掃除機を使っていて異臭を感じたことはないでしょうか?なかには「どうにか解決できないか」「そもそも何が原因で臭いを発しているのか」と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、掃除機の臭いの原因とその対処法についてご紹介します。掃除機から漂うイヤな臭いに心当たりがある方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも、掃除機からイヤな臭いがする原因は何なのでしょうか。
第一に「吸い込んだゴミ」があげられます。掃除機で吸引したゴミそのものの臭いが、排気とともに外へ放たれているのです。掃除機内にゴミが溜まりすぎている場合は、とくにその臭いが増すことも。そのため、ゴミはこまめに処分することが大切です。
イヤな臭いの原因には「掃除機そのもの」が関係していることもあります。フィルターなどの細かな部品の掃除を怠ると、そこに溜まったゴミが臭いを発することがあります。この場合、吸い込んだゴミの有無に関係なく臭いが発生してしまうため、定期的に掃除機そのものをお手入れすることが大切です。
以下で「紙パック式」と「フィルター式」に分けて、それぞれの対処法を解説します。
紙パック式の掃除機において臭いが気になる場合は、紙パックを見直すのがおすすめです。消臭・防臭加工を施したタイプを使用すれば、イヤな臭いの発生を防ぎやすくなります。
フィルター式の掃除機において臭いが気になる場合は、お手入れを徹底しましょう。フィルターはゴミが溜まりやすい部品であり、お手入れを疎かにするとイヤな臭いの原因となってしまいます。そのため、こまめに状態を確認して、ゴミがついているようであればお手入れをすることが大切です。
フィルターのお手入れは、まず表面についているゴミを取り除き、水に浸して汚れを浮かし、流水でサッと洗い流すだけというタイプが多く、比較的簡単に行うことができます。このとき、フィルターを力任せにもみ洗いしたり、洗濯機で洗浄したりしてしまうと、フィルターが傷んでしまう可能性があるので注意しましょう。また、お手入れ方法はメーカーや機種によっても異なるため、詳しくは取扱説明書を参考にして下さい。
ここで気になるのは「紙パック式とフィルター式、どちらがイヤな臭いを発しづらいのか」という点です。以下で、それぞれの掃除機の特徴をもとに解説します。
紙パック式の掃除機は、吸い込んだ空気が紙パック内を通って外に排出される仕組みになっています。そのため、紙パックにゴミがたくさん溜まった状態だと、吸い込んだ空気が溜まったゴミのなかを通過するため、必然的にイヤな臭いを発しやすくなります。とはいえ、これは言い換えれば「紙パックをこまめに交換すれば臭いを抑制できる」ということになるので、ゴミを溜めすぎないよう配慮すればとくに問題ないでしょう。
フィルター式の掃除機は紙パック式と異なり、吸い込んだ空気がフィルターを通って外に排出されます。つまり、空気がゴミに触れないのでイヤな臭いを発しづらい仕組みです。
ただし、ここで注意しなければならないのが「フィルターが清潔な場合に限る」ということです。当然ですが、フィルターにゴミが溜まっていると空気が汚れてしまうので、結果としてイヤな臭いにつながってしまいます。フィルター式の掃除機の特徴を最大限に活かすためにも、フィルターはこまめにお手入れすることが大切です。
両者の特徴を踏まえると、フィルター式のほうがイヤな臭いを発しづらいといえますが、もちろん紙パック式も、使い方次第では臭いを発しづらくすることが可能です。それぞれの掃除機のメリットや注意点を理解して、臭いに悩まない方法で使うことを心がけましょう。
掃除機の臭いをきっかけに、「もしかしたらそろそろ寿命かな?」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。もし焦げたような臭いがするのであれば、それは寿命を迎えているサインかもしれません。このほかにも掃除機の寿命を見分けるポイントは複数あるので、以下でご紹介します。
掃除機から焦げくさい臭いがする場合は、寿命の可能性があります。焦げくさい臭いの原因はモーターの過熱である場合が多く、そのまま放置してしまうと発火につながる危険性があります。そのため、焦げたような臭いがする場合は早急に確認し、買い替えを検討しましょう。
「掃除機がうまく起動しない」「使用中に止まる」といったトラブルも、掃除機が寿命を迎えているサインかもしれません。これらはモーターの不具合により発生している可能性が高く、その場合は買い替えを検討するとよいでしょう。
掃除機は寿命が近づくと吸引力が弱まっていきます。吸引力が弱いと掃除機の役割を十分に果たせなくなってしまうため、新調することをおすすめします。
掃除機を使っていると、本体が熱を帯びることがあります。これはモーターの過熱が原因になっている可能性があり、内部に熱がこもりすぎると発火を引き起こすことも。本体の発熱は危険性を示唆するサインのひとつなので、すぐに取扱説明書などで確認してください。
また、掃除機の平均寿命や買い替え時期について、以下の記事で解説しているのであわせてご覧ください。
掃除機の寿命はどのくらい?買い替えサインと長く使用するためのコツ
臭いや吸引力の異変などを通して寿命だと判断したら、掃除機を処分する必要が出てきます。処分と一言でいってもその方法は複数ありますので、それぞれの特徴を踏まえて最善の方法を選んでみてください。
数ある処分方法のなかでもスタンダードなのは、ゴミとして処分する方法です。掃除機は不燃ゴミまたは粗大ゴミに該当しますが、どちらに分別するかは各自治体によって異なります。また、処分における細かなルールや費用も住んでいる地域で変わってくるので、あらかじめ確認することが大切です。
不用品回収業者に依頼して、掃除機を処分してもらうことも可能です。申し込みを済ませれば、あとは業者に掃除機を引き渡すだけなので、楽に処分を済ませることができます。なお、不用品回収業者によっては買取に対応していることもあり、その場合は掃除機をお得に処分できるかもしれません。
ただし、業者選びは慎重に行いましょう。無料引き取りを謳っている業者や、ホームページに「廃棄物収集運搬業の許可」について表示がない業者は、あとで不当な料金を請求されたり、回収したゴミを不法投棄したりするなど、トラブルが発生する可能性があるため注意が必要です。
掃除機を買い替えるのであれば、家電量販店や通販サイトにて下取りに出すのがおすすめです。寿命を迎えた掃除機を引き取ってもらえるだけでなく、同じ店舗・サイトで掃除機を新調すれば割引を受けられる場合もあります。
ジャパネットでも、製品によっては下取りを行っており、新しく購入する際に割引が受けられるものもあります。ぜひご検討ください。
掃除機の処分方法には、リサイクルショップで売却するという選択肢もあります。お手入れして内部・外部ともにきれいにしたり、各種付属品をセットにしたりすれば、買取金額がアップする場合もあります。
なお、掃除機の処分方法については以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
不要な掃除機はどう処分する?代表的な4つの捨て方を徹底解説
掃除機のイヤな臭いに対処するには、ゴミを溜め込まないようにすることが大切です。掃除機内にゴミがあると、どうしてもイヤな臭いが外に放たれてしまいます。こまめにゴミを処分しつつ、消臭・防臭加工を施した紙パックを使用したり、フィルターをお手入れしたりすることで、イヤな臭いとお別れしましょう!