冷蔵庫は365日、毎日休まず食べ物を冷やし続けてくれています。いつでもその変わらない姿を見せてくれるので、ひょっとしたら冷蔵庫は壊れることがないのではないか、と錯覚してしまいがちです。しかし残念ながらすべての家電には寿命があり、それは冷蔵庫も例外ではありません。
この記事では冷蔵庫が故障する前に出やすい症状について解説し、買い替えるタイミングや新しい冷蔵庫を選ぶ際のチェックポイントについてご紹介しています。冷蔵庫が突然壊れて焦る前に、あらかじめ買い替えのタイミングを知っておきましょう。
毎日休むことなく動き続けてくれる冷蔵庫ですが、年月の経過とともに気づかぬうちに部品の劣化が進んでいきます。どうしても最後には故障してしまうものですが、時には故障の前兆としていろいろな症状が出てくることもあります。
ここでは、冷蔵庫が故障する前にあらわれやすい症状についてご紹介しています。今の冷蔵庫を長年使っている方は、これらの症状が出ていないかを確認して故障を見逃さないようにしましょう。
冷蔵庫の不調のなかで特にわかりやすいのが、前よりも冷えにくくなったという症状です。冷蔵庫があまり冷えないと感じたときは、まずコンセントが抜けていないか、中に物を入れすぎていないかを確認してみましょう。どちらも問題ない場合は、内部の部品に不具合が起きている可能性が考えられます。
内部にある冷却器などの部品が故障していることが考えられるため、メーカーや専門業者に相談してみましょう。もし簡単な修理で済めばそれでよいのですが、長年使っている冷蔵庫はたとえ修理したとしても、立て続けに他の部分が故障してしまう可能性もあります。買ってから年数がたっているときや、修理費用が高額な時は思い切って買い替えを検討してもいいかもしれません。
なお、冷蔵庫が冷えない原因については以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
冷蔵庫が冷えない!故障を疑ったら確認したいポイントとは
冷蔵庫から水が漏れている場合は、パッキンの劣化やドレンホースの不具合、コンプレッサーの故障などが考えられます。ドレンホースの詰まりやパッキンの劣化は簡単な修理で直ることもありますが、コンプレッサーなど冷却機能の故障の場合は修理費用が高額になりやすい傾向があります。いずれにしても専門業者の修理が必要になりますので、金額を確認し、場合によっては買い替えも視野に入れるとよいでしょう。
なお、冷蔵庫から水漏れする原因については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
冷蔵庫が水漏れしている?考えられる原因と対策を徹底解説
氷を作るペースが極端に遅くなったり氷が作れなくなったりした場合は、冷蔵庫が冷えない時と同じように冷却装置に異常がある可能性が考えられます。この場合も専門業者に依頼をして、修理費用によっては買い替えを検討するのがよいでしょう。
以前は無かった異音が本体から聞こえる場合は、冷蔵庫の故障を疑ってみてもいいでしょう。冷蔵庫の運転中はコンプレッサーやファンの音がするものですが、気になるほど大きな音がしていたり、今まで聞いたことのない音が出ていたりする場合は、内部に異常が発生している可能性があります。
庫内を掃除したり、冷蔵庫の周辺を片付けたりすることによって症状が改善する場合もありますが、そうでない場合は修理や買い替えが必要です。
冷蔵庫から異音がする原因については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
冷蔵庫がうるさいと感じたら?確認したいポイントと対処法を解説
せっかく新しい冷蔵庫に買い替えるのなら、後悔のないお買い物にしたいですよね。残念ながら冷蔵庫を買った後で「失敗した……。」と感じている方も少なからずいらっしゃいます。
この項目では冷蔵庫選びで後悔しやすい、よくあるポイントについてご紹介しています。冷蔵庫選びのときはこれらのポイントをしっかりチェックし、心残りのないお買い物にしましょう。
冷蔵庫を買った後で、「やっぱりもっと大きい冷蔵庫を買っておけばよかった」と後悔するのもよくある失敗の一つです。冷蔵庫の容量の目安は下記のような計算式で求めることができます。あらかじめ、自分にとってどれくらいの容量がちょうどいいのかを確認しておきましょう。
また、具体的な人数であらわすと下記が目安の容量になります。
ただし、上記の容量はあくまでも目安ですので、最後には自分のライフスタイルに合った容量を選ぶのが一番です。例えば普段まとめ買いをよくするという方は、目安よりも大きめの冷蔵庫を、逆に料理はほとんどしないという方は目安よりも容量の小さなものを選んでもいいかもしれません。
引き出しの位置によっては、思っていたよりも出し入れが大変で、あとから後悔してしまうこともあります。例えば野菜室が一番下にある冷蔵庫は、重い野菜を出し入れするときにかがまなければならないので、体に負担がかかってしまいやすいです。野菜室がまんなかにある冷蔵庫なら、かがまず楽な姿勢でモノの出し入れができるので毎日の使い勝手もずっとよくなります。
人によって使いやすい引き出しの位置は変わってくるので、自分にとってどの引き出しがどの位置にあれば快適に使えるのかを、事前に把握しておくとよいでしょう。
見切り発車で冷蔵庫を買ってしまうと、あとになって「やっぱりあの機能が搭載された別の機種が良かった」と後悔することがあるかもしれません。あとから後悔しないためにも、どの機種にどんな機能が搭載されているのかをしっかり確認しておくことが重要です。
冷蔵庫には下記のような機能を搭載した製品があります。一例としてご紹介いたしますので、冷蔵庫選びの参考にしてみてください。
カメラ機能は冷蔵庫の中身がスマホからいつでも確認できる機能です。「そういえばこれって買ってあったっけ?」という時にも外出先から冷蔵庫を確認できるので、買い忘れや買い過ぎを予防できます。
一般的な冷凍室に比べてすばやく食品を冷凍できるので、鮮度を保って解凍後もよりおいしく食べられます。
冷蔵庫の中には肉や野菜の鮮度をより長持ちさせ、よりおいしさを保ったまま保存できる機種もあります。もっとおいしく料理を作りたい方や、まとめ買いをよくする方にもぴったりの機能です。機種によって野菜の保存に特化したものや、冷蔵室全体がチルド室のように使えるものなどがありますので、自分の欲しい機種はどれかチェックしてみましょう。
冷蔵庫の一覧を見る冷蔵庫を選ぶときは、ドアの開き方にも注意が必要です。ドアが周囲の家具や壁などに干渉して、全開にできないと単純にものの出し入れがしにくいだけでなく、使うたびにストレスを感じてしまいます。また開いたドアが通路をふさいでしまうと、いちいち冷蔵庫を開けるときに気を使いますし、ぶつかってけがをしてしまう危険性もあります。
冷蔵庫には「右開き」「左開き」のほかに、左右どちらからでも開けられる「両開き」タイプや中央から開く「観音開き」タイプがあります。冷蔵庫のサイズと併せて確認し、周囲に干渉しない機種を選ぶようにしましょう。
また冷蔵庫を買ったときは問題なく使えていたものの、引っ越し先では部屋の広さが変わりうまく使えなくなってしまうこともあります。「両開き」や「観音開き」タイプの冷蔵庫は左右どちらからでも開くことができるので、比較的場所を選ばずに使うことができます。引っ越しをすることが多い方は、両開きタイプや観音開きタイプの冷蔵庫を選んでみてもよいでしょう。
冷蔵庫を買い替えるときは、新しいものと交換する前にいくつかの準備が必要です。特に生鮮食品などは事前にどう扱うかを決めておかないと、腐らせてしまう可能性もあるので注意しましょう。
この項目では冷蔵庫の買い替える時に必要な事前準備を4つご紹介します。しっかりと確認して、スムーズに新しい冷蔵庫と交換できるようにしておきましょう。
今までの冷蔵庫に入っている生鮮食品は、なるべく使いきっておくことをおすすめします。実は、冷蔵庫を新たに設置したときは、食材を冷やせるようになるまで数時間かかります。しばらくの間は食品を入れられないので生鮮食品はなるべく使い切っておき、もしも使いきれない場合は氷や保冷剤が入ったクーラーボックスを用意しておくとよいでしょう。
冷蔵庫の電源プラグは事前に抜いておくのがおすすめです。入れ替えの直前にプラグを抜くと、庫内に霜がついていたり、結露があったりした場合に水が漏れてきてしまう可能性があります。事前に電源プラグを抜いておくことで、霜を溶かして乾燥させられるので冷蔵庫を運んでいる最中に水が漏れてくることを抑制できます。お部屋を汚さないためにも、電源プラグは事前に抜いておくようにしましょう。
氷を作るための給水タンク内の水や製氷室内にある氷は、あらかじめ捨てておきましょう。庫内に水や氷が残っていると、冷蔵庫を運び出す際に水漏れしてしまうことがあります。水を抜いて庫内を乾燥させておくことで水漏れを抑制できるので、前日くらいには水と氷を捨てておくのがおすすめです。
せっかくなら、捨てる氷はクーラーボックスに入れておいて食品を保存するために使ってみても良いでしょう。
冷蔵庫を運び出す前には、あらかじめ本体を掃除しておきましょう。特に冷蔵庫の天面や裏側は掃除がしにくい場所なので、ホコリが溜まりやすくなっています。冷蔵庫を運び出す際、部屋にホコリが舞い散らないためにも掃除をしておくのがおすすめです。
冷蔵庫は壊れる前に、何かしらの症状が出てくることも多いです。今回ご紹介した「冷えにくい」「異音がする」などの症状を参考に、冷蔵庫の故障を見逃さないようにしましょう。
今の冷蔵庫を長年使っている場合は、本格的に壊れてしまう前に買い替えるのがおすすめです。後悔のないお買い物にするためにも、今回ご紹介したチェックポイントを参考に自分に合った冷蔵庫を選んでみてください。