朝から晩まで、容赦のない暑さが続く日は、それだけ長くエアコンの力を借りなければなりません。しかし一日中使っていると、そのぶん気になってくるのが電気代ですよね。
このページでは、エアコンの電気代を確認する方法と、節約のためのテクニックをご紹介しています。まずはエアコンでどれくらいの電気代がかかっているのかを把握し、それから節約のため日々の使い方を工夫してみましょう。
近年値上がりを続ける電気料金。なるべく電気代を節約するため、省エネを心がけている方も少なくないのではないでしょうか。
家庭ではさまざまな電化製品が使われますが、そのなかでも多くの電気代を占めているのがエアコンです。経済産業省の調査によると、夏場の一般家庭の電気代のうち、エアコンの電気料金が全体の3割以上を占めていることが明らかになっています。
そのため、電気代を効果的に節約したい方は、エアコンを選ぶ際には省エネ性能に優れたモデルにも目を向けてみるのもおすすめです。また、最新のエアコンは古いモデルに比べて消費電力が少なくなっている機種が多いので、今のエアコンを長年使っている方は最新機種に買い替えるだけでも省エネ効果を実感することができるでしょう。
エアコンの電気代は、「そのエアコンが消費する電力」と「電力会社が定める電気料金」を掛け合わせることで計算することができます。エアコンの消費電力の指標には「消費電力」と「期間消費電力量」のどちらかを使用するのが一般的です。それぞれの具体的な計算方法について見ていきましょう。
お使いのエアコンの電気料金を計算する場合は、「そのエアコンの消費電力」と「ご自身が契約している電力会社の電気料金」を確認しましょう。その二つを掛け合わせることで、そのエアコンを1時間使ったときにかかる電気料金を計算することができます。
まずは、ご自身のエアコンがどれくらいの電力を消費するのかを確認してみましょう。メーカーの商品ページや取扱説明書などを確認すると、そのエアコンの消費電力が「ワット(W)」で記してあります。
次にご自身が契約している電力会社の電気料金を確認してみましょう。電力会社の契約料金は、「1kwh(キロワットアワー)当たり〇〇円」という表記であらわされています。
例えば、お使いのエアコンの消費電力が0.8kW(800W)、電力会社の料金が1kwh当たり31円だった場合、「0.8kW×31円=約25円」となります。つまり、そのエアコンを1時間運転すると約25円、丸一日つけっぱなしだと約600円の電気料金が発生するということです。
なおエアコンの消費電力は、その部屋の環境や運転モードなどによってブレがあります。そのため算出した電気料金はあくまでも目安として考えておきましょう。
一方で、「期間消費電力量」を使ってエアコンの電気料金を計算することもできます。期間消費電力量とは「そのエアコンを1年間使用したときに、どのくらいの電力を消費するか」の目安です。各エアコンメーカーが算出しており、電気会社の契約料金を掛け合わせるだけで、そのエアコンを1年間使ったときにかかる電気料金の目安を簡単に確認することができます。
たとえば期間消費電力量が717kWhのエアコンの場合、契約している1kWhあたりの電気代が31円なら、「717kWh×31円=22,227円」となり、1年間にかかる電気代の目安は22,227円であることがわかります。
期間消費電力量はメーカーの取扱説明書やカタログなどに記載されていることがほとんどです。この数値が低いほど、かかる電気代は安くなりやすいので、省エネ性能の高いエアコンを探すときには参考にしてみるとよいでしょう。
昔のエアコンと最新の機種を比べると、どちらの方が電気代はかかるのでしょうか。傾向としては、技術の進歩に伴い、昔の機種に比べて最新のエアコンの方が省エネ性能も高くなってきています。
仮に1kWあたりの電気代を31円として、期間消費電力量が850kWhと800kWhのエアコンの電気代を比較すると、1年間で1,550円の差が生まれます。1年間で見れば小さな差に見えても、この先長く使うことを考えれば、なかなか侮れない金額になってくるのではないでしょうか。
新しいエアコンを選ぶときには、本体価格だけでなく省エネ性能にも目を向け、メリットを感じることができるかを考えてみるのがおすすめです。
一般的には冷房よりも暖房のほうが電気代は高くなりやすいといわれています。その理由は、設定温度と室温の差が関係しています。
エアコンは運転開始直後に、すばやく設定温度まで到達させるためフルパワーで運転し、このときにもっとも多く電力を消費します。そのため室温と設定温度の差が大きいほどフルパワーで稼働する時間も長くなり、消費電力が増えて電気代が高くなるのです。
仮に夏場は元の室温が30℃、設定温度が28℃だとするとその差は2℃です。対して冬場は元の室温が10℃、設定温度が20℃とするとその差は10℃になります。この場合、夏場は空気の温度を2℃変化させればいいのに対して、冬場は10℃も変化させなくてはなりません。そのため、一般的には暖房の方が電気代はかかりやすいといわれているのです。
エアコンをつけっぱなしにするかどうかは、「部屋にいない時間」を基準に考えてみましょう。エアコンは運転開始直後の、室温を設定温度まで到達させるまでのあいだに最も電力を消費しやすくなります。そのためちょっとの外出のたびに電源を切っていると、せっかく調整した温度が元に戻ってしまい、電源を入れなおしたときにまたフルパワーで運転しなくてはならなくなってしまいます。
そのため、少々の外出ならつけっぱなしで、長時間部屋にいなくなる時はエアコンを切ってしまった方が良いでしょう。また、むやみに設定温度を変更していると、そのたびにフルパワーで運転してしまい余計な電気代がかかってしまうので注意が必要です。
エアコンの電気代がどのくらいかがわかったら、次は少しでも節約したくなりますよね。実は普段の使い方次第で、エアコンの電気代は節約することができるんです。この項目では日々の生活で実践できるエアコンの節約術を解説しています。ぜひご参考にしてください。
電気代を気にして、常に風量を「弱」にして運転しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は「弱」で運転し続けると、なかなかエアコンが効かず、むしろ電気代が余計にかかってしまっていることもあります。
その場合は自動運転を活用することで、より効率良く部屋の温度を調整できるかもしれません。自動運転に切り替えると一気に室温を設定温度まで調整し、それからはその温度を維持するだけなので、ムダに電力を消費することなく効率的に運転することができます。いつも風量は自分で設定しているという方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
空気の性質として、冷たい空気は部屋の下の方に溜まりやすく、暖かい空気は上の方に滞留しやすくなります。そのためエアコンを使っていると温度にムラが発生してしまい、うまくお部屋全体の温度を調整できないことがあります。そんな時は、サーキュレーターを併用することで空気をかき混ぜることができるので、より効率的に室温を調整しやすくなります。その分エアコンの負荷も軽くすることができるので、電気代を節約することにつながります。
エアコンに汚れが溜まってしまうと冷暖房の性能が落ち、いままでより多くの電力が必要になってしまうことがあります。
特にフィルターはホコリやチリで汚れやすい部分なので、こまめにお掃除することをおすすめします。実際にお手入れをするときは、取扱説明書をよく確認するようにしましょう。
以下の記事では、エアコンのお掃除の方法や注意点についてより詳しく解説しています。いつでも快適なお部屋で過ごすためにも、ぜひチェックしてみてください。
自分で簡単にできるエアコン掃除のやり方をご紹介!お手入れのタイミングや頻度なども解説!
エアコンで温度の調整をするためには、室外機の吹き出し口から排熱をしなければなりません。そこがふさがってしまうと、うまく排熱ができなくなり、エアコンが効きにくくなってしまうことがあります。
そうなると、同じ設定温度でもいつもより大きなパワーで運転しなければいけなくなってしまうので、結果として電気代も高くなってしまいます。できるだけ室外機の周りには物を置かず、排熱のためのスペースを空けるようにしましょう。
エアコンの電気代は、その機種の消費電力か期間消費電力量をもとに計算することができます。しかし、実際の電気代は使い方によって変わってくるため、あくまで目安として考えるとよいでしょう。
エアコンの電気代を節約するには、自動運転を活用したり、こまめなお手入れをしたりすることが重要です。また最新のエアコンは、昔のエアコンと比べて省エネ性能が高い傾向があります。新しいエアコンを選ぶときは本体価格だけでなく省エネ性能にも目を向けてみるとよいでしょう。
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