高圧洗浄機は、駐車場や外壁などを掃除する際に役立つ便利なアイテムです。種類によって電源の取り方や給水方法は異なるため、購入する際に「どのタイプが自分に合っているのか?」と迷ってしまうこともあるでしょう。そこで今回は、高圧洗浄機の選び方とおすすめの製品をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
高圧洗浄機は、通常の何倍もの圧力で水を噴射することで汚れを落とす洗浄用機器です。今まで力いっぱいデッキブラシでこすっていたような汚れも、高圧洗浄機を使えば水の力だけでも落とすことができます。
高圧洗浄機は、外壁やブロック塀、ベランダ、駐車場などの洗浄に適しています。窓や網戸、自動車の掃除に使用することもできますが、圧力が強すぎると傷がついたり塗装が剥がれたりする可能性があります。そのため、そういった用途で使用する場合は、水圧調整機能があるタイプを選びましょう。
では、高圧洗浄機を選ぶ際は具体的にどのようなポイントに着目すればよいのでしょうか? 5つのポイントをご紹介します。
高圧洗浄機の給水方法は、主に「水道接続式」「タンク式 」「自吸式」の3つです。給水方法によって使用できる場所は変わるので、それぞれの特徴を押さえておきましょう。
水道接続式は、水道に直接接続して給水する方法です。水がなくなる心配がないので、長時間使用する場合に適しています。なお、蛇口の形によっては専用アダプターが別途必要になる場合もあります。あらかじめ、蛇口の形を確認しておきましょう。
タンク式は、専用タンクに水を溜めて給水する方法です。近くに水道がない場合に適しています。
自吸式は、バケツや浴槽など水を溜めた容器から給水する方法です。お風呂の残り湯などを活用すれば、節水しながら洗浄できます。
電源の取り方は、主に「コード式」と「充電式」の2つです。それぞれどのような特徴があるのか、以下でご紹介します。なお、どちらのタイプも連続使用時間の上限が決まっている場合があります。
電源を直接取るコード式は、比較的パワーが強く、充電切れの心配がないのが特徴です。さまざまな場所で使いたいところですが、「コードの長さが足りない」「使用したい場所に電源がない」ということもあるかもしれません。その場合は、家庭用の延長コードを使用して対応しましょう。ただし高圧洗浄機によっては、業務用の延長コード(コードリール)を推奨している、もしくはそもそも延長コードの使用を認めていないこともあるため、必ず取扱説明書を確認しましょう。
充電式の最大の特徴は、電源をとりにくい場所でも使用できる点です。たとえば洗車時や外壁を掃除する際など、屋外で高圧洗浄機を使用するときもコードの長さを気にせず掃除できます。ただし、その一方で「使用時間に限りがある」「パワーが弱いものもある」という注意点(デメリット)もあります。
高圧洗浄機は、一般的に水流が強いほど汚れが落ちやすくなります。しかし水の勢いが強すぎると、壁の塗装やコンクリートが剥がれてしまう可能性があります。また、窓や網戸など、水の勢いが弱い方が掃除しやすい場所もあります。
「水圧調整機能」がついている高圧洗浄機なら、水の勢いを調整することができるため、使用可能な箇所・シーンが増えます。たとえば、高圧噴射では掃除しにくい窓や網戸にも使用しやすくなるほか、庭へ水を撒く際に活用することも可能です。もちろん、外壁やブロック塀、ベランダ、駐車場にも使用できます。水の勢いを徐々に強めることで傷がつかない程度の水圧に調整でき、効率よく掃除を済ませられます。
ポンプで加圧をした水を噴出する構造上、高圧洗浄機を使用する際はどうしても大きな音が発生します。そのため、住宅街やマンションで使用する場合は、静音性で選ぶことも大切です。
高圧洗浄機の静音性は、モーターの種類によっても違いがあります。モーターは、主に「インダクションモーター」と「ユニバーサルモーター」の2つです。
インダクションモーター | モーターの駆動音が比較的静か。ただし、対応周波数が限られているので、使用地域が東日本(50Hz)か西日本(60Hz)のどちらかに限定される。 |
ユニバーサルモーター | モーターの駆動音が大きく響きやすい。ただし50Hz・60Hzどちらにも対応しているため、全国どこでも使用可能。 |
静音性を重視してインダクションモーターを選ぶ場合は、使用地域を必ず確認しましょう。間違って異なる周波数の機種を使用すると、故障する可能性があります。
多くのメーカーが、高圧洗浄機の用途に合わせた付属品を展開しています。付属品は追加で購入することもできますが、すでに高圧洗浄機とセットになっていることもあります。この場合、追加で買うよりもお得に購入できることがほとんどです。
ケルヒャーはドイツで創業したメーカーです。リーズナブルな家庭用の高圧洗浄機から、高性能な業務用の高圧洗浄機まで、幅広いラインナップを展開しています。付属品も多くあり、たとえば車やバイクの汚れを効果的に落とす洗剤などを取り揃えています。
以下にて、おすすめの高圧洗浄機をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ケルヒャーでは、高圧洗浄機の付属品を豊富に取り揃えています。そこで以下では、ジャパネットで扱っている「ケルヒャー 高圧洗浄機 JTK サイレント プラス 1.600-901.0」を参考に、おすすめの付属品を用途別にご紹介します。
玄関やブロック塀に付着した頑固なコケ・泥には、「サイクロンジェットノズル」が最適です。強力な水圧で一気に落とします。なお、傷や塗装の剥がれが心配な場合は、一度目立たない部分で試し、様子を見ながら使用することをおすすめします。
高圧洗浄機を洗車に使用する場合は、こすり洗いに最適な「ウォッシュブラシ」や洗剤を泡状に噴射する「フォームノズル」が便利です。このほか、別売りにはなりますが、車の汚れに適している洗剤もあります。
「バリオスプレーランス」は水の勢いを調整できるので、窓や網戸の掃除に適しています。水の勢いが強すぎると窓ガラスが破損する可能性があるので、最初は勢いを弱めて徐々に強くしていきましょう。
長さ10mの「高圧ホース」を使えば、1階に高圧洗浄機を置いたまま、2階のベランダを掃除することができます。2階まで高圧洗浄機を運ぶ必要がないので、楽に掃除を済ませられます。
高圧洗浄機は、掃除をサポートする便利なアイテムです。しかし、間違った使い方をするとケガをする危険性があるほか、使用した場所を傷めてしまう可能性もあります。そのため、使用する際は以下のポイントに注意しましょう。
高圧洗浄機を人に向けて使うと、重大な事故につながることがあります。安全に配慮するためにも、高圧洗浄機を使用する際は周囲に人がいないか必ず確認しましょう。
最初から水の勢いが強いと、塗装やコンクリートを削ってしまう可能性があります。そのため、最初は水の勢いを弱め、様子を見ながら徐々に勢いを強めていきましょう。なお、もともと塗装が剥がれている外壁やヒビが入っているコンクリートなど、経年劣化している箇所への使用は避けましょう。
水を当てる対象物との距離は、機種や対象物によって異なるため、取扱説明書を必ず確認しましょう。また、同じ場所に水を当てる時間が長いと、対象物を傷める可能性があるのでご注意ください。
基本的に高圧洗浄機の水の勢いは強いので、使用中は跳ね返った水が周囲に飛び散ります。靴や服が汚れる可能性が高いので、汚れても問題ない服を着るか、長靴やカッパを着用するようにしましょう。
上記の通り、使用中は水が周囲に飛び散ります。また、静音モデルでもそれなりの音が発生します。そのため隣家が近い場合は、水を噴射する方向や騒音に注意しましょう。
水の力で気になる汚れを落とす「高圧洗浄機」。大掃除の際だけでなく、洗車時や外壁の洗浄時など日常の掃除にも役立てることができ、その用途はさまざまです。
高圧洗浄機を購入する際は、今回ご紹介したポイントや特徴、おすすめ製品をぜひ参考にしてみてください。
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