エアコンはつけっぱなし?それともこまめに消す? なるべく電気代を節約するには、その時々に応じて、つけっぱなしとこまめに消すことを使い分けることが大切です。
一つの目安として、短時間の外出であればつけっぱなし、長時間留守にする場合はこまめに消すようにするとよいでしょう。この記事では、エアコンを24時間運転したときの電気代の目安や、つけっぱなしにするかの判断方法、日ごろから気をつけたい節電術について紹介しています。
エアコンを切らずに丸一日つけっぱなしにすると、どれくらいの電気代がかかるのでしょうか。エアコンの電気代は、「消費電力×電力量料金単価」で計算することができます。
例えば、エアコンの消費電力が0.4kW(400W)、電力会社の契約料金が1kwh当たり31円だった場合、「0.4kW×31円=12.4円」で1時間当たりの電気代の目安は約12.4円になります。これを1日中つけっぱなしにした場合は、約297.6円、1ヵ月では約8,928円の電気代がかかることがわかります。
なお、実際の電気代は設定温度や契約している電気料金単価によっても異なるため、ひとつの目安として参考にしてみて下さい。
なるべく電気代を節約するなら、短時間の外出であればエアコンはつけっぱなしにするのがおすすめです。
実は、エアコンが一番電力を消費するのは、運転開始直後。最初は設定温度まで室温を調節するため全力で運転を行いますが、その後は室温をキープすればよいので、そこまで電力は消費しません。これは自転車の運転にも似ていて、漕ぎ出す瞬間のペダルは重いですが、ある程度の速度が出るとラクに漕ぐことができるようになります。
その反対に、短時間で電源のオン・オフを繰り返していると、負荷の高い運転を何度も繰り返すことになるため、必要以上に電力を消費する原因となってしまいます。目安としては30分程度、近所へのお買い物程度であれば、エアコンをつけっぱなしにした方が電気代を節約しやすくなるでしょう。
反対に、長時間そのお部屋を使わないなら、エアコンの電源を切るほうが節電につながる可能性が高いでしょう。お部屋の断熱性や外気温などによっても変わってきますが、30分以上お部屋にいないなら一度エアコンの運転を止めた方が、消費電力は低くなりやすくなります。
なかには、「エアコンを一日中つけっぱなしにすると故障が心配」という方もいるのではないでしょうか。多くのエアコンは24時間つけっぱなしの運転も考慮されているため、それが直接的な故障の原因になることはありません。
ペットを飼育されている方などで、一日中冷暖房を効かせる必要のある方は、安心してエアコンをつけっぱなしにしておきましょう。
しかし、一日の稼働時間が長くなると内部の部品は消耗しやすくなるため、エアコンの寿命が早めに訪れてしまうこともあります。消しても良いタイミングでなるべく休ませることも心がけると、エアコンの寿命をのばして、長く使い続けることにもつながるでしょう。
エアコンの電気代を節約するには、日ごろの使い方を工夫することも有効です。ここでは、電気代の節約に効果的なエアコンの使い方を5つ紹介します。
エアコンのフィルターには空気中の汚れをキャッチする役割があり、放置していると徐々に汚れが溜まり、冷暖房効率が低下してしまいます。すると必要以上に電力を消費してしまうので、結果的に余計な電気代がかかってしまうのです。エアコン本来の性能を発揮させるためにも、定期的にフィルターのお掃除をするようにしましょう。
なお、フィルターの具体的な掃除方法については、以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひこちらもご参考にしてみてください。
エアコンフィルターは水洗いでお掃除!必要性・手順・頻度を解説
電気代を節約するには、設定温度を上げ下げするのではなく、自動運転を活用することもおすすめです。自動運転機能は、現在の室温や湿度に応じて、冷暖房、除湿、送風などを組み合わせ、最適な室内環境に調節してくれます。
快適な温度になるまでは強運転、その後は送風などに切り替わるため、無駄なエネルギーを省き電気代を節約しやすくなります。
エアコンの室外機には、お部屋から取り除いた熱を屋外に排出する役割があります。ところが、室外機の吹き出し口が障害物でふさがれているとうまく排熱ができなくなり、冷暖房の効率が落ちて余計な電気代がかかってしまうことがあるので注意が必要です。
室外機の周辺に植木鉢や家具などが置いてある場合は、空気の通り道をふさがないように、スペースをあけておくようにしましょう。
お部屋の中では、冷たい空気は下に、暖かい空気は上にたまりやすい性質があります。そのため、エアコンの風向きを一定にしていると温度にムラが発生し、室温を調節するのに時間がかかってしまうこともあります。
効率的に室温を調節するには、冷房では風向きを上向きに、暖房では下向きになるように設定してみましょう。より温度を調節しやすくなるので、その分エアコンへの負荷が軽くなり、電気代を節約することにつながります。
また、サーキュレーターなどを併用して、室内の空気を循環させる方法もおすすめです。サーキュレーターの風向きや設置する場所にもコツがあるので、詳しくは以下の記事もご参考にしてみてください。
エアコンとサーキュレーターで冷暖房の効果アップ!電気代の節約にもつながる使い方をご紹介!
お部屋の断熱効果を高め、エアコンの冷気や暖気を逃げにくくするのも、電気代を節約するのに有効な方法です。
お部屋の中でも特に熱が出入りしやすいのが、窓。なので、遮光カーテンや断熱シートなどを活用することで、お部屋の断熱効果を高めることができます。
エアコンをつけっぱなしにすると、帰宅したときや朝の支度、睡眠時などいろいろな場面でメリットを感じやすくなります。普段こまめにエアコンの電源を切っている方は、一度つけっぱなしの快適さを実感してみてはいかがでしょうか。
「夏の暑さで汗だくになって帰宅」「朝に寝床から出ると寒さで震える」、そんなときでもエアコンがつけっぱなしになっていれば、いつでも快適なお部屋で過ごすことができます。
普段こまめにエアコンを入り切りしている方は一度つけっぱなしにしてみると、お出かけから帰ってきたとき、お風呂から上がったときなど、意外な場面でメリットを感じることができるかもしれません。
「暑くてなかなか寝つけない」「寒くて夜中に起きてしまう」という経験のある方は、少なくないのではないでしょうか。寝苦しい夏場や冬場に睡眠の快適さを求めるなら、エアコンを朝までつけっぱなしにすることがおすすめです。
もしエアコンの電気代が気になる場合は、「自動運転」や「おやすみ運転」を活用してみましょう。眠っている間も室温を自動で調節してくれるため、快適さをキープしつつエアコンの電気代を節約しやすくなります。
近年の夏は特に気温が上がりやすく、冷房なしではたとえお部屋の中にいたとしても、熱中症になるリスクが高くなってしまいます。知らず知らずのうちに熱中症にかかってしまうリスクを大きく減らせるので、ご高齢の方がいるご家庭、ペットを飼っているご家庭では、エアコンのつけっぱなしが特に役立つでしょう。
エアコンをつけっぱなしにするなら気をつけておきたい、いくつかの注意点が存在します。意外に見落としがちなポイントもご紹介しているので、ぜひご参考にしてみてください。
エアコンは室内の空気を取り込んで温度を調整し、再び室内に吹き出す仕組みになっています。そのため、空気中の汚れやお部屋の臭いはそのままになっているので、定期的な換気が欠かせません。
では、換気をする際にエアコンはどうするのかというと、実はつけっぱなしにして窓を開けた方が電気代の節約になることが多いんです。具体的な換気の仕方やコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひこちらもあわせてご覧下さい。
エアコン使用時の換気は必要?換気をした方が良い理由と上手な換気方法を紹介!
エアコンに限らず電化製品には寿命があり、稼働する時間が長ければ長いほど、内部の部品などが消耗しやすくなってしまいます。もちろん使用環境や個体差などによって具体的な寿命は変わってきますが、エアコンをつけっぱなしにすると寿命は短くなる傾向がある、ということも頭に入れておくとよいでしょう。
エアコンをつけっぱなしにしていると、機種によっては自動掃除機能が作動しないことがあります。
「フィルター自動掃除機能」や「内部クリーン機能」が搭載されているエアコンは、運転が終わった後に、自動で内部をお掃除する仕組みになっています。エアコンをつけっぱなしにして運転が止まるタイミングがない場合、機種によってはこの機能が作動しないことがあるので注意が必要です。
なお、最近のエアコンは長時間の運転になると一時的に冷暖房が止まり、自動掃除機能が作動するタイプのエアコンが多くなっています。気になる方は、お手元の取扱説明書で自動掃除機能の項目を確認してみるとよいでしょう。
もし今のエアコンを長年使い続けている場合は、最新モデルに買い替えることで大幅に電気代を節約できるかもしれません。エアコンの省エネ性能は年々進歩しており、機種によっては古い製品と比べて、年間数千円の電気代の節約につながるケースもあります。
もしエアコンの買い替えを考えているなら、下取りサービスを活用することがとにかくおすすめです。ジャパネットの下取りサービスは、人気モデルもお値引き価格でお得に購入でき、古いエアコンを設置時にそのままお引き取りいたします。「お得に新しいエアコンを手に入れたい」「古いエアコンをかんたんに処分したい」という方は、ぜひジャパネットの下取りサービスをご活用ください。
「エアコン 下取り」で商品を探すエアコンをつけっぱなしにするか迷ったときは、「短時間の外出ならつけっぱなし」「長時間留守にする場合はその都度消す」ことを一つの目安としてみましょう。また、なるべくエアコンの電気代を節約するなら、「エアコンのフィルターを定期的に掃除する」「冷暖房に応じて風向きを調整する」「部屋の断熱効果を高める」などの点を心がけながら使うことも大切です。
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