洗濯機を選ぼうと思っても、機種によって種類も値段もさまざま……。しばらくカタログを眺めて「まだ使えるから」と決断を先延ばしにしている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな迷えるあなたに向けて、洗濯機選びのチェックポイントをご紹介!洗濯機の種類や容量、搭載機能、メーカーごとの特長まで詳しく解説しています。洗濯機選びに迷っている方は、ぜひご参考にしてください!
洗濯機を選ぶときにはまず、「ドラム式と縦型洗濯機どっちが良いの?」と悩まれる方が多いのではないでしょうか。ドラム式洗濯機と縦型洗濯機にはそれぞれメリットとデメリットがあり、自分が何を重視するかによっても選ぶべき機種は変わってきます。
このあとは、それぞれの特徴について詳しくご紹介していきます。まずはこれを読んで、自分にとってどのタイプの洗濯機が合いそうかをチェックしてみましょう!
縦型洗濯機は洗濯槽が縦になっている洗濯機で、昔ながらの洗濯機という印象のある方も少なくないのではないでしょうか。縦型洗濯機は、洗濯槽の底の部分についている「パルセーター」と呼ばれる羽を回転させることで水流を作り出し、衣類を洗浄します。たっぷりの水で洗うため、洗剤をよく泡立てながら洗うことができるのが特徴です。
なお、以下の記事では縦型洗濯機について、より詳しくご紹介しています。縦型洗濯機が気になっている方は、ぜひこちらもご覧ください。
縦型洗濯機の選び方を徹底解説!おすすめ商品もあわせてご紹介
ドラム式洗濯機は、洗濯槽が横向きになっている洗濯機のことです。ドラムを回転させて洗濯物を上から下へ落とす「たたき洗い」で洗濯します。見た目もおしゃれなものが多く、ドラム式洗濯機に憧れを持っているという方も多いのではないでしょうか。
なお、以下の記事ではドラム式洗濯機のメリットや選び方についてより詳しくご紹介しています。もっとドラム式洗濯機について知りたいという方は、ぜひ併せてご覧ください。
ドラム式洗濯機のメリットとは?選ぶポイントとおすすめ商品をご紹介!
実は、洗濯機にはドラム式と縦型以外に「二槽式洗濯機」という種類もあります。二層式洗濯機は、かつて主流だった洗濯機で、「洗濯槽」と「脱水槽」の二つに分かれていることが特徴です。洗濯槽で洗いとすすぎをし、終わったら脱水槽に衣類を移し替えて脱水を行います。
近年は縦型洗濯機やドラム式洗濯機が主流となっているため、お店でも二層式洗濯機はあまり見かけなくなりました。しかし、二槽式洗濯機は手間こそかかるものの、コストパフォーマンスに優れているので、気になる方はチェックしてみてもいいでしょう。
洗濯機は数あれど、やはり自分に合ったものを選ぶのが一番ですよね。洗濯機を選ぶときは、どれくらいの容量があればいいのか、どんな機能が欲しいのかなどをよく確認しておくことが大切です。このあとは、洗濯機を選ぶ際にチェックしておきたいポイントを一挙ご紹介しています。自分に合った洗濯機を選んで、後悔のない洗濯機選びにしましょう!
洗濯機の容量は、カタログや本体に「8kg」「10kg」というように記載されており、一度に洗うことのできる洗濯物の量をあらわしています。
一人分の1日あたりの洗濯物の目安は約1.5kgといわれています。単純計算で2人家族なら3kg、4人家族なら約6kgが洗濯容量の目安になりますので、参考にしてみてください。ただし、シーツや毛布などの大きな洗濯物があったり、数日分の洗濯物が溜まっていたりする場合は、もっと多くの容量が必要になります。あくまで目安として考え、自分のライフスタイルにあった洗濯機を選ぶのがおすすめです。
最近の洗濯機には、さまざまな便利な機能が搭載されています。例えば洗剤を自動で投入してくれたり、スマホと連携できたりなど機種によって機能もさまざまです。
このあとの項目では、洗濯機に搭載される代表的な機能を一覧で紹介しています。自分の使ってみたい機能を見つけて、洗濯機選びの参考にしてみましょう。
洗剤自動投入機能があれば、洗濯のたびにいちいち洗剤を計らなくても、洗濯物の量に応じて自動的に洗剤と柔軟剤を投入してくれます。専用タンクに洗剤を補充しておくだけでいいので、毎回の手間を減らしてくれる便利な機能です。より楽に洗濯をしたい、という方にはぴったりの機能といえます。
「洗濯機 洗剤自動投入」で商品を探す温水洗浄機能は、お湯を使って洗濯物を洗うことができる機能です。水と比べて温水で洗濯することによって、皮脂汚れが落ちやすくなるなどのメリットがあります。洗浄力を重視する方はぜひチェックしてみましょう。
「洗濯機 温水洗浄」で商品を探す機種によっては、消臭や除菌コースが設定できるものもあります。この機能があれば、水洗いできないカバンや靴などに対して温風で除菌や消臭をすることができます。ちょっとした臭いが気になる程度であれば、クリーニングに出さなくても自宅で気軽に消臭できるようになるのがメリットです。メーカーによっては温風に加えてUVやイオンを用いて除菌効果を高めた機種も発売されているので、気になる方はチェックしてみましょう。
洗濯機は放っておくと汚れが溜まってカビなどが発生することがあるため、定期的なお手入れが必要です。自動槽洗浄機能が搭載されていれば、使うたびに自動で洗濯槽をお掃除してくれるので、自分でお手入れする手間を減らしてくれます。洗濯機のお手入れの手間が面倒に感じている方は、ぜひチェックしてみましょう。
AI洗濯機能は洗濯物の量や種類などの情報から、自動的に最適なコースで運転してくれる機能です。機種やメーカーによって呼び方や細かい機能は異なりますが、どれも洗濯機におまかせで洗濯ができるため、洗濯物の状態に合わせていちいち水量や洗剤の量を調整する必要がありません。毎日の洗濯をもっと簡単に、手間なく済ませたい方には特におすすめの機能です。
スマホ連動機能があれば、スマートフォンを使って洗濯機を遠隔で操作することができます。機種によってできることは異なりますが、スマートフォンから洗濯開始時間やコース選択を設定できたり、洗濯が終わった時にスマホに通知が来るように設定したりできます。どこにいても洗濯の状態がわかるようになるので、洗濯機の近くで待つ必要がなくなることもメリットの一つです。
小さなお子さんがいるご家庭なら、チャイルドロック機能はぜひ確認しておきましょう。子どもは好奇心旺盛なため、何かの拍子で洗濯機の中に入ってしまうことがあります。万が一閉じ込められてしまうと事故につながる恐れもあるため、何らかの対策があるに越したことはありません。
チャイルドロック機能があれば、ロックを解除してからでないとドアが開かないように設定できるため、子どもが洗濯機の中に入ってしまうのを防ぐことができます。お子さんの安全を守るためにも、チャイルドロック機能が搭載されているかを確認しておくことをおすすめします。
マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる方や、夜中や早朝に洗濯機をまわすことが多い方は、洗濯機の静音性を確認しましょう。音の大きさは「dB(デシベル)」で表され、数字が小さいほど音の大きさも小さいことを意味しています。この数値はカタログやメーカーのwebページなどに記載してありますので、あらかじめ確認して数値の小さいものを選びましょう。
また「インバーター搭載」の機種であればモーターの回転数を制御してくれるため、一般的な洗濯機よりも作動音が小さくなりやすくなります。さらに節水や省エネ効果も期待できるため、気になる方はぜひチェックしてみましょう。
洗濯機は数多くのメーカーから販売されており、その特長もさまざまです。この項目では代表的なメーカーの洗濯機の特長や独自機能について、それぞれ解説しています。洗濯機選びに悩んでいる方は、こちらも参考にしてみましょう。
※こちらに記載されている情報は2023年5月時点のものであり、製品ごとに搭載されている機能は異なります。
日立の洗濯機で特長的な機能は「ナイアガラ洗浄」です。ドラム式洗濯機と縦型洗濯機では洗い方に以下のような違いがありますので、チェックしてみましょう。
このほか、柔軟剤の効果をより引き出して洗浄する「シワ低減洗濯」コースを搭載した製品もあります。シワ低減洗濯コースでは、衣類をほぐしながら効果的なタイミングで柔軟剤を投入することで洗いあがりのシワを抑えてよりきれいな仕上がりにすることができます。面倒なアイロンがけの手間を減らしたい方におすすめです。
「洗濯機 日立」で商品を探す東芝の一部の洗濯機には、「抗菌ウルトラファインバブル洗浄」機能が搭載されています。これは洗濯槽の水に肉眼では見えないほどの小さな泡を発生させることにより、繊維の奥の汚れも落としやすくする機能です。ウルトラファインバブルとは直径1㎛※(マイクロメートル)未満の小さな泡で、モノとモノの隙間に入り込める性質があります。さらに洗剤の洗浄成分の効果を高める効果もあり、繊維の奥の汚れまで洗浄成分を届けることができます。衣類の黄ばみを予防する効果もあるので、衣服をより長く、清潔に使いたい方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
※ 1μm(マイクロメートル)=0.001mm=1000nm(ナノメートル)
「洗濯機 東芝」で商品を探すシャープといえばプラズマクラスターが有名ですが、なんと洗濯機にまでプラズマクラスターを搭載した機種が発売されています。具体的には、乾燥運転中にプラズマクラスターを放出することで洗い終わった衣服をさらに除菌※1することができたり、自動槽洗浄の仕上げに使われ洗濯槽にカビが繁殖することを抑えられたり※2します。洗濯機本体や、衣服の清潔性にこだわりたい方は要チェックの機能です。
このほか、シャープの洗濯機には「穴なし洗濯槽」を搭載した製品があります。洗濯槽に穴がないことで、洗濯槽の外側や底裏についた黒カビ※3や汚れが槽内へ侵入するのを防ぎ、清潔な水で洗いやすすぎをすることができます。また下記の写真のように、通常の洗濯槽と比較して節水効果があるため、月々の水道代が気になる方にもおすすめです。
「洗濯機 シャープ」で商品を探す※1 【試験機関】(一財)日本食品分析センター 【除菌方法】プラズマクラスターおよび洗濯〜乾燥運転による 試験方法:菌を付着させた試験布を洗濯〜乾燥運転させて測定(洗濯〜乾燥運転3s) 【対象部分】ドラム内の衣類 【試験結果:洗濯~乾燥運転で菌を99%以上抑制 【イオン濃度】約300,000個/?(ドラム中央部) 【試験機種】ES-S7E(2019 年度、ES-S7Hと同等)
※2 【試験機関】(一財)日本食品分析センター 【試験方法】密閉洗濯機内に設置したカビ付着布の菌糸発育状態を確認 【カビ抑制方法】プラズマクラスターによる 【対象部分】ドラム 【試験結果】カビ菌発育の抑制を確認 【イオン濃度】ドラム中央部:約300,000個/? 【試験機種】ES-S70 (2013年度、ES-S7Hと同等)
※3 衣類を汚す原因となる黒カビ等が侵入しにくい構造となっています。ご使用方法・ご使用洗剤によっては、パルセーターの裏に洗剤カス等を原因としたカビ状の汚れがつき、混入する場合があります。
※4 ES-GE7Gの洗濯槽に穴があった場合に外槽にたまる水量にて算出。
洗濯機を選ぶときは、あらかじめ自分にとってどんな洗濯機がピッタリなのかをよく確認しておくことが大切です。選択の種類をはじめ、容量や搭載機能など、その種類はさまざまです。今回ご紹介した内容をしっかりチェックして、自分に合った洗濯機を選ぶようにしましょう!