「内部クリーン機能」とは、冷房や除湿運転の後に自動的にエアコン内部を乾燥させることで、カビ・雑菌の繁殖を抑える機能です。お手入れが難しいエアコン内部を乾燥させ、イヤなニオイの発生も防ぐことができます。
この記事では、エアコンの内部クリーン機能の効果や基本的な使い方に加え、使う際の注意点についても解説します。エアコンをより快適に、清潔に使いたい方は、ぜひご参考にしてください。
しばらく使っていなかったエアコンから漂う、なんとも言えないイヤな臭い。その原因の多くは、エアコン内部に繁殖したカビや雑菌です。実は冷房・除湿運転中はエアコン内部が結露し、湿度が上がってカビや雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
そこで活躍するのが、エアコンに搭載される内部クリーン機能です。この機能が搭載されたエアコンは、冷房や除湿の運転終了後に自動的に本体内部を乾燥させるため、カビや雑菌が繁殖しにくい環境にキープすることができます。なるべくエアコンを清潔に使い続けたい方には、特におすすめの機能といえます。
エアコンの内部クリーン機能には、一般的に「自動内部クリーン」と「手動内部クリーン」の2種類があります。自動内部クリーンの場合は特に自分で操作をする必要はなく、エアコンにおまかせでカビや雑菌対策ができます。
一方、手動内部クリーンの場合は、自分でリモコンを操作して動作させる必要があります。お使いの機種によって推奨されるタイミングやクリーニングが終わるまでの時間が異なるので、取扱説明書などを確認し都合のいい時に動作させるとよいでしょう。
内部クリーン機能の一番のメリットは、自動でエアコン内部を乾燥させることで、自然とカビや雑菌が繁殖しにくくなるという点でしょう。自分で操作をする必要が無いので、知らず知らずのうちにエアコンを快適に使うことができます。
基本的にエアコン内部は自分でお掃除することができないため、カビや雑菌が繁殖してしまってからでは対処が難しい部分です。内部クリーン機能を活用すれば乾燥した状態をキープしてくれるので、カビや雑菌の対策になるだけでなく、エアコンからのイヤな臭いも防ぎやすくなります。
便利な内部クリーン機能ですが、場合によっては室温と湿度が上昇したり、ニオイが発生したりすることがあります。どちらも一時的なものなので過度に心配する必要はありませんが、使用する際の注意点も頭に入れておくとよいでしょう。
エアコンの内部クリーン機能は、送風運転や弱い暖房を使用してエアコン内部を乾燥させます。そのため、環境によっては室内に暖かい風が吹き出すため、室温が2〜3℃ほど上昇することがあります。
また、内部に残った水分が蒸発して湿度が上がることもあるため、気になるようであれば窓を開けて換気をするとよいでしょう。
内部クリーン機能は内部にある汚れも乾燥させるため、その過程で発生した臭いが室内に送り出されることがあります。特に、しばらく掃除をしていないエアコンは汚れが溜まっていることが多いため、イヤなニオイを感じやすいかもしれません。
どうしても気になる場合は、フィルターなどの掃除をすると臭いが軽減されることが多いでしょう。また、窓を開けて換気をすることもおすすめです。
エアコンの内部クリーン機能は、あくまで内部を乾燥させて、カビや雑菌の繁殖を抑える機能です。すでにエアコンに繁殖してしまったカビや雑菌には効果が無いため、日ごろからのお手入れも欠かさないようにしましょう。
特に、フィルターには空気中のホコリやゴミが溜まりやすいため、こまめにお掃除をしましょう。一般的なお掃除方法としては、まずフィルターを取外し、水洗いをしてしっかり乾かして元に戻せばOKです。お掃除の頻度はメーカーや機種によっても異なりますが、シーズン中は2週間に一回程度を目安にしてみましょう。エアコンを使わない時期でも、1か月に一回程度を目安に様子を見て、汚れが溜まっているようなら適宜お手入れするとなお安心です。
エアコンフィルターのお掃除方法や、作業する際の注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方は、ぜひこちらもチェックしてみて下さい。
エアコンのフィルター掃除は必要?その理由と手順を解説!
エアコンの内部クリーン機能は、冷房や除湿の運転の後にエアコン内部を乾燥させ、カビや雑菌の繁殖を抑える便利な機能です。一方で、一時的に室温が上がったりニオイが発生したりすることもあるので、気になるようであれば窓を開けて換気をするとよいでしょう。
内部クリーン機能はエアコン内部を自動で乾燥させる便利な機能ですが、溜まった汚れを取り除く機能ではありません。こまめにフィルターのお掃除もして、エアコンを快適に使い続けましょう。
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