炊飯器は日本人なら誰もが使ったことがある家電の一つではないでしょうか。操作は簡単、お米をセットしてボタンを押せばご飯がふっくら美味しく炊き上がります。ご飯を炊くだけの単純な家電に思われがちな炊飯器ですが、実はとても奥が深い家電です。炊飯方式や釜の素材、便利機能など要チェックポイントは意外に多いんです。
そこで今回は、たくさんの製品のなかから自分に合った炊飯器を選べるように、それぞれのポイントについて解説していきます。また、ジャパネットおすすめの機種も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。普段何気なく使っている炊飯器も、自分にちょうどいい量や、いろいろな機能があることを知ると毎日の食卓がより楽しくなるかもしれません。
まずは、ジャパネットの厳選した炊飯器をご紹介します!どちらもおいしくご飯が味わえるおすすめの機種ですので、この機会にぜひご検討ください!
炊飯器を選ぶとき、重視しているポイントはありますか?ライフスタイルによって確認すべき項目はさまざまです。このあとの項目で炊飯器にどんな特長があるのかを確認しましょう!
ご飯1合がどれくらいの量になるかご存じでしょうか?いわれてみると「1合ってどれくらいの量か知らなかった…」という人も多いと思います。
1合はおよそお茶碗2杯分です。そのため1〜3人暮らしでは2〜3.5合、4〜5人家族は5〜5.5合、6人家族以上の場合は6合以上がおすすめの容量です。ちなみに、ウチは大家族でみんな食べ盛り!というようなご家庭には、1升炊きの大容量タイプの炊飯器もおすすめです。
このほか、ご自身の食習慣でも必要な容量は変わってくるので、ライフスタイルに合った容量を選びましょう。
お米を炊くのに、肝心なのは火力ですよね。かまどで炊いたご飯がおいしいのは、直火の高火力でお米にしっかりと熱が加わり、絶妙な触感と甘みが生まれるからです。
炊飯器も日夜進化を遂げており、かまどに勝るとも劣らない機能を持つ製品も発売されています。ここからはその火力の仕組み、炊飯器の加熱方式について解説していきます。
IH式は内釜全体が発熱し炊飯する方式です。お米を均一に加熱することができるため、少ない炊きムラで炊き上げることができます。また高い火力を使って加熱するため、お米の芯までしっかり炊き上げふっくらと仕上がります。
このほか、IH式のなかには「スチームIH式」の機種もあります。スチームIH式は釜の熱に加え、高温のスチームでご飯を炊き上げる加熱方法です。
通常の炊飯では、最後に火を弱めてご飯を蒸らします。しかしスチームIH式であれば高温のスチームをご飯に吹き付けながら蒸らすので、最後まで高温で加熱し続けることができ、よりご飯の甘みを引き出すことができます。また、スチームは保温にも効果を発揮します。炊飯器で保温をしていると、気づいた時にはご飯が乾いて固くなってしまった、という経験をした人も多いのではないでしょうか。
スチーム機能があれば保温時も水分をしっかり保つことができ、ご飯が固くなりにくいというメリットがあります。
圧力IH式は、IH式の炊飯方式の途中で、さらに「圧力」をかけて炊き上げる仕組みです。
圧力をかけることによって、通常のIH式よりさらに高温でお米を炊くことができるようになり、お米の甘みやうまみをより引き出すことができるようになります。
マイコン式は釜の底部分にあるヒーターで内釜を加熱し、お米を炊き上げる方法です。
マイコン式はほかの過熱方式と比較して価格がリーズナブルな傾向があります。炊飯器にそこまで費用をかけたくない方にオススメです。
ただし、マイコン式は釜の底からしか加熱できないため炊きムラが発生しやすいです。IH式やガス式はその弱点をカバーしているので、もっとおいしさを追求したい!という方はぜひそちらを検討してみてください。
IH式やマイコン式は電気で炊飯しますが、ガス式はその名の通りガスの強い火力を使用し短時間で炊き上げる方式です。火力が高いため、かまどで炊いたような甘くふっくらしたご飯に仕上がります。
ただし、ガス式は炊飯器本体とガス栓を接続しないと使用できません。そのため、設置する場所や栓につなぐ手間がかかりますので、注意が必要です。
次に釜の素材の違いについてです。メーカーによって釜の特徴もさまざまですが、こちらも素材によって味わいや、取り回しの良さが違ってくるので、それぞれの特長を知っておきましょう。
金属釜には、鉄やステンレス、アルミ、銅などの種類があります。どれも熱伝導率や発熱性に優れており、熱を内釜にすばやく伝えられるので、速く、効率よくお米を炊くことができます。
そのため、普段から早炊きなどの機能をよく使う方に特にオススメです。
土鍋釜の特長は、ほかの釜と比べお米を加熱する温度が高いということです。そのため炊飯中のお米の糖分が増えやすくなり、甘みのあるよりおいしいお米に仕上げることができます。
また、遠赤外線効果によってお米の芯までしっかり熱が伝わるので、ふっくらと炊き上がります。
ダイヤモンド釜の特長は鉄釜本来の「高い火力」と「軽さ」、そしてダイヤモンド素材の特性である「熱伝導性の高さ」を両立していることです。釜は複数の金属を重ねて作られており、軽さと火力を生み出しています。
釜の内側には、その名のとおりダイヤモンドがコーティングされており、このおかげで炊飯時に気泡を無数に生み出します。気泡によってお米がかき混ぜられ、一粒一粒にしっかり熱を加えることで、甘みのあるふっくらとした炊き上がりになります。
最近では炊飯器にも、たくさんの便利機能が搭載されています。たとえばお米の銘柄によって自動で炊き分けてくれる機能や、機種によってはスマートフォンと連携して操作できる機能まであります。
炊飯器によって機能はさまざまなので、いきなり店頭に足を運んでもどれにしようか悩んでしまうかもしれません!そうならないためにも、ここで紹介している便利機能の解説を確認して、自分好みの機種を見つけましょう!
保温機能とは、ご飯を温かいまま保存しておける機能です。家族で食事の時間が異なる場合でも、それぞれが温かいご飯を食べられるためとても便利です。
機種によっては、保温中にスチームを送りご飯が乾燥するのを防ぐ「スチーム保温」が搭載されている機種もあります。ご飯をまとめて炊くことが多い方はチェックしてみるとよいでしょう。
「炊き分け機能」は、ご飯の硬さを好みの食感にできたり、使うお米の種類によって最適な炊き方ができたりする機能です。
たとえば、ご飯は硬めが一番!といちいち水を少なめに調整していた方も、この機能があればボタン一つで好みの食感に炊き分けることができます。また玄米や麦飯も食べたい!という方も、設定するだけでお米の種類に応じた最適な炊き方を自動的に行ってくれるので、要チェックの機能です。
さらに、機種によっては、お米の銘柄に合わせて自動的に炊き分けてくれる機能もあります。お米の銘柄は数多くありますが、実はその一つ一つによって最適な炊き方は違います。わざわざ自分で時間や水量を調整するのは面倒ですが、銘柄炊き分け機能で銘柄を設定すれば、そのお米にあわせた最適な炊飯を自動でしてくれます。いろいろな銘柄のお米もおいしく味わいたい、というかたにはおすすめの機能です。
「調理機能」は、煮込み料理や蒸し野菜などの炊飯以外の調理ができる機能です。材料を炊飯器に投入しレシピ通りに加熱時間を設定すれば、あとは炊飯器にまかせきりにして料理が作れるのがメリットです。メーカーの公式サイトなどにたくさんのレシピが公開されていますので、自分の好みの料理が作れるかチェックしてみるのもいいでしょう。
なお調理機能の搭載されていない普通の炊飯器で調理しようとすると、炊飯器が壊れたり、事故が起きたりする可能性もあります。炊飯以外の料理も作りたいという方は、必ず調理機能の付いた炊飯器を選ぶようにしましょう。
「蒸気カット機能」は、炊飯時に蒸気がほとんど出ない機能です。炊飯中は蒸気が立ち上るので、炊飯器の置き場所に困った方も多いのではないでしょうか。そのほか蒸気の温度はかなり高く、小さいお子さんがけがをする可能性もあります。
その点、蒸気カット機能があれば蒸気がほぼ出ないので、より安全に置き場に困らず炊飯器を使うことができます。
「早炊き機能」は、炊飯時間を短縮できる機能です。早炊きではお米を浸水する工程と炊きあがったご飯を蒸らす工程を短縮するため、通常より早い時間でご飯を炊くことができます。
今すぐご飯が食べたいときや、あまり時間がないときに便利な機能です。
「タイマー予約機能」は、ご飯が炊き上がる時間を設定できる機能です。
たとえば、朝に炊き立てのご飯が食べたいけど忙しくて時間がない!という場合でも、就寝前にタイマーをセットすれば、起きてすぐに炊きたての温かいご飯を食べることができます。
スマホ連携機能は、専用のアプリでスマートフォンから炊飯器を遠隔操作できる機能です。たとえば、白米や玄米などお米の種類を指定して炊飯を開始したり、外出中に炊飯の予約時間を変更したりすることも可能です。ご飯が炊き上がったら通知機能でお知らせしてくれる製品もあるので、炊飯器から離れた場所で家事をしていてもご飯が炊き上がったことがわかります。
また専用アプリから料理のレシピを選んで登録すれば、あとは材料を入れるだけでおまかせ調理ができる機種も発売されています。
炊飯器は毎日使うという人も多いのではないでしょうか。そのぶん、清潔に保つために小まめなお手入れが不可欠です。特に内釜は、使うたびに毎回取りはずして洗います。釜が重すぎると洗うのも一苦労、お手入れが大変でだんだん炊飯自体が面倒に…なんてこともあるかもしれません。
買ってから後悔しても間に合いません!そうならないためにも、どこを掃除すればいいのか、どれくらい大変なのかを事前に確認しておくとよいでしょう。
炊飯器は様々なメーカーから発売されていますが、それぞれ機能や性能に特色があります。そのメーカーにしかない機能や、釜の素材などがあるのでそれぞれの特長をチェックして自分の好みの炊飯器を見つけましょう。
なお、こちらに掲載されている内容は2022年12月時点の情報です。
タイガーの炊飯器は土鍋素材を生かした製品が多いことが特長です。金属素材の釜に土鍋コーティングを施したものから、土づくりからこだわった本土鍋を採用した製品まで幅広いラインナップがあります。いずれの製品でも、土鍋特有の遠赤外線効果でお米の甘みと旨みをじっくりと引き出します。
機種によっては「ご泡火炊き」という機能があり、かまどで炊く土鍋ご飯のようなおいしさを実現します。これは土鍋の大火力に加え特有の気泡がお米を包み込んで炊飯するため、ツヤやかで、もっちりとした食感に炊き上げます。
タイガーの炊飯器一覧を見る三菱の炊飯器は、一部機種に「本炭釜」を搭載しています。人工炭素のブロックから手作業で釜の形に削り出され、非常に手間暇かかった製品です。素早く発熱し、高い温度でお米の芯まで熱をしっかり伝えるため、「もち×あま」食感のご飯に仕上がります。
さらに、三菱の炊飯器は機能性が充実しているのも特長のひとつです。たとえば、炊き分け機能であれば「麦飯」「玄米」「冷凍用まとめ炊き」など豊富な種類・レシピに合わせて選べます。それぞれに合った最適な加熱時間や温度で炊き上げるため、よりおいしいご飯を食べることができます。
三菱の炊飯器一覧を見る象印の炊飯器は一部機種で搭載されている「炎舞炊き」という機能があることが特長です。独自のIHヒーターを採用し、釜の中で激しい対流を起こすことで中のお米全体をかき混ぜることができます。それにより、お米一粒一粒にしっかりと高温の熱が伝わり、炊きムラのない、より甘味のあるご飯に炊き上がります。
また、炎舞炊きで炊きあがったお米を、最大40時間までおいしく保温できる「極め保温」の機能が搭載されている機種もあります。
そのほか、食べたご飯の感想を入力することで、その情報をもとに次回からの炊き方を自動で調整してくれる、「わが家炊き」という機能もあります。この機能があれば、ご飯を食べるたびに自分の好みの炊き方に炊飯器の方から近づけていってくれます。炊飯器なのに健気でかわいらしい機能ですね。
象印の炊飯器一覧を見るアイリスオーヤマには他メーカーにはないユニークな機能を持つ機種もあります。
たとえば、自動で水量をお知らせする機能があります。これはお米の銘柄を入力すると、釜のお米の量に合わせて必要な水量を画面に表示してくれます。そこに水を入れていくと、表示されている水量が減っていき、0になるところで表示が「OK」になります。これによってちょうど良い水量で炊飯するサポートをしてくれます。
このほか、カロリー計算機能という機能を持った機種もラインナップされています。これはよそったご飯のカロリーをリアルタイムで表示してくれるという、オリジナリティあふれる機能です。今から食べるご飯のカロリーが一目瞭然なので、食べすぎ防止に一役買うことでしょう。また食事制限中の方にも、カロリー管理がしやすいのでオススメの機能です。
日立の一部機種には、高い圧力とスチームでお米を丁寧に炊き上げる「極上ひと粒炊き」という機能があります。これは最高1.3気圧まで圧力をかけることでより高温で加熱し、さらにスチームで最後までじっくり蒸らすことで甘みを引き出します。そのおかげで、外側はしっかりとした触感でありながらも、中はふっくらとした炊き上がりを実現します。
このほか、日立の炊飯器には炊飯時にほとんど蒸気を出さない「蒸気カット」が搭載された製品もあり、より安全に、置き場所に困らず使うことができます。
日立の炊飯器一覧を見るせっかく炊飯器を新調したのなら、できるだけ長持ちさせたいですよね。日々炊飯器を使う上での、ちょっとした心がけ次第で炊飯器の寿命は変わってくるかもしれません。
具体的には、「こまめにお手入れする」ということが炊飯器を長持ちさせるためには大切なポイントです。内釜や内蓋だけでなく、蒸気口や吸気口など本体部分もきれいにしておきましょう。注意したいのが、本体は「熱湯で洗わない」ということです。外側のプラスチック部分などに熱湯がかかると、変形やコーティングの剥がれにつながることもあるため、注意してください。また、お米以外に調味料などを入れた場合は、さびなどの原因になるため、ほったらかしにせずすぐに洗うようにしましょう。
別ページでは、炊飯器の寿命について詳しく解説しているので気になる方は是非チェックしてみてください。
炊飯器の買い替えタイミングはいつ?炊飯器の寿命と長持ちのコツをご紹介!
炊飯器を買い替えるときに、古い炊飯器の処分方法で迷う人も多いと思います。主な炊飯器の処分方法としては、「ごみとして処分する」「リサイクルに出す」「下取りしてもらう」の3つがあります。
ごみとして処分する場合、炊飯器が不燃ごみになるか、粗大ごみになるかは自治体によって異なります。自治体によってルールや処分方法が決まっているため、お住まいの地域の分別ルールをチェックしておきましょう。
リサイクルに出す場合も、お住まいの地域の回収方法を確認することが大切です。
炊飯器は「小型家電リサイクル法」という法律でリサイクルされているので、指定場所に持ち込めば引き取ってもらうことが可能です。自治体によっては公共施設などに回収ボックスを設置しているところもあるので、お住まいの地域の回収場所を確認して、リサイクルに出しましょう。
下記のページでは炊飯器の捨て方をより詳しく解説していますので、処分方法にお困りの方は是非ご覧ください。
意外と知らない炊飯器の捨て方!主な3つのパターンを押さえよう
このほかに、炊飯器を購入する店舗に「下取りをしてもらう」という方法もあります。
これは下取り対応店舗であれば新しい炊飯器を購入するときに、今まで使っていたものを持ち込めばそのままお店が引き取ってくれるというサービスです。お店によっては新品を値引きしてくれる場合もあるので、お得にお買い物できます。
ジャパネットでも下取り割引で購入できる炊飯器を多数取り揃えています。以下のページでご覧になれますので、ぜひご確認ください!
下取りで購入できる炊飯器を見る家庭用炊飯器でも十二分においしいご飯を味わうことができます。しかし、さらにご飯をおいしく味わう方法は、まだ残されています。
その方法とはズバリ、「家庭用精米機を使う」ことです。家庭用精米機を使うことでご家庭にいながら、玄米の状態から白米に精米することができます。玄米は白米に比べておいしい状態で保存しておける期間が長いです。そのため、家庭用精米機を使えばいつでも精米したての白米のワンランク上の美味しさを味わうことができます。
フルーツの皮をむいたまま置いておく人はいませんよね?お米もご家庭で「剥きたて」を味わいましょう!
こうしてみると、炊飯器によって違いがたくさんあることに驚いた方も多いのではないでしょうか。味わい重視でぜいたくに土鍋釜搭載の高級品を選ぶのか、お手頃価格で好みの味わいの機種を追求するのか、考えているだけでもワクワクしてしまいますね。
せっかく毎日食べるお米なのだから、どうせならおいしく味わいたい!そんな方こそ、今回ご紹介したポイントを参考に好みの炊飯器を選んでみてください。
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