冷蔵庫が冷えない!故障?その原因と確認すべき点

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「最近、冷蔵庫の冷えがなんだか弱い気がする……」そんなときは、「食材の詰め込みすぎ」や「ドアパッキンの劣化」など、ちょっとしたことが原因かもしれません。
この記事では、冷蔵庫が冷えないときに考えられる主な10の原因と、その対処方法を詳しく解説します。自分で解決できるケースと、修理や買い替えが必要になる場合の見極め方についても解説しているので、お困りの方はぜひ参考にしてみてください。

冷蔵庫が冷えない主な10の原因とその対処法

整頓された野菜室の画像

冷蔵庫がうまく冷えないときは、つい「故障かも?」と不安になるかもしれませんが、実際には意外とささいなことが原因だったということも少なくありません。ここでは、冷蔵庫が冷えないときに考えられる主な10の原因と、それぞれの対処方法をご紹介します。

1. 電源が入っていない

意外と多いのが、そもそも冷蔵庫の電源が入っていなかったというケースです。何かの拍子にコンセントが抜けてしまうこともあるので、まずは冷蔵庫の電源が入っているかを確認してみましょう。かんたんな見分け方としては、ドアを開けたときに庫内の照明がついていれば、冷蔵庫の電源が入っていると判断できます。

2. ドアがしっかり閉まらなくなっている

冷蔵庫のドアには、庫内を密閉するためにパッキンが取り付けられています。見た目にはわかりづらいですが、このパッキンが汚れたり劣化したりすると冷気が逃げやすくなり、冷蔵庫が冷えにくくなってしまうことがあります。

まずパッキンを確認してみて、汚れているようならお掃除をして様子を見てみましょう。もしパッキンが外れてしまったり、破れたりしている場合は交換が必要になります。パッキンの交換には専門的な技術が必要なため、メーカーや購入した店舗に修理の依頼をしてみましょう。また、パッキンの劣化を防ぐためにも、日ごろからのお手入れを欠かさないようにしましょう。

3. 食材の詰め込みすぎ

冷蔵庫に食材をぎっしり詰め込みすぎると、冷気が全体に行き渡らなくなり庫内が冷えにくくなってしまいます。ついパンパンになってしまいがちな冷蔵庫ですが、庫内は適度にスペースを開けた方がより効率よく食材を冷やすことができます。

ちなみに冷凍室はその反対で、凍った食材が保冷剤のような役割をするため、食材をすき間なく詰めた方が冷却効率が上がります。それぞれの特性に合わせて、食材の入れ方を工夫してみましょう。

4. 吹き出し口がふさがっている

冷気の吹き出し口が食材でふさがれていると、冷気が庫内にしっかり届かず冷えが悪くなります。吹き出し口の場所は機種によっても異なりますが、一般的には上の段の奥の方にあります。上の段は見えにくく、食品が奥に押し込まれて吹き出し口がふさがれがちです。なるべく整理整頓を心がけ、吹き出し口周辺のスペースをあけ、冷気が循環するようにしましょう。

5. 熱いものを冷まさずに入れている

作りたての料理などをそのまま冷蔵庫に入れると、庫内の温度が一気に上がることがあります。すると冷蔵庫が冷えにくくなり、庫内の食品にも影響が出てしまうので注意が必要です。熱いものはいったん粗熱を取り、なるべく常温まで冷ましてから冷蔵庫へ入れるようにしましょう。

6.頻繁にドアを開け閉めしている

ドアを頻繁に開け閉めしていると、その分冷気が逃げやすくなってしまうため、冷蔵庫が冷えないと感じることがあります。その場合はなるべくドアを開ける回数を減らし、冷えるようになるか様子を見てみましょう。また、庫内の整理整頓を心がけ、すばやく食材を取り出せるようにすることも効果的です。

7. 冷蔵庫の周囲に隙間がない

本来冷蔵庫は、排熱のため周囲にある程度のスペースをあけて設置しなければいけません。ところが、ピッタリくっつけて棚を設置したり、模様替えなどで排熱スペースがなくなったりすると、冷却効率が悪くなってしまうことがあります。

冷蔵庫の周りにどれくらいのスペースが必要かは機種によっても異なりますが、一般的には数センチ程度の隙間が必要になります。お手元の取扱説明書も確認し、適切な放熱スペースをあけて設置するようにしましょう。

8. 温度設定が適切ではない

機種によっては庫内の温度を任意で変更できるものがあり、一般的に「弱」「中」「強」の3段階で設定できます。基本的には「中」に設定して使いますが、冬場で室温が低い時などは「弱」に設定すると省エネ効果が高まる場合もあるでしょう。

一方、夏場などに「弱」設定のままになっているとうまく冷却できなくなり、庫内が冷えないと感じることもあります。もし冷蔵庫の温度を「弱」に設定していて庫内が冷えないと感じる場合は、「中」や「強」に設定してみて、症状が改善するかを確認してみましょう。

9. 冷却装置が故障している

冷蔵庫が冷気を生み出すには、コンプレッサーなどの冷却装置が不可欠です。「電源は入っているのに庫内が全く冷えない」という場合は、冷却装置が故障している可能性を疑ってみてもよいでしょう。また庫内が冷えないのはもちろん、「異音がする」「冷風が出ない」「ガスの臭いがする」などの症状がある場合も、本体内部で故障が起きている可能性が高くなります。

もし本体内部で故障が起きている場合は、自分で対処することはできないので、メーカーや専門の業者に相談しましょう。なお、ガス臭がする、煙が出ているなどの症状がある場合は、安全のために電源を抜き、窓を開けて換気し、すぐにメーカーサポートなどに連絡をするようにしましょう。

10. 寿命が近づいている

「消費動向調査 2025年3月 内閣府調べ」によると、冷蔵庫の平均買い替え年数は13年とされています。そのため、13年以上使った冷蔵庫が冷えなくなってきた場合は、寿命が近づいているサインかもしれません。

冷蔵庫の寿命が近づいてくると、「冷えない」「水漏れがある」「異音がする」「氷が作れない」などの症状が出やすくなります。詳しくは以下の記事で解説しているので、心当たりのある方はぜひこちらもご参考にしてみてください。

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冷蔵庫が故障したら修理と買い替えどっち?

両開きの冷蔵庫の取手を持っている画像

残念ながら冷蔵庫が故障していたとき、悩ましいのが修理と買い替えの判断です。どちらにするか迷ったときは、いまの冷蔵庫を何年くらい使っているかを基準にしてみるとよいでしょう。

冷蔵庫の修理費用は故障した箇所によっても異なりますが、かんたんな修理でも1万円〜4万円、深刻な故障の場合は10万円以上の費用がかかることもあります。長年使った冷蔵庫は全体的に劣化が進んでいるため、一か所を修理してもまたすぐに別の箇所が故障してしまう可能性も考えられます。そのため、冷蔵庫を使い始めてから時間がたっている場合は、思い切って新品に買い替えてしまうのがおすすめです。

一方、購入してすぐの故障の場合は、メーカー保証が有効かどうかを確認してみましょう。一般的に、冷蔵庫は購入してから1年間の保証期間が設けられており、その期間内の自然故障であれば無償で修理を受けられることがほとんどです。購入したときに付属する保証書を確認し、期間内であればメーカーに修理の依頼をしてみましょう。

冷蔵庫を処分したい場合はどうする?

悩む女性の画像

冷蔵庫は粗大ごみや不燃ごみとしては捨てられず、家電リサイクル法に基づいた正しい方法で処分する必要があります。具体的には以下のような方法があるので、自分に合った方法を選んでみましょう。

お店に引き取ってもらう

新しい冷蔵庫に買い替える際にお店に依頼すれば、一緒に古い冷蔵庫を引き取ってもらえます。購入の流れでそのまま処分の依頼ができるため、手間がかからないことがメリットといえるでしょう。なお、お店に引き取ってもらう場合は、「リサイクル料金」と「収集運搬料金」が必要になるので、頭に入れておくようにしましょう。

自治体と提携している回収業者に依頼する

自治体によっては、地元の回収業者と提携して冷蔵庫の引き取りを行っているところもあります。この方法で処分したい方は、まずお住いの自治体のホームページなどを確認し、申し込みを行いましょう。自治体で引き取りサービスを行っていれば、リサイクル料金や収集運搬料金を支払うことで冷蔵庫を引き取ってもらえます。

なお、お住まいの地域によっては、そもそも冷蔵庫の回収サービスを行っていない自治体もあります。その場合は、別の方法での処分を検討しましょう。

自分で指定引取場所に持ち込む

事前にリサイクル券を用意しておき、最寄りの指定引取場所に持ち込むことでも、冷蔵庫を処分することができます。自分で運ぶぶん収集運搬料金がかからないことがメリットですが、重い冷蔵庫を運搬する必要があるので、手間がかかることには注意が必要です。なお、「家電リサイクル券」はあらかじめ郵便局などで購入しておく必要があります。冷蔵庫を持ち込み処分したい方は、家電リサイクル券の購入方法も知っておくようにしましょう。

下取りに出す:新品の購入時にそのまま引き取り

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下取りとは、新しい冷蔵庫を購入する際に、古い冷蔵庫を一緒に引き取ってもらえるサービスです。ジャパネットの下取りサービスなら人気モデルも特別価格でお得に購入でき、設置時に古い冷蔵庫をそのままお引き取りいたします。この場合もリサイクル料金と収集運搬料金はかかりますが、よりかんたんお得に冷蔵庫を買い替えることができます。

「お得に冷蔵庫を買い替えたい」「古い冷蔵庫をかんたんに処分したい」という方は、ぜひジャパネットの下取りサービスをご活用ください。

ジャパネット厳選のおすすめ冷蔵庫をご紹介!

まとめ:冷蔵庫が冷えないときは原因を見極めて適切に対処しよう

冷蔵庫が冷えないと感じたときは、まずはきちんと電源が入っているか、食材を詰め込みすぎていないかなど、今回ご紹介したチェックポイントを確認してみてください。収納方法や使い方が原因であれば自分で対処できますが、冷蔵庫が故障している場合は、修理か買い替えの判断をする必要があります。今の冷蔵庫を使っている年数や、メーカー保証の期間から、どちらにするか判断しましょう。もし新しい冷蔵庫に買い替える場合は、今回ご紹介したおすすめ冷蔵庫も、ぜひご参考にしてみてください。

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