室外機には空気中の熱をコントロールして、冷たい空気や暖かい空気を作り出す役割があり、エアコンを使う上で欠かせない存在です。しかし、室外機の設置環境や使い方によっては、冷暖房効率を下げてしまうこともあるので注意が必要です。この記事では、エアコンの室外機の役割やその仕組み、知っておきたい注意点について詳しく解説しています。
室外機の役割を一言で表すと、「取り込んだ空気の熱をコントロールすること」です。具体的には、空気中の熱を移動させることによって温度を調節し、冷たい空気や暖かい空気をお部屋に送り出すことで室温を調節しています。このあとは冷房と暖房、それぞれの仕組みについて詳しく解説していきます。
仕組みを詳しく説明すると、お部屋の「室内機」と、外に設置してある「室外機」はパイプでつながっており、その中を「冷媒ガス」がぐるぐると循環しています。冷媒ガスは室外機によって圧力をかけると液体に変化し、気化熱で急激に温度を下げることができます。こうしてできた低温の液体を室内機に送ることで、お部屋の空気が冷やされ、室温を下げることができるのです。
そして、その過程でうばい取られた空気中の熱は、室外機の吹き出し口から屋外に排出されていきます。室外機の前を通り過ぎると熱風を感じますが、これはしっかりと空気の熱が取り除かれている証ともいえるのです。
一方、暖房運転では、冷房とは逆の手順でお部屋を暖めます。まず室外機が外気の熱を集めて冷媒ガスに取り込み、コンプレッサーで圧縮することで高温になります。そして、高温になった冷媒ガスを室内機に送ることで、お部屋に暖かい風を届けることができるのです。
そのため、冬場に室外機の前を通り過ぎると、夏場とは反対に冷たい空気が噴き出しているのを感じることができます。
室外機は室温をコントロールするために必要不可欠ですが、その設置環境によっては本来の性能を発揮できなくなり、エアコンの冷暖房効率が落ちてしまうこともあるので注意が必要です。
具体的には以下の注意点に気をつけながら、エアコンを使うようにしましょう。
このあとは、それぞれの項目について詳しく解説していきます。
室外機の前方に物を置いて吹き出し口を塞いでしまうと、空気の通り道がなくなりうまく排熱できなくなってしまうことがあります。するとエアコンの冷暖房効率の低下につながってしまうので、室外機の前面はなるべくスペースをあけるようにしましょう。
室外機に直射日光が当たってしまうと、本体が高温になりお部屋の空気から取り除いた熱を屋外にうまく排出できなくなってしまいます。もし室外機に太陽の光が当たってしまう場合は、植木や日よけなどで日陰を作ってあげるとよいでしょう。ただし、カバーなどをかぶせて室外機の吹き出し口がふさがってしまうと、かえって逆効果になってしまうので注意が必要です。
室外機は屋外に置きっぱなしにされることを想定されているため、そこまで頻繁にお掃除をする必要はありません。しかし、ホコリや泥などの汚れが溜まりすぎていると、空気の通りが悪くなることで冷暖房効率が悪くなってしまうことがあります。長年同じものを使い続けている場合や、汚れが目立つ場合は室外機のお掃除をするとよいでしょう。
室外機をお手入れするには、本体やドレンホース、周りの地面の汚れなどをお掃除します。詳しい手順については以下の記事でご紹介しているので、ぜひご参考にしてみてください。
室外機も手軽にお掃除!自分でできるエアコン室外機の掃除方法と5つの注意点をご紹介
エアコンのトラブルはさまざまですが、冷房をつけてもお部屋が全く冷えない場合は、室外機が故障してしまっているのかもしれません。室外機の故障の原因として多いのは、「コンプレッサーの故障」と「冷媒ガスの漏れ」です。このあとはそれぞれの項目について詳しく解説しているので、心当たりのある方はぜひご参考にしてみてください。
室外機は、コンプレッサーで冷媒ガスを圧縮することで、お部屋の空気を移動させています。そのため、コンプレッサーが故障してしまうと空気を冷やせなくなったり、場合によってはエアコンが全く動かなくなったりすることもあります。この場合は自分で対処することは難しいため、専門業者による修理や点検を依頼するようにしましょう。
冷媒ガスは室内機と室外機を循環しており、外に漏れ出さないようにパイプや連結部分は密封されています。しかし、部品の経年劣化や衝撃などで破損してガスが漏れ出してしまうと、空気中の熱を移動させられなくなり、エアコンをつけてもただの風しか出てこなくなってしまいます。この場合も自分で対処することは難しいので、専門業者に修理や点検を依頼するようにしましょう。
なかには「お部屋にある室内機はそのままに、故障した室外機だけ交換したい」、と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ところが、エアコンは室内機と室外機がセットで販売されているため、基本的に室外機だけを交換することはできません。そのため、いままでのエアコンを使い続けたい場合は、室外機を修理するしかないでしょう。
もし長年使った室外機が故障した場合は、修理よりも新品に買い替えることをおすすめします。経年劣化したエアコンは一か所を修理しても、またすぐに別の箇所が故障してしまうことも多く、予想外に修理費用が高額になってしまうことが少なくないからです。なお、ジャパネットではエアコンの買い替え周期を16年とご紹介しているので、目安の一つとしてみて下さい。
下取りとは新しいエアコンを購入する際に、古いエアコンを引き取ってもらえるサービスです。ジャパネットの下取りサービスなら、人気モデルも特別価格で手に入り、設置時に古いエアコンをそのままお引き取りいたします。また、下取りに出すエアコンは、どんなに古くても壊れていても問題ありません。
下取りや設置工事日の予約はPCやスマホでかんたんに指定できるため、お家にいながらでも申し込みがラクラクです。「エアコンをお得に買い替えたい」「古いエアコンをかんたんに処分したい」という方は、ぜひジャパネットの下取りサービスをチェックしてみてください。
なお、下取りサービスの詳しいメリットや利用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひこちらもあわせてご確認ください。
エアコンを買い替えるなら下取りがお得!下取り購入の方法と注意点を解説
室外機はエアコンに必要不可欠で、取り込んだお部屋の熱を移動させる大切な役割を担っています。設置環境によっては冷暖房効率が低下してしまうこともあるので、今回ご紹介したチェックポイントに気をつけながら使ってみてください。
もし室外機が故障した場合は、修理をするか新品に買い替える必要があります。新しいエアコン選びに迷った方は、今回ご紹介したジャパネットおすすめエアコンもぜひご参考にしてみてください。
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