いつも通りテレビの電源を入れようとするも、なぜか画面は真っ黒のまま。テレビが突然映らなくなる原因はさまざまで、専門的な修理が必要な場合もあれば、ケーブルをつなぎ直すだけで自分でもかんたんに対処できることもあります。
この記事では、テレビが映らないときのよくある症状とその対処法について詳しく解説しています。画面に表示されるエラーコードやテレビの寿命を見極めるポイントについても詳しく紹介するので、ぜひご参考にしてください。
テレビが突然映らなくなったときは、焦らずに以下の対処法を試してみましょう。
まず試したいのが、テレビの再起動です。電源プラグを抜き、再度差し込んで電源を入れなおしてみましょう。
再起動をしても症状が改善しない場合は、アンテナケーブルとB-CASカードをチェックしてみましょう。B-CASカードはテレビ本体に挿入されているので、一度取り出し、向きを確認してから再度差し込んでみましょう。
アンテナケーブルは時間とともに緩んでしまったり、破損して電波を受信できなくなっていたりすることがあります。ケーブルはテレビ本体とお部屋の壁にある端子をつないでいるので、両方しっかり接続されているかを確かめてみましょう。
それでもテレビが映らない場合は、本体ではなくリモコンに不具合が起きている可能性もあります。リモコンの電池を交換して、問題なく使えるかをチェックしてみましょう。
応急処置を試してもテレビが映らない場合は、画面に表示されるエラーコードを調べて原因を突き止め、それに応じた対処法を試してみましょう。
「E201」は、受信する電波の強度が弱くなり、アンテナレベルが低下している状態を示しています。今まで問題なく視聴できていたのに突然このエラーが表示された場合は、大雨や雪などの天候による影響かもしれません。その場合は、天候の回復を待ってから改めてテレビをつけ、症状が改善するかを確認してみましょう。
そのほかに、アンテナケーブルが抜けかかっている可能性も考えられるので、改めて配線を見直してみるとよいでしょう。
「E202」のエラーコードは、テレビに電波が全く届いていない場合に表示されます。ある日突然このエラーが表示されたときは、ケーブルやアンテナにトラブルが起きている可能性が高いといえるでしょう。
ケーブルが原因の場合は、経年劣化で断線が起こっているか、何かの拍子に端子から抜けてしまっている可能性が高いでしょう。
もしアンテナに不具合が起きている場合は、破損してしまったり、角度が変わったりしたことが原因で、電波が受信できなくなっているのかもしれません。アンテナの不具合は自分で対処することは難しいので、専門業者や管理会社に相談するようにしましょう。
「E203」のエラーは、そのチャンネルが現在放送を休止していることを表しています。他のチャンネルに切り替えて、番組が映るかどうかを確認してみましょう。
この場合はテレビ本体に問題はないことがほとんどですが、どのチャンネルに切り替えてもエラーが表示され続ける場合は、何らかの理由で電波が届かなくなっている可能性も考えられます。配線やアンテナの状態を確認して、症状が改善するかを確認してみましょう。
上記以外のエラーコードが表示されている場合は、以下の表も確認してみてください。
エラーコード | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
E100 | B-CASカードが挿入されていない | B-CASカードを入れ直す |
E101 | B-CASカードが読み取れない | B-CASカードを入れ直す |
E102 | B-CASカードが認識できない | B-CASカードが挿入されているか確認する |
E103 | 未契約のチャンネルを選択している | 契約済みのチャンネルに切り替える |
E200 | 放送されていないチャンネルを選択している | 視聴できるチャンネルに切り替える |
E204 | 存在していないチャンネルを選択している | 視聴できるチャンネルに切り替える |
E205 | 有料放送の契約期間が終わっている | 契約状況を確認する |
E209 | アンテナの接続に問題がある | アンテナと配線を見直す |
応急処置でも効果がない場合や、そもそもエラーコードが表示されないときは、テレビの症状別の対処法を試してみましょう。この項目では、テレビが映らないときの具体的なケース別に対処法を紹介していきます。
テレビの画面が真っ暗のまま、うんともすんとも言わない場合は、そもそもテレビの電源が入るかどうかを確認してみましょう。どうやっても電源が入らない場合は、すでにテレビ本体が寿命を迎えて、故障してしまっている可能性も考えられます。
テレビの電源は入っているのに映像が映らない場合は、リモコンの入力切替ボタンを押して、地上デジタル放送が選択されているかを確認してみましょう。
それでも画面が映らない場合は、テレビ本体に不具合が起きているかもしれません。一度メーカーサポートなどに、点検の依頼をしてみるとよいでしょう。
「音は出るけど映像が映らない」、そんなときは、まずアンテナケーブルが緩んでいないかを確認してみましょう。それでも症状が改善しない場合は、テレビ本体に不具合が起きている可能性が高いとみてよいでしょう。
一時的な不具合であれば、電源プラグを差し直して、本体を再起動することで元に戻る可能性もあります。それでもダメな場合は、画面のバックライトやパネル部分が故障している可能性が高くなります。修理や買い替えが必要になるので、家電量販店や、メーカーサポートなどに相談するようにしましょう。
各地の電波塔から送信される電波はチャンネルごとに強度が異なるため、状況によっては一部のチャンネルだけ映らないという症状が起きることもあります。
もし、悪天候のときだけ電波が弱くなる場合は、天候が回復するまで待ってみましょう。一方、テレビを移動させたり、引っ越しを機に映像が映らなくなったりした場合は、設置環境や配線に問題がある可能性もあります。各チャンネルの電波強度はテレビの設定画面から確認することができるので、一度確認してみるとよいでしょう。
「番組表は映るけどテレビ番組は映らない」という場合は、本体には問題はなく、何らかの原因で電波が受信できなくなっていることがほとんどでしょう。
配線を見直してみる、B-CASカードを抜き差しするなどして、症状が改善するか様子を見てみましょう。
マンションやアパートなどの集合住宅では、共用のアンテナで電波を受信し、各部屋に送信しています。集合住宅にお住まいの方で、突然テレビが映らなくなった場合は、その原因が住宅の設備にあるのか、もしくは自室の設置環境に問題があるのかを明確にするようにしましょう。
アンテナや分波器など、住宅の設備に問題が起きている場合は、自室だけでなく他の住人にもトラブルが起きている可能性が高くなります。もし複数のお部屋で同じような症状があらわれている場合は、管理会社や大家さんに相談して設備を点検してもらいましょう。
引っ越し後にテレビが映らなくなったとき、まず疑いたいのが本体のチャンネル設定です。
テレビ放送は地域によってチャンネルが異なるため、引っ越しした後は改めて本体のチャンネル設定をやり直さなければいけないことがあります。「テレビの電源は入るのに電波を受信できない」という場合は、取扱説明書を参考にもう一度チャンネル設定をやり直してみてください。
地上波放送は映るのに4K放送だけ映らない場合は、テレビ本体のチューナーや受信契約が原因かもしれません。
4K放送を受信するには、本体に4K放送用のチューナーが搭載されていなければなりません。機種によっては、画面は4K対応でも4Kチューナーは内蔵していないものもあるので注意が必要です。もしお使いの機種に4Kチューナーが内蔵されていない場合は、別途外付けの4Kチューナーなどを用意するようにしましょう。
なお、4Kチューナーが搭載されている場合でも、別途BSやCS放送の視聴契約を結ぶ必要があります。あわせて、現在の契約状況も確認しておくようにしましょう。
アンテナレベルとは、テレビが受信している電波の強さを表したものです。受信する電波が弱いと当然うまく映像を映し出せませんが、反対に高すぎても映像が乱れてしまうこともあります。
この項目ではアンテナレベルに問題があるときの代表的な症状と、その対処法について解説しています。
テレビのアンテナレベルが低下すると、映像がノイズで乱れたり、画面が全く映らなくなったりすることがあります。もしテレビ画面に「アンテナレベルが低下しています」という表示が出たら、以下のような方法を試してみてください。
まずはアンテナケーブルやB-CASカードを確認し、テレビ本体や設置環境に問題がないかをチェックしてみましょう。それでも症状が改善しない場合は、アンテナに問題が起きていたり、テレビ本体までうまく電波が届かなくなったりしている可能性があります。
アンテナの不具合は、強風で角度が変わってしまったり折れてしまったりすることで発生します。この場合は自分で対処することは難しいので、専門業者に修理の依頼をするようにしましょう。
一方でテレビを別のお部屋に移動させた時などにアンテナレベルが低下してしまう場合は、距離が長くなったことで電波の強度が落ちてしまっている可能性もあります。その場合は、送られてくる電波を増幅する「ブースター」を設置することで症状が改善するかもしれません。ブースター自体は家電量販店や通販で購入できますが、設置方法やどの機種を選べばいいかわからないときは、専門業者に調査を依頼することをおすすめします。
反対にアンテナレベルが高すぎるときは、映像にモザイクがかかったようになる、「ブロックノイズ」という症状があらわれやすくなります。その場合はテレビのアンテナレベルを確認し、高すぎるようであればアッテネーターによる調節を試してみましょう。
アッテネーターは減衰器とも言い、テレビに送られる信号を適切なレベルまで減衰するための装置で、基本的にはテレビ本体に内蔵されています。設定画面からアッテネーター機能を有効にして、症状が治まるかどうかを確認してみましょう。
もしアッテネーターが内蔵されていない場合や、機能を有効にしても症状が改善しない場合は、別途部品を購入したりテレビアンテナを調節したりする必要があります。自分で対応するには難易度が高いので、専門業者に相談してみることをおすすめします。
長年使っているテレビが映らないときは、故障や寿命の可能性もあります。テレビが寿命かどうかを見極めるポイントは、以下の通りです。
テレビの買い替え周期は、「消費動向調査 2025年3月 内閣府調べ」によると、約10年とされています。もし今のテレビを10年程度使っている場合は、寿命が近づいている可能性が高いでしょう。その場合は、たとえ修理をしたとしても修理費用が高額になったり、またすぐに別の箇所が故障してしまったりすることもあるので、修理よりも新品への買い替えをおすすめします。
なお、テレビの寿命については、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
テレビの寿命サインを見逃さないで!主な7つの症状と長く付き合うための方法をご紹介
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なお、下取りの詳しいメリットや利用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。テレビの買い替えを考えている方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
下取りでテレビをお得に買い替え!下取りのメリットや注意点を徹底解説!
テレビが映らなくなったときは、まず配線やB-CASカードを確認しましょう。それでも映らないときは、画面に表示されるエラーコードから原因を突き止めることもできます。もし長年使ったテレビが映らなくなった場合は、本体に寿命が近づいている可能性もあります。テレビを買い替える場合は、ぜひジャパネットの下取りサービスも活用してみてください。
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