エアコンのドライ(除湿)とは?冷房との使い分けや電気代について解説

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エアコンのドライ(除湿)は、湿度を優先的に下げてジメジメを取り除き、お部屋も冷やして快適な環境を整える機能です。でも、「冷房とどう使い分けるの?」「ドライと冷房で電気代が安いのはどっち?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、ドライの仕組みや種類、冷房との違いと使い分けのほか、部屋干しのコツ、電気代の違いについてもわかりやすくご紹介します。

この記事でわかること

・ジメジメが気になるなら「ドライ」、気温が特に高い日は「冷房」がおすすめ

・エアコンのドライには「弱冷房除湿」「再熱除湿」「ハイブリッド方式」の3種類がある

・ドライと冷房は、気温や湿度のほか、部屋干しや就寝時などシーンに応じて使い分ける

・ドライと冷房のどちらが電気代が安いかは、使用環境や設定温度・湿度によって異なる

エアコンのドライ(除湿)とは?

エアコンには「冷房」「暖房」のほかに「ドライ(除湿)」という運転モードがあります。ドライの仕組みや種類、どんな場面で活躍するのかについて見てみましょう。

ドライの基本的な仕組み

エアコンのドライは、湿度の高いお部屋の空気を吸い込み、室内機の内部で冷却して水分を取り除きます。これは、冷たい飲み物の入ったグラスの外側に水滴が付くのと同じ原理。空気を冷やすと、含まれる水分が凝縮して液体になる(結露する)のです。

取り除いた水分は、エアコンのドレンホースを通じて屋外に排出され、乾燥した空気を再び室内に戻すことで、お部屋の湿度が徐々に下がっていきます。

除湿の仕組みを解説した画像

ドライが活躍する場面

東京都保健医療局の「健康・快適居住環境の指針」では、人が快適に過ごせる湿度の目安を40〜60%としています。そのため、お部屋の湿度が60%を超えるようであれば、ドライを使う目安と考えてよいでしょう。

例えば、梅雨時期のようにジメジメとした日や、気温はそれほど高くないのに蒸し暑さを感じる日はドライの出番。お部屋を冷やし過ぎることなく、湿度を下げて快適に過ごせます。

そのほかに、洗濯物を室内に干すときや、カビやダニの発生が気になる季節なども、ドライが効果的です。詳しい活用法は、記事の後半で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

ドライの種類は大きく3つ

実はエアコンのドライには種類があり、主に「弱冷房除湿」「再熱除湿」「ハイブリッド除湿」に分かれます。それぞれ、除湿の仕組みやその効果、電気代などが異なるので、お使いの機種にどの方式が採用されているかを確認してみましょう。

■ドライの種類

弱冷房除湿 再熱除湿 ハイブリッド除湿
仕組み 弱い冷房運転で空気を冷やして除湿する 除湿して冷えた空気を暖めなおして吹き出す 冷やして除湿した空気に部屋の空気を混ぜて吹き出す
室温 下がる ほとんど下がらない 下がりにくい
電気代 低め 高め 低め

弱冷房除湿:消費電力が少ないタイプ

弱冷房除湿はその名のとおり、弱い冷房運転をしながら除湿する方式で、エアコンのドライといえば基本的にはこの方式です。湿度と一緒に室温もしっかり下げられるので、ジメジメが気になる夏場の夜に活躍します。また、ほかの除湿方式と比べ消費電力が少ないこともメリットです。

一方、室温を下げるので、初夏などではお部屋が冷えすぎて困ることも。その場合は、再熱除湿やハイブリッド除湿などの、室温を下げにくい除湿方式が活躍します。

再熱除湿:お部屋を冷やさずに湿度だけ下げる

再熱除湿の仕組みを解説した画像

再熱除湿は、除湿して冷えた空気を室温まで暖めてからお部屋に戻す方式です。室温をほとんど下げずに除湿できるので、肌寒さを感じやすい梅雨時期などで特に活躍する機能といえるでしょう。

一方、空気をヒーターで暖めなおすため、電気代がかかりやすいのが玉に瑕です。リモコンで選択できる場合は、普段は弱冷房除湿を使いながら肌寒さが気になったら再熱除湿と、うまく使い分けるとよいかもしれません。機種によっては室内の環境に応じて、自動で再熱除湿と弱冷房除湿を賢く切り替えてくれるものもあります。

ハイブリッド除湿:消費電力と温度のバランスタイプ

ハイブリッド除湿は、冷やして除湿した空気に室内の空気を混ぜて温度を調節してから吹き出す方式です。弱冷房除湿よりも室温が下がりにくく、再熱除湿よりも消費電力を抑えられるというバランスタイプの方式といえます。

そのほか、弱冷房除湿と再熱除湿をきめ細やかに切り替えるタイプの「リニアハイブリッド方式」を採用したモデルもあります。

ドライと冷房の違い

ドライと冷房の違いを解説した画像

お気づきの方も多いかもしれませんが、除湿といっても仕組みとしては冷房と同じです。「じゃあ、なんでドライと冷房の機能をわけているの?」と思いますよね。

その違いとはズバリ、ドライは「お部屋の湿度を下げること」、冷房は「お部屋の温度を下げること」を目的にしている点なんです。

冷房はお部屋の温度を設定温度まで下げることが最優先。一気に室温を下げることにより湿度も下がりますが、その後室温が安定して送風運転になると、湿度がまた上がってしまうことも少なくありません。

一方ドライは、弱い冷房をかけ続けることで、湿度をちょうどよくキープします。特にジメジメで寝苦しさが気になる日などは、除湿を選んだほうが快適に過ごせることが多いでしょう。

ドライと冷房の使い分け

ドライと冷房の使い分けについて解説した画像

ドライと冷房は、その日の気温や時間帯に応じて使い分けるのが肝心。ここでは、具体的な使い分け方について詳しく解説していきます。

湿度が高く、気温が低めの日はドライ

梅雨の時期など、湿度は高いのに気温はそこまで高くないといった日には、ドライが適しています。室温をあまり下げずに除湿できるので、体が冷え過ぎるのを防ぎながら、湿気による蒸し暑さを解消できます。

もし弱冷房除湿では肌寒さを感じてしまう場合は、再熱除湿が活躍します。ちょうどいい室温のまま湿度だけを下げてくれるので、より快適に過ごすことができるでしょう。

特に気温が高い日は冷房

真夏日など、気温が30℃を超えるような暑い日には、冷房が適しています。室温を一気に下げられるので、快適に過ごせるほか電気代の節約にもつながりやすいです。

もし目標温度に到達してもジメジメが気になる場合は、冷房からドライに切り替えると湿度もしっかり下げることができます。状況に応じて臨機応変にドライと冷房を使い分けましょう。

就寝時は湿度によって使い分ける

夏の寝苦しさは、室温はもちろん、お部屋の湿度も大きく影響します。眠っている間は汗をかいて深部体温を下げますが、湿気でジメジメしていると体温が放出できず寝苦しさを感じてしまうことがあるんです。

基本的には、冷房運転で一晩中つけっぱなしにするのが良いといわれています。それでも湿度が60%を超えるようなジメジメが気になる日は、ドライ運転に切り替えてみましょう。

なお、寝る前にエアコンを止めてしまうと、暑さで夜中に目が覚めたり、熱中症のリスクが高まったりする可能性があります。就寝時は、なるべくエアコンをつけっぱなしにして、薄手の布団や毛布を掛けて眠ることをおすすめします。

もし電気代が気になる場合は、エアコンの「おやすみモード」などの、温度や湿度などをコントロールしてくれる自動運転機能を活用するのもおすすめです。

なお、ジャパネットではエアコンと一緒に使える薄手の寝具を豊富に取り揃えています。ジメジメした日もカラッと快適な吸湿性に優れた肌掛布団や、夏用に設計された羽毛布団の「ダウンケット」など、湿度と体温をほどよく調節してくれるアイテムが盛りだくさん。夏場の寝具に悩んでいる方は、ぜひご参考にしてみてください。

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洗濯物の部屋干しにはドライ

特に梅雨時期などは洗濯物を長期間外に干せないことも多いので、しかたなく部屋干しにしているという方も多いのではないでしょうか?

実は、部屋干しの際にドライで運転していると、洗濯物から出た湿気もまとめて除湿されるので、早く乾燥しやすくなるんです。

早く乾けばそれだけ生乾きによるニオイも軽減しやすくなるので、部屋干しをよくする方はぜひエアコンのドライ運転も活用してみてください。

部屋干しでドライを活用するコツ

部屋干しでドライを使うとき、より早く乾燥させるための3つのコツをご紹介します。

部屋干しのときのドライの活用法について解説した画像

洗濯物のあいだに隙間を作る

洗濯物が重なっていると、空気が通らずその部分だけ湿ったままになることも。乾いた空気がまんべんなく当たるよう、洗濯物のあいだに適度な間隔を空けて干しましょう。

なお、バスタオルなど大きな洗濯物は、折らずに広げた状態で干すのが効果的です。「隙間を作る」「なるべく広げる」この2点を意識するだけで、乾く時間をぐっと短縮できるでしょう。

サーキュレーターを併用する

サーキュレーターを使って、乾いた空気を洗濯物にしっかり当てると、乾燥スピードがさらにアップします。その際は、洗濯物に風が均一に当たる位置にサーキュレーターを配置するのがポイントです。「衣類乾燥モード」を備えたサーキュレーターを使用すれば、さらに効率的に乾かすことができるでしょう。

エアコンの部屋干しモードを使う

最近のエアコンには「衣類乾燥モード」「ランドリー運転」といった部屋干し専用の運転モードを搭載した機種もあります。

呼び名はメーカーや機種によってさまざまですが、通常のドライモードよりも湿気を効率良く取り除いたり、イオンを放出して部屋干し特有の嫌なニオイを抑えたりする機能を備えています。部屋干しの効果をより高められるので、お使いのエアコンに搭載されている場合はぜひ活用してみてください。

ドライと冷房、電気代がお得なのは?

役割の違うドライと冷房ですが、どちらのほうが電気代が安いか気になる人も多いのではないでしょうか?

まず冷房と再熱除湿を比べると、空気を温めなおす再熱除湿のほうが電気代は高くなりがちです。一方、弱冷房除湿やハイブリッド除湿は、その日の天候や住宅の環境などの条件により効きが変わってくるので、冷房と電気代に差が出るかは一概には言えません。

たとえば、気温が高くても湿度はそこまでではない日なら、ドライにしてもなかなか室温が下がらず、結果的に一気に室温を下げられる冷房のほうがおトクになるかもしれません。反対に、ムシムシとした熱帯夜で寝苦しい場合は、ドライを使ったほうが快適に過ごせ、低い設定温度で冷房を使うよりも電気代が節約できることもあるでしょう。

結局のところ、その日の気温や湿度に応じて、より快適に過ごせるほうを選ぶことが電気代の節約につながることが多いといえます。

なお、電気代を重視するならドライか冷房かの選択以上に大きいのが、エアコン本体の省エネ性能です。特に古いモデルからの買い替えの場合、使用状況にもよりますが、最新モデルでは電気代を大きく削減できるケースもあります。電気代が気になる人は、より省エネ性能に優れたも最新モデルへの買い替えを検討するのもおすすめです。

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まとめ:ドライと冷房は室温・湿度での使い分けが肝心!

ドライと冷房はそれぞれ目的が違い、ドライは湿度を下げるため、冷房は室温を下げるための運転です。そのため、ジメジメが特に気になる日はドライ、室温が高く暑さを強く感じる日は冷房と使い分けることで、より快適に過ごすことができます。

またメーカーや機種によってドライの仕組みが違い、効果や電気代が変わってくるので、お使いのエアコンの取扱説明書を確認するのがおすすめです。

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よくある質問

ドライと冷房はどう使い分ける?

ドライは湿気による不快感を解消したいとき、冷房は室温を大きく下げたいときにそれぞれ向いています。目安としては以下のように使い分けるのがおすすめです。

■ドライが効果的な場面

  • ・湿度が高く気温が低め(28℃以下)の日
  • ・洗濯物の部屋干し時
  • ・就寝時、室温は高くないのに蒸し暑いとき

■冷房が効果的な場面

  • ・気温が高く(30℃以上)強い暑さを感じる日
  • ・就寝時、暑くて寝苦しいとき
ドライと冷房のどちらが電気代が安い?

ドライと冷房のどちらが電気代が安い、とは一概に言えません。消費電力の目安としては、再熱除湿>冷房>ハイブリッド除湿≒弱冷房除湿の順となります。ですが、実際は気温や湿度の状況、エアコンの機種、部屋の間取りなどによって電気代が変わります。

部屋干し時にドライを活用する方法は?

エアコンのドライを使って、洗濯物を効果的に乾かすには以下のポイントに注意しましょう。

  • ・洗濯物のあいだに隙間を作り、空気が通り抜けやすい状態で干す
  • ・バスタオルなどは折らずに広げて干す
  • ・サーキュレーターを併用して、乾いた風が洗濯物にあたるようにする
  • ・エアコンに「部屋干しモード」などがあれば、そちらを活用する