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エアコンの暖房を使う際のいろいろな疑問を解説!電気代は?使用時のコツは?商品を選ぶ際のポイントは?

エアコンは夏冬両方使える便利な空調家電です。みなさまの中にも、冬場はエアコンの暖房を主に使用している、という方も多いのではないでしょうか。
そんなエアコンの暖房ですが、どれくらい電気代がかかるかご存じでしょうか。実は、冷房を使用する場合よりも電気代が高くなりやすいのです。「え?そうなの?」と思った方は、この記事を要チェック!暖房の電気代がどれくらいかに加え、暖房を使用する際や効きが悪い時のちょっとした使い方のコツ、買い替え時のポイントなど、暖房に関するいろいろな情報をご紹介しています。ぜひご参考にしてください。

暖房のギモン1.エアコンの電気代は冷房より暖房のほうが高くなりやすい?その理由とは

一般的に、エアコンの電気代は冷房使用時よりも暖房使用時のほうが高くなりやすい傾向にあります。その理由は、暖房使用時のほうが「室内温度」と「エアコンの設定温度」の差が大きくなりやすいからです。

たとえば、夏場の室内温度が33度のときにエアコンの冷房を28度に設定した場合、その温度差は5度。一方、冬場の室内温度が10度のときにエアコンの暖房を20度に設定した場合、温度差は10度になります。

最も消費電力が増えて電気代がかかるのは「室内温度が設定温度になるまでの間」なので、温度差が大きい冬場、つまり暖房使用時のほうが電気代が高くなりやすいというわけです。

暖房のギモン2.暖房の電気代を節約する使い方って?6つのポイントをご紹介

暖房が冷房よりも電気代が高くなる傾向があると知ってしまうと、「節電のため!」となるべく暖房をつけずに過ごしたくなるもの。しかし、寒いのはツラいし暖房を使用すると快適に過ごせるので、やっぱり冬はつい暖房をつけてしまいますよね。

実は、暖房使用時の電気代は、日頃のちょっとした工夫によって節約できる場合があります。少しでも電気代を抑えるためにも、上手な暖房の使い方を覚えておきましょう。

  • 1.風量を自動運転に設定する
  • 2.エアコンの風は下向きに設定する
  • 3.フィルターを掃除する
  • 4.室外機周辺を整理する
  • 5.窓の防寒対策をする
  • 6.外出のたびにオンオフしない

1.風量を自動運転に設定する

まず、エアコンの風量は「自動運転」に設定しておきましょう。

電気代の節約につながるからと、常に「弱」「微風」にしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?実はこれによって電気代がかさんでしまう場合もあるのをご存じでしょうか。

「弱」や「微風」の場合、室内温度が設定温度に達するまでに時間がかかってしまい、結果的に電気代が高くなる可能性があるのです。
その点「自動運転」なら、エアコン稼働時は「強」、その後は「弱」「微風」と、エアコンが自動的に効率のよい運転をしてくれるので、室内温度が設定温度に達するまでの時間が短くなり、電気代の節約につながる場合があります。

2.エアコンの風は下向きに設定する

暖かい空気は上のほうにとどまりやすいため、暖房を使用する際は風向きを下方向にするのがおすすめです。それにより、下から上へと暖かい空気の流れをつくり循環させることができるため、効率よく室内を温められます。これによって暖房の温度設定を過剰に高めることを避けられることから、電気代の節約にもつながりやすくなります。

3.フィルターを掃除する

エアコンのフィルターにホコリが付着したままだと空気をうまく吸い込めなくなり、消費電力が増えて余計な電気代がかかってしまいます。そのため、暖房使用時の電気代を節約するには、フィルターをこまめに掃除することも大切です。

フィルターを掃除することで、必要以上にかかっていた消費電力を抑えることにつながるので、結果として電気代も抑えることができるでしょう。

なお、エアコンのフィルター掃除については以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。

  • エアコンのフィルター掃除は必要?その理由と手順を解説!

    • エアコンのフィルターは、掃除をしないとホコリが詰まり冷暖房効率が悪くなる可能性があります。また、カビが発生する原因にもなってしまうため、こまめな掃除が必要です。この記事では、エアコンのフィルター掃除が必要な理由や、掃除の前にやっておくべきこと、フィルター掃除の手順をご紹介しています。
    • 詳しく見る

4.室外機周辺を整理する

室外機周辺を整理することも電気代節約の大切なポイントです。エアコンの室外機周辺に物を置いていると、空気の流れが遮られ、暖房の効率が下がってしまいます。その結果、エアコン使用時の電気代がかさんでしまう可能性があるため、室外機周辺には物を置かないようにしましょう。

また雪が降る地域だと、室外機に雪が積もったり、室外機の中に雪が入ったりすることもあるでしょう。この場合も暖房の効率が下がる可能性があるため、防雪ネットや防雪フードで雪対策をするほか、こまめに除雪するようにしてください。

5.窓の防寒対策をする

窓に防寒対策を施すのも一案です。窓ガラス1枚だと室内の暖かい空気が外に逃げやすく、また冷たい外気を室内に取り込みやすい状態です。この状態では、暖房の効率もなかなか上がらない場合があります。
窓に断熱シートを貼ったり、防寒カーテンを取り付けて閉めきったりするなどの防寒対策をすることで、室温を維持しやすくなり、暖房の設定温度を過剰に上げてしまうのを避けることができます。

6.外出のたびにオンオフしない

前述したように、エアコンの電気代が最もかかるのは「室内温度が設定温度になるまでの間」です。そのため、外出のたびにエアコンのオンオフをしてしまうと、部屋の温度がまた下がり、上げるためにエアコンがまた「強」で稼働する、というのを繰り返すことになります。その結果、消費電力が増えてしまい電気代が多くかかってしまう場合があります。

そのため、ちょっとした外出であれば暖房をつけっぱなしにするなど、あまりオンオフを繰り返さないようにすることで、消費電力が余分に増えるのを防げるため、電気代を抑えやすくなります。

暖房のギモン3.部屋が暖かくならない!暖房の効きが悪い原因とその対処法

「暖房をつけているのに、なかなか部屋が暖かくならない!」という経験はありませんか?

暖房の効きが悪いと感じる場合、以下のような原因が考えられます。暖房効率を高めるためにも、暖房の効きが悪くなる原因と対処法を覚えておきましょう。

1.フィルターや室外機が汚れている

ホコリなどが溜まってフィルターや室外機が汚れていると、空気の流れが悪くなり、暖房効率の低下につながります。これにより、「暖房の効きが悪い」と感じるのです。

暖房効率を上げるには、フィルターや室外機を定期的にお手入れすることが大切です。フィルターは数週間に一度を目安に、そして室外機は1年に数回を目安にお手入れするとよいでしょう。

2.霜取り運転になっている

暖房をつけたとき、最初は温風が出ていたにもかかわらず、途中で温風が出なくなった場合は「霜取り運転」になっている可能性があります。

霜取り運転とは、室外機の熱交換器を暖めて霜を溶かすための動作のこと。霜によってエアコンの効きが悪くなったり、故障したりするのを防ぐために搭載されています。

暖房を使用しているとき、室外機は冷たい空気を放出します。その際、室外機の内部にある熱交換器が冷やされ、空気中の水分が凍って霜が付着します。熱交換器に霜が付くと暖房効率が悪くなるため、暖房運転を一時停止して霜取り運転が行われます。そのため、「暖房の効きが悪い」と感じるようになるのです。

もし暖房運転にしていたはずなのに霜降り運転に切り替わっていた場合は、あらためて暖房運転にするようにしましょう。
ただし、基本的に霜取り運転が終われば暖房運転が再開されるので、しばらく待つ手もあります。温かい風が出てきたら暖房運転が再開されたと判断することができるでしょう。

3.設定が最適になっていない

暖房をつけていても設定温度が低すぎたり、風量が「弱」や「微風」のままだったりすると、部屋がなかなか暖かくならない場合があります。また、暖かい空気が上にとどまる性質があることを知らずに、エアコンの風向きを上向きにしている場合も同様です。

そのため「暖房の効きが悪い」と感じたら、設定温度や風量、風向きが適切かどうか、リモコンを確認してみましょう。

暖房のギモン4.暖房能力が高いエアコンを選ぶ際の着目ポイント

上記でご紹介した対処法を実践しても暖房の効きが悪い場合は、エアコンの買い替えを検討するのも一案です。冬場を快適に過ごすために、暖房性能が高いエアコンに買い替えたい、とお考えの方は、以下のポイントをご参考にお選びください。

1.暖房の適用畳数

エアコンの中には、適用畳数が「冷房」と「暖房」で異なっている製品も多くあります。暖房の性能が高いエアコンを購入したい場合は、暖房の適用畳数に注目しましょう。

エアコンを設置する部屋の畳数よりも大きい適用畳数のエアコンを選ぶことで、効率的に室内を暖めることができます。

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2.暖房能力の数値

エアコンの冷暖房能力は「kW(キロワット)」で表示されています。たとえば、暖房能力が「2.2kW(0.7kW〜3.9kW)」と表示されている場合は、安定して出力できるパワーが2.2kW、最小時の能力が0.7kW、最大時の能力が3.9kWを意味します。

出力の最小数値が小さいと温度や風量を細かく調節でき、出力の最大数値が大きいと設定した温度になるまでが速い(=暖房能力が高い)ということになります。そのため、暖房性能が高いエアコンを購入するなら、kWの数値が大きい製品を選ぶのがおすすめです。

3.搭載機能

近年、より効率的に部屋を暖めるための独自機能を搭載するエアコンが増えています。そのため、エアコンを買い替える際は、搭載されている機能で選ぶのもおすすめです。

自動おそうじ機能 フィルターにホコリなどが溜まることで起こる「目詰まり」を防ぎ、それにより暖房効率が低下するのを防ぎます。
エアコン内部にカビや菌が繁殖するのを防ぐタイプもあります。
霜取り機能 室外機の霜を溶かして暖房効率の低下を防ぐ機能です。
霜取り機能が稼働している間は暖房が止まりますが、霜取り機能が停止すると暖房は自動で再開します。
人感センサー・温度センサー 自動感知センサーで人がいる場所や室温をチェックする機能です。
本体に付いているセンサーでわずかな温度変化を感知し、室内機の運転量を調節します。これにより、「暖房が効かない」という現象を防ぎ、暖房効率を高めることが期待できます。

ジャパネットでは各種エアコンを取り揃えています!下記のページからぜひご覧ください!

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まとめ

エアコンの暖房に関する疑問は解消したでしょうか。エアコンの電気代は、冷房使用時よりも暖房使用時のほうが高くなりやすいといわれています。しかし、寒さの厳しい冬場ほど暖房を使用し、快適に過ごしたいものですよね。そのためにも、今回ご紹介した6つの使い方でエアコンの暖房を活用しましょう。

もし、暖房をつけても部屋が暖かくならない場合は、フィルターや室外機が汚れていたり、リモコンの設定が最適ではなかったりする可能性があります。そのため、まずはエアコンの状態を見直すことが大切です。

それでも「なかなか暖房が効かない!」という場合は、エアコンの買い替えを検討するのもよいでしょう。メーカーや機種によって搭載している機能は異なるため、ライフスタイルに合わせて効率よく暖房機能を使うことができるタイプを選びましょう。

エアコンに関する豆知識はほかにもご紹介していますので、疑問が解消していない!という方は以下からご覧ください。

ジャパネットが厳選!おすすめのエアコンをご紹介


よくある質問

冷房と暖房はどちらの方が電気代がかかりやすい?
一般的には暖房の方が電気代はかかりやすいといわれています。なぜなら室温と設定温度の差が暖房の方が大きくなりやすいからです。
暖房運転時の節電方法は?
暖房運転時に節電するためには以下の6つのポイントに気を付けましょう。「1.風量を自動運転に設定する」「2.エアコンの風は下向きに設定する」「3.フィルターを掃除する」「4.室外機周辺のスペースをあける」「5.窓の防寒対策をする」「6.頻繁にエアコンの電源をオン・オフしない」