新しいテレビを買うときは、お部屋に合ったちょうどいいサイズの機種を選ぶことが大切です。とはいえ、お店で売っているテレビは大きいものから小さいものまで、そのサイズはさまざま。なんとなくカタログを眺めてみても、自分の部屋にどんなサイズのテレビが最適なのかは、パッとわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、テレビのサイズ選びの方法について詳しく解説しています。お部屋の広さごとに最適なテレビサイズもわかりやすくご紹介していますので、テレビ選びに迷っている方はぜひご参考にしてください。
一般的にテレビのサイズは「〜V型」と表記されており、これはテレビ画面の対角線の長さをあらわしています。そのテレビの画面サイズがどれくらいなのかを知ることができるので、テレビを選ぶときはまずこの表記を確認するようにしましょう。
サイズ | 画面の対角線の長さ |
---|---|
19V型 | 約48.26cm |
24V型 | 約60.96cm |
32V型 | 約81.28cm |
40V型 | 約101.6cm |
43V型 | 約109.22cm |
48V型 | 約121.92cm |
49V型 | 約124.46cm |
50V型 | 約127cm |
55V型 | 約139.7cm |
58V型 | 約147.32cm |
60V型 | 約152.4cm |
65V型 | 約165.1cm |
75V型 | 約190.5cm |
ただしこの表記は、あくまで画面部分の長さであり、フレームのサイズは含まれていません。商品本体の寸法は上記のサイズよりも若干大きくなるので、店頭やカタログなどで本体サイズも確認するとよいでしょう。
テレビは大きいものから小さいものまで、機種によってそのサイズはさまざまです。サイズ選びに迷ったときは、設置するお部屋の広さに応じて選んでみるとよいでしょう。
この項目ではお部屋の畳数ごとに、それぞれ適したテレビのサイズを解説しています。
6畳の部屋には、「24V型〜32V型」の小型テレビがおすすめです。一人暮らしの方や寝室にテレビを置きたい方は、このくらいのサイズから選んでみるとよいでしょう。
8〜10畳の部屋には、「32V型〜40V型」をおすすめします。なお、32V型と40V型ではサイズ感は変わってくるので、部屋全体の広さや好みに応じて選ぶとよいでしょう。お部屋をひろびろ使える場合や、大画面の映像を楽しみたいという場合は、40V型を選ぶのがおすすめです。
10〜12畳の部屋には、「40V型〜49V型」の比較的大きめサイズのテレビをおすすめします。レイアウトによって多少異なる場合もありますが、10〜12畳のお部屋には、見やすさを重視してなるべく大きめサイズのテレビを選んでみるとよいでしょう。
12畳以上の広いお部屋には、50V型以上の大型テレビをおすすめします。ただし同じ部屋の広さでも、間取りや家具の配置によっても適切なサイズは変わってきます。場合によっては、12畳以上の部屋でも「50V型は大きすぎる」と感じることもあるので、きちんと大きさを確認してから購入するようにしましょう。
中小型テレビ一覧を見る 49V型以上の大型テレビ一覧を見る視聴距離とは、テレビの画面から視聴する人までの距離を指します。テレビまでの距離があまりにも近いと画面全体が視界に入らないので見えにくく、反対に遠すぎても映像の細かいところが見えにくくなってしまいます。そのため、部屋の広さだけでなくどこに置くかもよく考え、ちょうどいい距離でテレビを視聴できるようなサイズを選んでみましょう。
テレビの最適な視聴距離は、4Kの場合は画面の高さの約1.5倍、フルHDの場合は画面の高さの約3倍といわれています。以下の表に、一般的なテレビの最適視聴距離の目安をまとめていますので、テレビ選びの参考にしてみてください。なお、画面の高さは製品によって異なるため、実際の寸法の確認も欠かさないようにしましょう。
テレビのサイズ | 画面の高さ | 4Kの最適視聴距離 | フルHDの最適視聴距離 |
---|---|---|---|
40V型 | 約50cm | 約75cm | 約150cm |
48V型 | 約59cm | 約88.5cm | 約177cm |
55V型 | 約68cm | 約102cm | 約204cm |
60V型 | 約75cm | 約112.5cm | 約225cm |
テレビのサイズが決まったら、次にサイズ以外のスペックや、どんな機能が搭載されているか、もチェックしてみましょう。具体的には以下のポイントになります。
このあとは、それぞれについて詳しく解説しています。しっかり確認して、自分に合った機種を見つけてみましょう。
テレビのパネルタイプは大きく分けて、「液晶」と「有機EL」の2種類です。それぞれ性能や価格などが異なるため、好みに応じて選んでみましょう。
液晶は、現在販売されているテレビに広く採用されているパネルで、サイズの選択肢が豊富なことが大きな魅力です。1人用の小型テレビから、家族で囲んで楽しめる大型テレビまで、どんなシチュエーションでも楽しめるラインナップが揃っています。また有機ELテレビと比べると、リーズナブルな価格の製品が多いことも嬉しいポイントです。
なお、同じ液晶テレビの中にも「IPS方式」と「VA方式」の2種類の製品が存在し、その違いは以下のような点です。得意なシチュエーションや画面の見え方が異なってくるので、好みに応じて選んでみましょう。
有機ELテレビの最大の魅力は、なんといってもその高い映像表現技術でしょう。鮮やかな色彩で明暗をクッキリと表現することができ、よりリアリティのある映像を楽しむことができます。また液晶テレビに比べ、本体が薄く軽量化されており、壁掛けにもピッタリのテレビです。さらに視野角の広さにも優れており、どの位置からでも美しい映像を堪能することができます。
テレビの画質にはとことんこだわりたい、という方は有機ELテレビを選んでみることをおすすめします。
以下の記事では、有機ELテレビについてもっと詳しく解説しています。有機ELテレビの仕組みやおすすめ製品もご紹介していますので、気になる方はぜひあわせてご覧ください。
有機ELテレビの特徴やおすすめ製品をご紹介!液晶テレビとの違いやメリット、選び方も徹底解説
解像度とは、そのテレビの映像がどれだけ細かいか、をあらわしたものです。解像度が高いほどそのテレビの画質も良くなり、同時にお値段も高くなる傾向にあります。解像度の分類は、主に以下の4つに分かれていますので、自分にとってどれくらいの性能が必要なのかを確かめてみましょう。
24V型などの小型テレビに比較的多いのが、フルHD以下の画質のテレビです。他のタイプと比べると画質は低めですが、リーズナブルな製品も多いため「少しでも価格を抑えてテレビを購入したい」という方には選択肢に入ってくるテレビといえるでしょう。また、2台目のサブテレビの購入を考えている方もチェックしてみても良いでしょう。
フルHDテレビは一般家庭で広く普及しており、4Kテレビの人気が高まる昨今でもまだまだ主流の解像度といえるでしょう。通常のテレビ番組であれば十分キレイな映像を楽しむことができるので、「そこまで高画質なテレビでなくてもいい」という方にとって、リーズナブルでコストパフォーマンスに優れたテレビといえるでしょう。
4KテレビはフルHDの4倍の解像度を持ち、フルHDよりも高精細な映像を表現することができます。最近では4K対応のコンテンツも増えてきており、ゲームや動画配信サービスなど幅広いプラットフォームで4Kの映像美を体感できます。
2023年7月現在、4K放送は一部のBS放送でしか始まっておらず、地上波放送の一般的なテレビ番組は4K画質に対応していないので注意が必要です。
8Kテレビの解像度は、なんと4Kの約4倍です。ただでさえ美しいといわれる4Kを遥かに凌駕する高画質な映像は、最高峰の映像美を体験させてくれることは想像に難くないでしょう。
ただし2023年7月現在、8K放送は地上波では放送されておらず、BSのみの放送になっているので注意が必要です。また視聴するには専用のチューナーやアンテナ、視聴契約などが必要になります。
価格も他のテレビと比べると高額になってきますが、「とにかく高性能なテレビを使ってみたい」という方には狙う価値のあるテレビといえるでしょう。
テレビ番組を録画して、空いた時間にゆっくり見たいという方は、録画機能についてもチェックしておきましょう。録画機能と一言でいっても、「外付けHDD等が必要なタイプ」「HDDが内蔵されているタイプ」と、製品によって方法が異なります。
それぞれ以下のような特徴があるので、録画機能を使ってみたい方はあらかじめどの方法で録画をしたいかチェックしておきましょう。
なおテレビ番組を同時録画したい場合は、搭載されているチューナー数もチェックしておきましょう。チューナーとはテレビ放送を受信するための機器で、搭載されている数が多いほど同時録画できる番組数が増えます。目安としては、「リアルタイム視聴用1個+同時録画したい番組数」のチューナーを選ぶことをおすすめします。
テレビの録画方法については以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
テレビ番組を録画する3つの方法を解説!メリット・デメリットもご紹介
テレビがインターネット接続に対応していると、動画配信サービスや視聴者参加型の放送を楽しむことができます。これらのコンテンツを利用してみたい方は、インターネット接続に対応しているテレビかどうかをあらかじめチェックしておきましょう。
なおインターネットの接続方法は、「有線LANタイプ」と「無線LANタイプ」のどちらかです。ご自宅でどちらの接続方法が使えるのかを、事前に確認しておくことが大切です。また、インターネット接続対応のテレビであっても、利用できる動画配信サービスは機種によって違ってくるので、使ってみたい動画配信サービスに対応しているかを確認しておきましょう。
テレビの中には、まるで映画館さながらの迫力ある音響を楽しめる製品も発売されています。臨場感のあるサウンドで、いつものテレビ番組やお気に入りの映画をもっと楽しみたい方は、ぜひテレビの音響性能もチェックしてみましょう。
いざお部屋に設置してみると、映り込みがひどくて映像が良く見えなかったり、高さが合わなくて首が疲れてしまったりすると、せっかくこだわった新しいテレビも楽しさ半減ですよね。
この項目では、テレビを設置するときに気をつけたい豆知識についてご紹介していますので、ぜひご参考にしてください。
テレビの画面に光が写り込んでしまうと、映画やドラマの暗いシーンで何が起こっているのかがわからず、イライラした経験のある方も多いのではないでしょうか。
そんな厄介な映り込みを防ぐには、テレビを置く位置や使い方を工夫してみましょう。映り込みの一番の原因は、窓から差し込む日光。そのため、テレビは窓に対して垂直になるよう配置するのがおすすめです。そのほかにも、遮光カーテンやブラインドを活用することで、テレビの画面に光が差し込むことを軽減することができます。
意外と見落としがちですが、本体を置く「テレビ台」も映像の見やすさにかかわってくる重要なアイテムです。一般的にテレビ画面を見上げるような高い位置に設置すると、視聴する際に首が疲れやすくなってしまったり照明が映り込みやすくなってしまったりする傾向にあります。そのため、テレビを設置するときは、少し上から見下ろすような低めの位置に調整するのがおすすめです。
具体的には、床に座って見ることの多い方は約40cmの高さ、いつもソファに座って視聴しているという方は約40〜60cmの高さを目安にテレビ台を選んでみましょう。
テレビを購入するときは、「お部屋の広さ」や「最適視聴距離」をもとに、ちょうどいいサイズを選ぶことが大切です。テレビ選びに迷った際は、今回ご紹介したチェックポイントやおすすめ製品も参考に、自分に合った機種を見つけてみてください。