電気料金の値上がりが続く今日この頃、家電の電気代はできるだけ節約したいところですよね。節電といえばエアコンや冷蔵庫などが頭に浮かびがちですが、つけっぱなしにすることの多いテレビも思いのほか電気代がかかっていることも少なくありません。
今回は、テレビの電気代を計算する方法や節約のコツをご紹介します。まずはテレビにどれくらいの電気代がかかっているのかを知って、節約術を実践してみましょう。
テレビのおおよその電気代は、「テレビの消費電力量（kW）」×「視聴時間（h）」×「1kWhあたりの電気料金契約料金」をもとに計算することができます。
例えば、テレビの消費電力量が150Wで1kWhあたりの電気料金を31円と仮定すると、1時間当たりの電気料金は以下の通りになります。
単純計算で、一日8時間使うと約37.6円になり、ひと月にすれば約1,128円の電気料金がかかっていることが分かります。もちろんテレビの機種や、視聴する時間、契約している電力会社の料金によっても電気代は変わってきますが、長い目で見れば、なかなかあなどれない金額がかかっているといえるのではないでしょうか。
テレビの消費電力量は取扱説明書やカタログなどに記載されているので、ご自身の契約している電力会社の電気料金と掛け合わせて計算してみましょう。
日ごろの使い方を工夫することで、テレビの電気代を節約しやすくなります。具体的には、以下のようなポイントに気をつけてみましょう。
このあとはそれぞれの項目について詳しく解説していくので、これを参考にエコな使い方を実践してみましょう。
テレビの画面を明るくしたり音量を大きくしたりすれば、その分たくさん電力を消費してしまいます。そのため、「必要以上に画面が明るくなっていないか」「やたらと音量が大きくなっていないか」という点に注意しながら使ってみましょう。
また、テレビの画面にホコリが溜まっていないかを確認することも重要です。ホコリが溜まると画面が暗く見えてしまうため、その分余計に明るくしてしまいがちです。テレビの画面は静電気によってホコリを引き寄せやすく、知らぬ間にホコリが溜まってしまうので、こまめな掃除を心がけましょう。
テレビのなかには、様々な省エネ機能が搭載されている機種も発売されています。代表的なのは「明るさセンサー」や「自動オフ機能」で、使う環境に合わせてテレビの設定を自動的に調整してくれる便利な機能です。おまかせで電気代を節約できるだけでなく、テレビをより使いやすくしてくれることも見逃せないメリットといえるでしょう。
このあとはそれぞれの機能について詳しく解説していますので、自分の使っているテレビにも搭載されているかを確認してみましょう。
明るさセンサーとは、お部屋の明るさに合わせてテレビ画面の明るさを自動で調整してくれる機能です。画面を明るくし過ぎる心配がないので、消費電力も抑えることができます。また、わざわざ手動で設定を変更する必要が無く、その時の状況に合わせて見やすい明るさに自動で変えてくれることも見逃せないメリットです。
この機能は、一定時間テレビの操作がない場合に自動で電源をオフにしてくれる機能です。例えば「テレビを見ながら寝てしまい長時間つけっぱなしになっていた」という場合にも、自動的に電源を切ってくれるので、電気代がムダになることを防いでくれます。
意外と見逃しがちですが、テレビを長期間使わないときは電源プラグを抜いておくことも重要です。テレビは電源を切った状態でもわずかに電力を消費し続けており、電気代はかかり続けています。そのため、テレビを見ないときはできるだけ電源プラグも抜いておくと、電気代を節約することにつながります。
ただし電源プラグを抜くと録画予約も機能しないので、いつも番組録画をしている方は注意するようにしましょう。
昔のテレビと比べると、最近のテレビは省エネ性能が着実に進歩してきています。同じテレビを長年使っている方は、最新機種に買い替えるだけで電気代を節約できるかもしれません。
もしテレビを買い替えるときは、「省エネ基準達成率」に注目してみましょう。省エネ基準達成率とは、その機種がどれだけ省エネ性能に優れているかを表しています。これは星の数でわかりやすく表示されており、数が多くなるほど省エネ性能が高いことがわかります。カタログや通販サイトで確認することができるので、テレビを選ぶときはこの表示も見逃さないようにしましょう。
テレビの電気代は、機種によってかなりの差があります。なかでも以下のようなポイントはテレビの消費電力を大きく左右するので、節電効果を重視する方はこれらのポイントに注目してテレビを選んでみるとよいでしょう。
このあとはそれぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
テレビはサイズが大きくなるほど消費電力量が多くなり、電気代も高くなる傾向があります。テレビはお部屋の広さに応じて適切なサイズを選ぶことが重要ですが、電気代を節約したい方は許容できる範囲でなるべく小さなテレビを選んでみるとよいでしょう。
なお、テレビサイズの適切な選び方については以下の記事で詳しくご紹介しています。併せてご確認ください。
テレビのサイズはどれくらいが適切？失敗しない選び方をご紹介
解像度が高いテレビほどクッキリした美しい映像を楽しむことができますが、引き換えに電気代も高くなりやすくなります。
近年主流のテレビの解像度は、以下の3種類です。それぞれの特徴は以下の通りなので、自分にとってどれくらいの性能が必要なのかを確認してみましょう。
| フルHD | 通常のテレビ番組をみる分には何の問題もなく楽しめます。消費電力や本体価格が他に比べるとひかえめで、リーズナブルなモデルといえるでしょう。 |
| 4K | フルHDの4倍の解像度をもち、映画やゲームもより美しい映像を楽しめます。ただしフルHDに比べると電気代は高くなりがちです。 |
| 8K | 近年のテレビでは最高峰の解像度を誇るテレビです。その高い性能を引き出すため、消費電力量もトップクラス。とにかくテレビの映像にはこだわりたいという方はチェックしてみましょう。 |
以下の記事では、最近人気の4Kテレビについてさらに詳しく解説しています。テレビ選びにお悩みの方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
今さら聞けない！？4Kテレビの特徴・メリットをご紹介！4Kテレビって何がいいの？知っておきたいテレビ知識！
最近発売されているテレビのパネルは、主に「液晶」と「有機EL」の2種類です。液晶テレビと比べると有機ELテレビの方が美しい映像を表現できるといわれていますが、その分消費電力も高くなる傾向にあります。なかには、同じサイズでも有機ELの方が2倍以上消費電力が高くなるケースもあるので、月々どのくらいの電気代がかかりそうか、あらかじめチェックしておくことが大切です。
有機ELテレビの特徴やメリットなどについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。値段に違わぬ性能を持ち合わせているので、テレビの性能を重視する方はぜひチェックしてみて下さい。
有機ELテレビとは？液晶テレビと何が違うの？有機ELテレビの特徴やメリット、選び方や注意点も解説します！
いざテレビを買い替えようと思っても、古いテレビの処分は意外と大変ですよね。テレビは粗大ごみで捨てることができないので、専門の回収業者に依頼をして正しい方法で処分する必要があり、時間も手間もかかってしまいます。
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※下取りの際は、リサイクル料金と収集運搬料金が別途必要です。
※製品によっては別途設置費用が発生いたしますので、詳しくは各商品詳細をご確認ください。
テレビはほかの家電と比べて、一時間当たりの電気代はそこまで高くはありません。しかし長時間つけっぱなしにしたり、必要以上に画面を明るくしていたりすると、積み重なった電気代が予想以上に高額になってしまうこともあります。テレビの電気代が気になる方は、普段の使い方を工夫したり省エネ機能に頼ってみたりして、電気代を節約してみましょう。
その他にも、テレビを買い替えることで電気代を今より節約できる場合もあります。その際は下取りサービスを活用し、お得にテレビの買い替えをしてみてはいかがでしょうか。