エアコンをつけてもお部屋は一向に冷えず、本体からはぬるい風だけが……。そんなときはエアコンのリセットを試してみると、かんたんに解決するかもしれません。
この記事では、エアコンからぬるい風しか出ないときに試したい本体のリセット方法や、その他に考えられる原因についてわかりやすく解説しています。また、寿命の見極め方についてもご紹介しているので、お困りの方はぜひご参考にしてみてください。
エアコンからぬるい風しか出ないときには、まず「リセット」を試してみましょう。リセットとは、一度エアコンの電源プラグを抜き、本体を再起動することです。もし本体のエラーが原因であれば、エアコンのリセットにより不具合が解消することも少なくありません。
エアコンをリセットする一般的な手順は、下記のとおりです。
なお、エアコンのリモコンにも「リセットボタン」がついていることがありますが、多くはリモコン自体のリセットのために搭載されています。エアコン本体をリセットしたい場合は、コンセントの抜き差しをすると確実です。
リセットを試してもぬるい風しか出ないときは、フィルターの汚れやエアコンの設置環境が原因かもしれません。この項目では、リセットをしても症状が改善しない場合に考えられる原因と、その対処法について解説します。
エアコンのフィルターには空気中の汚れをキャッチする役割があり、汚れが溜まりすぎてしまうと冷暖房効率が落ちてしまうことがあります。エアコン本来の性能を発揮するには、2週間に一回を目安に、フィルターのお掃除をするようにしましょう。
エアコンフィルターのお掃除は、フィルターを取外して汚れを水で洗い流し、しっかり乾かせば完了です。詳しい手順については以下の記事でご紹介しているので、気になる方はぜひこちらもチェックしてみてください。
エアコンフィルターは水洗いでお掃除!必要性・手順・頻度を解説
また、汚れがひどい場合やフィルター自体が劣化して破損しているような場合は、フィルターを交換するのも一つの方法です。メーカーや機種ごとに専用の交換フィルターが販売されているので、取扱説明書を参考に、使用しているエアコンに合ったものを購入するようにしましょう。
エアコンの運転モードや温度設定が適切でないと、温度調節がうまくいかなかったり送風運転になってしまったりすることがあります。例えば、夏場に誤って暖房運転にしていると、温度を低く設定してもただの送風運転になってしまいます。
また、自動運転の際に室温が設定温度まで下がると、自動で「送風運転」に切り替わるため、場合によってはエアコンが効いていないと感じてしまうこともあります。「エアコンからぬるい風しか出ない」と感じる場合は、今どの運転モードになっているのかも確認してみるとよいでしょう。
エアコンの室外機には、お部屋の熱を屋外に排出する役割があります。そのため、室外機の周辺に物が置かれて吹き出し口がふさがれてしまうと、うまく排熱できなくなり、エアコンの冷暖房効率が落ちてしまうことがあります。
室外機の周辺に物を置いている方は、移動させて周辺のスペースをあけておくようにしましょう。また、室外機にカバーをかけている場合は、吹き出し口をふさいで空気の通り道をふさいでいないかを確認しておきましょう。
夏場の冷房運転では、室外機に直射日光があたっていると冷暖房効率が落ち、冷房が効きにくくなってしまうことがあります。一度室外機の設置環境を確認し、常に直射日光が当たってしまうようなら、日よけカバーなどを取り付けてみるとよいかもしれません。
ただし、カバーが吹き出し口をふさいでしまうとかえって逆効果になってしまうため、空気の通り道をしっかりと確保して設置するようにしましょう。
室外機は屋外に設置することが想定されているため、基本的にお手入れをする必要はありません。しかし、あまりに汚れが溜まりすぎると空気の通り道がふさがれ、冷暖房効率が落ちてしまうことがあります。
室外機の汚れが目立つ場合は、本体表面についたホコリなどを取り除いてみましょう。お掃除をする際は、やわらかい布でから拭きをする程度で問題ありません。また、室外機の周辺の地面に砂やホコリが溜まっていると、ファンが吸い込んで本体が汚れる原因になってしまいます。本体と同じく、室外機の周辺もなるべくきれいにお掃除しておくとより効果的です。
なお、故障やけがの原因にもなるため、室外機を移動させたり、本体の奥の方をお掃除したりするのは止めておきましょう。具体的なお掃除方法や、注意事項については以下の記事で詳しく解説しています。気になる方は、こちらもあわせてチェックしてみてください。
室外機も手軽にお掃除!自分でできるエアコン室外機の掃除方法と5つの注意点をご紹介
もし、設置したばかりのエアコンでうまくお部屋を冷やせないときは、お部屋の広さに対して、エアコンのパワーが足りていない可能性もあります。
エアコンがどれくらいの広さのお部屋まで冷暖房を効かせられるかは、その機種の「適用畳数」にあらわされています。適用畳数は「8畳〜10畳」のような表記になっていますが、これは前の数字は木造住宅、後ろの数字は鉄筋住宅での目安の畳数を意味しています。8畳から10畳までならどんなお部屋でもいいというわけではなく、広さや構造によって適した機種を選ぶ必要があるので注意しましょう。
これまでの対処法を試してもぬるい風しか出ない、うまく動作しない場合は、エアコンが故障してしまっているかもしれません。エアコンに異常が発生していると、本体やリモコンに警告ランプやエラーが表示されることもあるので、いつもと違うところはないか確認してみましょう。
また、運転中に異音が聞こえたり、水が漏れていたりするようなら、エアコンが故障している可能性は高いとみてよいでしょう。
なお、エアコンの故障の見極め方については、以下の記事で詳しく解説しています。お困りの方は、ぜひこちらもご参考にしてみてください。
エアコンが故障?と思ったときのチェックポイントと症状別の対処法を解説!
もしエアコンが故障してしまっている場合は、修理をするか、買い替えるかを判断する必要があります。どちらにするか迷ったときは、買ってからの年数や保証期間が有効かどうかを確認してみましょう。
多くのエアコンには約1年間のメーカー保証が付いており、この期間内の自然故障であれば無料で修理してもらえることがほとんどです。エアコンが故障したときは、まずメーカー保証を確認し、期間内であれば修理の依頼をするようにしましょう。
ただし、保証書を紛失してしまった場合や、地震や水害などの自然災害で故障した場合は、修理を受けられない可能性もあるので、頭に入れておきましょう。
もし長年使ったエアコンが故障した場合、その部分を修理したとしても、またすぐに別の箇所が壊れてしまうことも少なくありません。また、コンプレッサーや制御基板などのエアコンの心臓部ともいえる部品が壊れてしまった場合は、修理できたとしても費用が高額になってしまうことも多いでしょう。
一般的なエアコンの買い替え周期は、ジャパネット調べでは、約16年という結果が出ています。もし10年以上使ったエアコンが故障してしまった場合は、修理をするよりも思い切って新品に買い替えてしまうのがおすすめです。
また、エアコンの省エネ性能は年々進歩しているため、機種によっては買い替えるだけで年間数千円の電気代の節約につながることもあります。エアコンを買い替える際は、本体価格だけではなく電気代もチェックしてみると、よりお得な機種を見つけやすくなるでしょう。
もしエアコンの買い替えをお考えなら、下取りサービスを活用するのが特におすすめです。ジャパネットの下取りなら、人気モデルも特別価格で購入でき、設置時に古いエアコンをそのままお引き取りするため、かんたんお得に買い替えることができます。「新しいエアコンをお得に手に入れたい」「古いエアコンをかんたんに処分したい」という方は、ぜひジャパネットの下取りサービスをご利用ください。
エアコンからぬるい風しか出ない場合は、一時的な本体の不具合の可能性が考えられます。まずは本体をリセットし、症状が改善するかを確認してみましょう。
エアコンをリセットしても効果がないときは、フィルターの汚れや設置環境などが原因になっていないかをチェックしてみましょう。それでも改善しない場合は、エアコンが故障している可能性が高いでしょう。もしエアコンが故障してしまったら、保証期間や購入してからの年数をもとに、修理か買い替えの判断をしてみましょう。
エアコンの買い替えをお考えなら、かんたんおトクなジャパネットの下取りサービスもご活用ください。
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