れしてしまっているかもしれません。
エアコンの水漏れがある時は、取扱説明書の方法に従ってホースを掃除してみましょう。ドレンホースを掃除しても症状が変わらない場合や、明らかにホースが破損している場合は、エアコン業者に点検や修理を依頼したほうがいいでしょう。
水漏れの原因や対処法については以下のページでもご紹介していますので、あわせてご確認ください。
エアコンから水漏れ!その原因と応急処置、再発防止方法などをご紹介
エアコンからイヤな臭いがする場合は、フィルターの汚れが原因となっている可能性があります。フィルターには空気中のホコリをキャッチする役目がありますが、ずっとホコリが溜まったままになってしまうと、そこにカビなどが繁殖し臭いの原因になってしまうことがあるのです。
またフィルターにホコリが溜まって目詰まりしていると、エアコンは通常よりも大きい力で運転しなければなりません。そのため臭いだけでなく、運転音が大きくなったり、異音がしてしまったりすることもあります。
エアコンから異音や異臭がする場合は、フィルター掃除をすることで症状が良くなることもあるため、まずはフィルターをお掃除してみましょう。もしそれでも症状が改善しないのであれば、フィルター以外が原因になっている可能性がありますので、エアコン業者に修理などを依頼した方がよいかもしれません。
以下の記事ではエアコンのニオイの原因と対処法について、さらに詳しく解説しています。お悩みの方はこちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。
エアコンからイヤな臭いが...そんな時の原因と対処法、NG行動まで徹底解説!
これまでの症状には当てはまらないけど、エアコンが動かない……。そんな時は、エアコンが本当に故障しているかどうかも確認してみましょう。故障ではなく、以下のような原因でエアコンが動作しなくなっている場合もあります。
このあとは、それぞれの項目について詳しく解説していきます。まずはこれらを確認してエアコンが動かない原因を切り分けていきましょう。
エアコンが全く動かない場合は、コンセントから電源プラグが抜けてしまっている可能性があります。何かの拍子に電源プラグを抜いてそのままにしてしまっていることもありますので、そもそも電源プラグが入っているかを一度確認してみましょう。また、落雷などの影響でブレーカーが落ちた状態になっている可能性もあるのでそちらも確認してみてください。
エアコンは動いているようでも冷暖房が効かない場合は、適切な温度設定がされていない可能性もあります。大げさに言うと、室温が28度のときに冷房の29度設定では室温の方が低いので冷風は出てきません。なかなか冷暖房が効かない場合は、エアコンの設定温度を変更してみて、改善するかを確認しましょう。
また、運転モードを間違って設定してしまっている場合もあります。夏場に冷房運転をしているつもりで誤って暖房運転に設定してしまっている可能性も考えられますので、一度運転モードの設定も確認してみましょう。
冷房に設定しているのにエアコンから冷気が出てこない、部屋がなかなか冷えないなどの症状がある場合、室内機ではなく室外機に原因がある可能性もあります。
たとえば、室外機の周辺が障害物で塞がっている場合は熱を排出できず、エアコンがうまく機能しなくなってしまうことがあります。室外機の周囲にはできるだけ物を置かず、適切なスペースを空けるようにしましょう。
「実はリモコンの方が故障している」という場合は、操作してもエアコンは動かないので本体が故障していると勘違いしてしまうこともあります。
リモコンが効かないときは「電池が切れている」「ボタンに異物が挟まっている」「赤外線部分が汚れている」などの理由が考えられます。
そのため、まずは電池の交換やセンサー部分の掃除などを試してみましょう。それでもうまくいかない場合は、試しに本体側から操作してエアコンが動くか確認してみましょう。多くのエアコンにはリモコンが壊れた時などに備えて、室内機本体についているスイッチで操作できるようになっています。メーカーや機種によって位置や操作方法が異なるので、取扱説明書を確認してみましょう。
本体からは動かせるのに、リモコンで操作できない場合は、リモコンの方が故障している可能性が高いです。リモコンは自分で直すことは難しいので、メーカーサポートなどに相談しましょう。
暖房が勝手に止まってしまったり、暖房モードに切り替えても温風が出てこなかったりする場合は霜取り運転になっていることがあります。
真冬に暖房を使用していると室外機に霜が付着してしまうことがあり、付きすぎるとエアコンがうまく動かなくなってしまいます。これを防ぐために、エアコンには一時的に暖房を止めて室外機に付着した霜を溶かす機能があり、これを霜取り運転といいます。霜取り運転は霜がなくなれば自動で終了するので、しばらく待てば暖房も再開します。
もし霜取り運転が何度も起こるようなら、霜が付きやすくなっているなどの原因が考えられます。お手元の取扱説明書で、対処法を確認してみましょう。
エアコンの性能に対して部屋が広すぎると十分に部屋が暖まらなかったり、冷えにくかったりすることがあります。エアコンには適用畳数があり、機種ごとに最適な部屋の広さが決められているので、お使いの機種の適用畳数と部屋の広さを確認してみましょう。
仮にエアコンの性能が足りない場合は、ドアや仕切りなどで部屋の空間を仕切ることで改善する場合もあります。とはいえ、一番重要なのはしっかりとお部屋の大きさにあったエアコンを使うことです。エアコンを買う時は事前にお部屋の広さや構造を確認し、それに合った畳数の機種を選ぶようにしましょう。
エアコンは決して安い買い物ではないので、できることなら少しでも長く使い続けたいですよね。エアコンを長持ちさせるためには、気を付けたいいくつかのコツがあります。このあとは日々エアコンを使うときに心がけたいポイントをご紹介していますので、ぜひご参考にしてみてください。
熱がこもって部屋の温度が外気よりも高い場合は、エアコンをつける前に換気を行いましょう。すると外の涼しい風が入り込み、部屋の温度を下げておくことができます。これによって、エアコンに余計な負荷がかかることを抑えることができます。
換気のコツは部屋の対角線にある窓を開けて、空気の流れを作ることです。窓がひとつしかない場合は、扇風機を窓の外へ向けると、部屋の空気を外に押し出してスムーズに換気することができます。
空気の性質として、冷たい空気は下へ、暖かい空気は上へ留まる性質があります。そのため、部屋の中で温度にムラができてしまい、エアコンに余計な負荷がかかってしまうこともあるのです。それを防ぐためには、状況によってエアコンの風向きを調整するようにしましょう。
冷房のときの風向きは上、暖房のときの風向きは下にすることで、空気がうまく循環して効率よく室温を調整しやすくなります。無理な運転をさせないことでエアコンにかかる負荷が抑えられるため、結果的にエアコンを長持ちさせることにつながります。
エアコンの設定温度を少し高め・低めに設定することもエアコンを長持ちさせる方法のひとつです。外気温と室温の差を少なくすることで、エアコンの稼働を抑えて負荷も軽くすることができます。また、遮光カーテンなどを併用することで部屋の断熱性を高めて、冷暖房の効果を高めることも有効です。
エアコンを使わない時期でも、定期的に電源を入れて試運転をするようにしましょう。エアコンは長期間動かしていないと、内部にホコリなどの汚れが溜まりやすくなってしまいます。それを防ぐためにも、定期的にエアコンを稼働させるようにしましょう。
さらにエアコンを定期的に試運転することで、故障を見つけやすくなるというメリットもあります。知らぬ間にエアコンが故障していて、夏本番になって久々につけてみると動かない……、そうなるとしばらくの間エアコンを使うことができなくなってしまいます。夏の間は工事業者も込み合うので、なかなか修理の予約が取れないことも珍しくありません。エアコンが使えないばかりに部屋の中で熱中症になってしまったら、後悔してもしきれませんよね。そうならないためにも、早めにエアコンの試運転をして、故障を見逃さないようにしましょう。
エアコンが汚れたまま使い続けていると、冷暖房の効率が落ちるだけでなく故障もしやすくなります。エアコンをできるだけ長く快適に使い続けるためには、こまめなメンテナンスが重要です。
特にホコリが溜まりやすいのはフィルター部分で、定期的にお掃除をするのが好ましいです。フィルター掃除は自力でもできますが、手間がかかったりエアコンの位置によってはお掃除が難しかったりする場合があります。その点フィルター自動清掃機能付きのエアコンであれば、使っていないときにエアコンが自動でフィルターをお掃除してくれます。日々のお手入れの手間を減らしてくれるので、この機能が搭載されたエアコンを選んでみるのもおすすめです。
また、フィルターだけでなく熱交換器などの自分では掃除できないエアコン内部のお掃除をしてくれる機能を搭載したエアコンも発売されています。エアコンの内部クリーンにこだわりたい方は、ぜひチェックしてみましょう。
「エアコン フィルター自動掃除」で商品を探す 「エアコン 内部クリーン」で商品を探す購入からある程度の年月が経過している場合は、寿命が来てしまっている可能性もあります。そのようなエアコンを修理して使っても、ほかの箇所が立て続けに故障して修理費用がかさんでしまうケースもあります。いま使っているエアコンはかなり年季が入っている、という方は買い替えも選択肢の一つかもしれません。
ジャパネットでは、古いエアコンの取り外しから新しいエアコンの取り付けまで一括で承っています!以下のページではエアコンの買い替えについて詳しくご紹介していますので、新しいエアコンが欲しいという方は、ぜひご確認ください。
エアコンを買い替えるなら下取りがお得!下取り購入の方法と注意点を解説
エアコンがうまく動かない時には、今回ご紹介した症状と照らし合わせてご自身のエアコンが故障しているのか確認してみましょう。ただし、エアコンが動かなくなると一見して故障を疑ってしまいますが、リモコンの電池切れや霜取り運転になっていて実は正常に動作していたということも考えられます。エアコンの調子は悪いけど、どこが故障しているのかわからない場合は、本当に故障しているのかもチェックしてみましょう。
長年使っているエアコンは寿命を迎えているケースもあり、無理に修理せずに買い替えたほうが結果的に安上がりになったということも少なくありません。下取りなども上手に活用して、新しいエアコンの買い替えも検討してみるとよいでしょう。