エアコンの調子が良くないと感じたとき、そろそろ寿命がきたのでは?と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、故障や不具合にはさまざまな原因があり、必ずしも寿命だとは限りません。エアコンは、寿命が近づくといくつかのサインが表れることがあり、そのサインを確認することで不調の原因がわかる場合もあります。そこで今回は、エアコンの寿命がどれくらいかの目安や、寿命を知らせるサインにはどういったものがあるか、についてご紹介します。
結論からいうと、エアコンの寿命は一概に何年です、と言うことはできません。また、使用中のエアコンのメーカーや機種、使用状況などによっても使用できる年数は変わってきますが、ジャパネットでは購入してから約16年後をエアコンの買い替え時期としてご紹介しております。
また、エアコンには、「標準使用期間」という、安全に使える期間の目安がメーカー別に定められています。ただし、この標準使用期間は正常に動作を保証する期間ではなく、長期に渡り使い続けるエアコンが経年劣化などによって起こるトラブルが少ない期間を表しています。
さらに、これとは別に修理の際に使う部品(補修用性能部品)について、メーカー側が保有している期間というものもあります。永遠に修理部品を提供し続けることはできないため、メーカーごとにこの補修用性能部品の保有期間を定めており、補修用性能部品の保有期間を越えると部品が不足して修理できなくなる可能性があります。
一般的には、エアコンを新品で購入してから1年間はメーカーの無償修理保証期間が付帯していることが多く、保証規定内の故障は無償で修理を行えます。有償範囲に該当する修理の場合も保証期間外よりも修理費用が安く受けられる場合もあるでしょう。そのため、無償修理保証期間中に故障が発生したときは、新品に買い替えるよりも修理を依頼したほうがコストを抑えられる可能性が高いといえます。
エアコンの寿命を知らせるサインとして代表的なものは、次の6種類です。「最近調子が悪いな」と感じている場合は、当てはまるものがないかどうかをチェックしてみましょう。
エアコンの送風口から出てくる風に乗ってイヤな臭いがする場合は、エアコン内部やフィルターにカビが発生している可能性が考えられます。
エアコンの内部深くでカビが発生してしまった場合は、個人で取り除くのは難しいため、専門業者に依頼してクリーニングを実施する必要があります。
エアコンを稼働させた際に聞きなれない音がする場合は、エアコンの部品にトラブルが発生している可能性があります。風を送り出すファンや、室外機内部のコンプレッサーに原因がある場合が多いといえます。場合によっては両方が故障していることもあるので、専門業者に点検を依頼して何が原因となっているのかを突き止めましょう。
いつも通りの温度に設定しているはずなのになかなか冷暖房が効かないというときは、フィルターがホコリなどで目詰まりして効率が落ちていたり、エアコン内部に異変が生じていたりする可能性があります。ホコリなどの汚れが原因で冷暖房の効率が落ちているだけであれば、お手入れをすることである程度状態を改善できますが、空気を冷やすための冷媒などに不具合が生じている場合には修理を検討する必要があります。
冷暖房機能の修理は費用が高額になりやすいので、購入からある程度の年月が経過しているのであれば買い替えたほうが安価になるケースもあるでしょう。
異常を感じたら、本格的な夏場や冬場を迎える前に早めの修理や買い替えをおすすめします。
エアコン内部で発生した結露は、本来であればドレンホースを伝って外へと排出されるので、室内に水漏れが起こることはありません。しかし、何らかの異常が起こると水が外へ排出されず、水漏れが起きてしまうのです。
エアコンの水漏れについては、複数の原因があります。以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご欄ください。
エアコンから水漏れ!その原因と応急処置、再発防止方法などをご紹介
エアコンの操作が不可能になった場合は、リモコンの故障か、エアコン本体の故障のどちらかが起こっている可能性があります。
リモコンの操作ができなくなったときは、電池を交換して正常に動作するか様子を見てみましょう。症状が改善しないのであれば、赤外線を発するセンサーの故障などが考えられます。
また、本体に問題があると考えられる場合は、本体の運転ボタンを押して動くかどうかを確認してみましょう。安全を確保した上で電源プラグを差し直しても症状が改善しない場合は、故障していると考えられます。
いずれの場合も、専門業者への修理の依頼や買い替えを行うことをおすすめします。
これまで問題が見られなかったのにもかかわらず漏電ブレーカーが落ちるようになったときは、発火などの危険性が高いため直ちに使用を中断して専門業者に点検してもらいましょう。
漏電ブレーカーではなくアンペアブレーカーが落ちるときは、契約しているアンペア数以上の電力を同時に使ってしまいブレーカーが落ちていることが考えられます。ブレーカーが落ちた際に電子レンジなど電力を大きく使用する家電を同時に使用していなかったかの確認も必要です。
寿命のサインが現れたエアコンを「修理するか」「買い替えるか」で迷ったときは、以下でご紹介する2つのケースを判断基準にするのがおすすめです。
無償修理保証期間内であれば修理をするのが望ましいでしょう。誤った使用方法による故障などでない限り、保証の規定に準じて無料で修理してもらえます。
エアコンを取り扱っているメーカーの多くは、補修用性能部品の保有期間を設けています。これはその名のとおり、修理に必要な部品をメーカーが保有する期間のことです。そのため、もし補修用性能部品の保有期間を過ぎたタイミングでエアコンに寿命のサインが現れた場合は、修理が困難となるので、買い替えを検討するのが望ましいといえます。
エアコンを修理するか買い替えるか検討したのち、買い替えることを決めた場合は、以下でご紹介する「エアコン選びのポイント」を押さえましょう。
適用畳数は「◯畳〜◯畳」と表記されていることが多く、前の畳数は木造の場合、そして後ろの畳数は鉄筋造の場合を指しています。そのため、エアコンを選ぶ際は前もって「建物の構造」と「エアコンを設置する部屋の広さ」を把握しておきましょう。
エアコンを選ぶ際は、冷暖房の能力がどの程度かも確認しましょう。
冷暖房の能力は、「定格出力(出力の最低数値〜最高数値)」として表記されていることがほとんどです。たとえば、冷房・暖房ともに最低数値が低いエアコンは繊細な運転ができ、反対に最高数値が高いエアコンは指定した温度になるスピードが早い傾向にあります。それぞれで強みは異なるため、自分に合っているほうを選びましょう。
エアコンの電気代を抑えたい場合は、省エネ機能の有無をチェックしましょう。
省エネ機能には、たとえば「人の体感温度を感知して自動で運転モードを切り替える機能」や「部屋の状況に合わせたモードで運転する機能」などがあります。これを使えば、必要以上に温度を上げたり下げたりすることがなくなるため、電気代を節約できる可能性があります。
このほか、省エネ基準達成率を確認するのもおすすめです。この数値が大きいほど省エネ性能に優れているということになるため、判断基準のひとつとして覚えておきましょう。
エアコンによって搭載している機能は異なります。そのため、エアコンを選ぶ際は「エアコンに何を求めているのか」を考えた上で機能性を確認することも大切です。
たとえば「空気清浄機能」を搭載したエアコンであれば、冷暖房運転をしながら、きれいな空気を部屋に送ることができます。
自分にとって必要な機能が備わったエアコンを選ぶことができれば、より快適な空間を作ることができます。
なお、エアコン選びのポイントについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひあわせて読んでみてください。
エアコンを新調する方必見!押さえておきたいエアコン選びのポイントとおすすめ製品をご紹介
標準使用期間を越えているエアコンは、故障する確率が高くなるといわれています。
しかし、取扱説明書通りに使ったり、使用時間に配慮したり、適切なメンテナンスをすることで、長く使える可能性が高まります。
そこで以下にて、エアコンを長持ちさせる4つの方法をご紹介します。
エアコンを使用する頻度が多かったり、運転時間が長かったりすると、その分劣化が早まる可能性があります。そのため、エアコンを長持ちさせるには、必要なときに必要な時間だけ運転させることが大切です。
このとき、役に立つのがエアコンのタイマー機能です。エアコンをつけたまま寝てしまったり、エアコンを消し忘れて外出したりすることが少なくなるため、必要以上の運転を防止でき、ひいてはエアコンを長持ちさせやすくなります。
ホコリなどによって目詰まりを起こしたフィルターを使い続けていると、冷暖房の効率が低下してしまい、結果としてエアコン本体に負担がかかってしまいます。そのため、フィルターはこまめに掃除することをおすすめします。
フィルター掃除については、以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひあわせて読んでみてください。
エアコンのフィルター掃除は必要?その理由と手順を解説!
エアコンを長持ちさせるには、室外機の周りに物を置かないようにすることも大切です。
室外機の周りに物があると風が通りにくくなるので、空気の循環が悪くなり、エアコン本体に負担をかけてしまう可能性があります。
エアコンを使用しない時期はまったく電源を入れないという方も多いと思いますが、定期的に電源を入れて稼働させることをおすすめします。ホコリは、部屋の中を舞うことでエアコン内部に入り込んでしまう場合もあります。定期的にエアコンを稼働させていれば、入り込んでしまったホコリを蓄積させずにすむとともに、正常に動作するかの確認にもなります。
そのため、夏と冬だけしかエアコンを使わないとしても、月に数回は稼働させるようにしましょう。
正しい使い方をした上で、日々のメンテナンスをこまめに行えば、エアコンは長く使い続けられる可能性があります。しかし、今回ご紹介したような寿命のサインが現れて、購入からある程度年数が経っている場合は、修理ではなく買い替えたほうがお得になる場合もあるため、状況に応じて判断しましょう。
エアコンを買い替えるときには、下取りなどをうまく活用すると、お得に購入できて費用も抑えられます。ぜひ検討してみてください。
ジャパネットたかたではエアコンの下取りを行っています。ぜひご検討ください。
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