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使用前に要チェック!スチームクリーナーが使えない場所とは

約100℃の高温蒸気で汚れを落としやすくするスチームクリーナーですが、どんな場所やものにも使用できるわけではありません。変色や変形、破損の原因にもなりかねないため、スチームクリーナーを使用する際は充分に注意しましょう。そこで今回は、スチームクリーナーが使えない場所や使用を避けた方がいい素材についてご紹介します。フローリングで使用する際のポイントや、スチームクリーナーのタイプについても解説するので、ぜひご覧ください。

押さえておこう!スチームクリーナーが使えない場所や素材

こちらでは、スチームクリーナーが使えない場所や使用を避けた方がいい素材についてご紹介します。

無垢材のフローリング

温かみのある無垢材はフローリングの材質として人気がありますが、無垢材には水気を嫌う性質があります。そのため、蒸気を使用するスチームクリーナーの使用を避けた方がよいでしょう。変質や劣化、色むらの原因になる可能性があります。

しかし、無垢材の種類によってはスチームクリーナーを使用できるものもあります。もし自宅のフローリングで使用したいとお考えなら、対応可能な種類かどうかを確認してから使用するようにしましょう。

壁紙

壁紙の主な材質は「紙」です。そのため、壁紙にスチームクリーナーの蒸気を当てると、湿気によって紙がよれてしまい、剥がれてしまうこともあります。さらに、壁紙が湿ることでカビが繁殖してしまう可能性もあるため、使用はなるべく控えましょう。

プラスチック・人工大理石などの素材を使った場所

プラスチックや人工大理石などの素材は、熱に弱いという性質があります。スチームクリーナーを使用した場合、変形やひび割れなどのリスクがあるため、これらの素材を使用した場所や製品への使用は控えたほうが賢明です。

革・麻・合成繊維などの素材を使った製品

革・麻・合成繊維などの素材も熱に弱く、色落ちや変形のリスクがあるため、スチームクリーナーの使用は避けた方がよいでしょう。車内の掃除に使用する際は、レザーなどの避けた方がいい箇所に影響が出ないようにカバーをして使用しましょう。

フローリングで使用する際の4つのポイント

スチームクリーナーをフローリングで使用する際は、以下の点に留意しましょう。

1.フローリングにはモップタイプのアタッチメントを使用する

フローリングの掃除では、モップタイプのアタッチメントを使用しましょう。スチームによる水分と熱は、フローリングの変質やワックスの剥がれなどを引き起こす可能性があります。モップタイプのアタッチメントを使えば、蒸気を噴射した瞬間に水分も汚れも拭き取ることができるためおすすめです。

2.一箇所に蒸気を当てすぎない

しつこい汚れを落とそうと、つい一定の場所に長くスチームを当ててしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、一箇所に蒸気を当て続けると水分や熱によってコーティング剤が変質・劣化したり、木材自体に反りやひび割れなどの不具合が生じたりする可能性があります。スチームを当てる時間は短くし、フローリングにダメージを与えないように注意しましょう。

なお、頑固な汚れは一度で落とそうとせず、時間の間隔を空けてから掃除をしてください。

3.湿度が高い日はできるだけ使用を控える

湿度が高い日は、スチームクリーナーの使用を控えた方がいい場合があります。フローリングは木材なので、調湿効果を持ちます。また湿気は下にこもりやすく、床下は高湿度の状態になる場合があるため、湿気の停滞によりフローリングが湿気を含んでやわらかくなります。変質により劣化しやすい状態となっているため、スチームクリーナーの使用はおすすめできません。

4.スチームクリーナーの使用後はしっかり乾燥させましょう!

スチームクリーナーを使用した後のフローリングは水分が残っているため、窓を開けて風通しをよくしたり、除湿器を使用したりして乾燥させましょう。水分を残したままにしておくと、フローリングの変色や変形を招くほか、カビや雑菌が繁殖しやすい環境になります。スチームクリーナーでの掃除とその後の乾燥はセットで行いましょう。

効率よくきれいにするならスチームクリーナーの形状にも着目しよう

スチームクリーナーを使って効率よく掃除を行う場合は、形状にも注目しましょう。

こちらでは、スチームクリーナーの形状ごとの特徴についてご紹介します。

キャニスタータイプ

キャニスタータイプのスチームクリーナーは水を入れるタンクが大きく、長時間の使用や連続使用に向いている設計です。ふだんの掃除はもとより、年末の大掃除のように時間をかけて念入りに掃除をする場合にもおすすめです。ノズルが長いので、網戸やレンジフードなどの高いところの掃除にも重宝します。

なお、キャニスタータイプのスチームクリーナーはコンセントから電源を取るタイプが主流です。部屋の大きさや、コンセントの位置を確認し、電源コードはどのくらいの長さが必要か購入前に確認しておくといいでしょう。

ハンディタイプ

メーカーや機種によっても様々ですがハンディタイプのスチームクリーナーは、片手で持てるくらい軽くてコンパクトな設計になっているものが多いです。水を入れるタンクが小さいので、連続使用時間は短いですが、車内や倉庫などの狭い場所の掃除に向いており、手軽に使用したいときにおすすめです。本体も小さめで収納する際にも比較的場所を取らないため、一人暮らしのお部屋でも邪魔になりにくいでしょう。

スティックタイプ

スティックタイプのスチームクリーナーは、掃除機やフローリングワイパーのように立ったまま使用できる手軽さが魅力です。主に床掃除に向いている形状になります。

一部製品にはハンディタイプとしても使用できる2WAY仕様のスチームクリーナーもあるため、家中の掃除を1台でまかないたいとお考えの方は、検討してみてはいかがでしょうか。

スチームクリーナーはケルヒャー(KÄRCHER)がおすすめ!

ドイツの企業「ケルヒャー(KÄRCHER)」のスチームクリーナーは、日本だけでなく世界中で有名な掃除器具です。洗剤を使わずに掃除ができ、またアタッチメントの数が豊富な点が人気を集める理由といえるでしょう。

スチームクリーナーが使えない場所を把握して安全に使おう

スチームクリーナーは何にでも使用できると思われがちですが、素材の特性上使えない場所やものもあります。購入してから後悔しないためにも、スチームクリーナーの特徴などを事前に調べておきましょう。また購入後は、取扱説明書の注意書きをしっかりと読み、使用方法を守って正しく使ってください。