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高圧洗浄機を使って洗車するメリット・デメリット(注意点)や選び方を解説

ガンコな汚れも水だけの力で落とすことができる「高圧洗浄機」。洗車をするときに手洗いでは落としにくい汚れも、高圧洗浄機ならば比較的簡単に落とすことができます。しかし、使い方を誤るとかえって車を傷つけてしまうかもしれません。そこで今回は高圧洗浄機の概要をはじめ、選ぶ際に押さえておくべきポイントや洗車の手順をご紹介します。くわえて、洗車時の注意点もご紹介しているので、高圧洗浄機の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

高圧洗浄機とは?洗車に使うメリット・デメリット(注意点)

高圧洗浄機とは、加圧した水を噴射してガンコな汚れやコケなどを、力を入れずに落とすことができる洗浄器具です。通常の水洗いとは違って、水に圧力を加えているため汚れが落としやすくなっています。

では、高圧洗浄機を洗車に利用する上でのメリットとデメリット(注意点)をご紹介します。

メリット

高圧洗浄機には「洗浄力が高い」というメリットがあります。車の汚れは大気中の花粉や黄砂をはじめ、走行中に付着した路面上の汚れや泥などさまざまです。手洗いだと、一見汚れが落ちているように見えても、頑固な汚れが残っていたり乾燥すると汚れが浮き出てきたりすることがあります。
しかし、高圧洗浄機を使用すれば、ボディの汚れはもちろん、手では届きにくいタイヤやその周辺部といった足まわりの汚れも洗い流すことができます。くわえて、ちょっとしたホコリや泥を落とす程度であれば、洗剤を使わなくても汚れが落ちる場合もあります。

デメリット(注意点)

一方で、間違った使い方をしてしまうと車のボディが変形したり塗装・コーティングが剥がれたりする可能性があるため、注意が必要です。塗装のはがれ、車体のさび、プラスチックの劣化などがないか確認し、万が一あれば高圧の水を当てることは避けたほうが良いでしょう。

高圧洗浄機を選ぶ際に確認しておきたい3つのポイント

高圧洗浄機を選ぶ際に確認しておきたいポイントは、以下の3つです。

1.給水方法

まずは、給水方法を確認しておきましょう。高圧洗浄機には、「水道接続式」「タンク式」「自吸式」の3つの給水方法があります。

洗車目的であれば、給水方法は「水道接続式」がおすすめです。水道から直接給水することができるので、何度も水を汲みに行く必要がありません。一方で、専用タンクに水を溜めて給水する「タンク式」や、バケツや浴槽などの水を溜めた容器から給水する「自吸式」は、持ち運びがしやすいですが、一回の給水で使用できる水の量が決まっているため長い時間の使用にはあまり向いていません。洗車は長い時間高圧洗浄機を使用する場合が多いので、「水道接続式」の製品がおすすめです。

2.水圧とアタッチメント

高圧洗浄機を選ぶ際は、水圧も確認しておきましょう。高圧洗浄機は、水圧の強さを「吐出圧力(単位:MPa/メガパスカル)」で表します。洗車で使用する高圧洗浄機であれば、最大で10MPa前後のモデルがおすすめです。ある程度高い水圧があれば、汚れを落としやすくなるでしょう。

また、付属品のアタッチメントなども確認しておくことが大切です。高圧洗浄機によっては洗剤を散布するときに使う「フォームノズル」や、凹凸した部分のこすり洗いに便利な「ウォッシュブラシ」などのアタッチメントが付属する製品があります。高圧洗浄機に追加して購入する必要がなくなるので、付属品は確認しておくと良いでしょう。

3.洗剤対応

高圧洗浄機は、洗剤対応している製品を選ぶのがおすすめです。車に付着した油性の汚れなどは、洗剤を使用することでより落としやすくなります。ただし、機種やアタッチメントによっては、使用できる洗剤や洗剤の使用方法が異なるため、事前に確認しておく必要があります。

高圧洗浄機で洗車する方法

次に、高圧洗浄機を使った洗車の方法をご紹介します。

足まわりの汚れを先に落とす

洗車の基本は「汚れを上から下へ落とす」です。しかし、車の足まわり(タイヤやその周辺部)が汚れている場合、仕上げに足まわりを洗うと汚れが飛び散ってしまう可能性があります。ですので、まずは足まわりの汚れを落としてから、次のステップへと進みましょう。

上から下へ汚れを落としていく

足まわりを先に済ませたら、次は車の屋根から順に汚れを洗い流していきます。下記の手順で洗車をすれば効率よく進めることができます。

  • 1.高圧洗浄機で車全体の汚れを落とす。
  • 2.洗車用の洗剤を車全体に塗る。(または洗剤吹付け用ノズルで洗剤を吹き付ける。)
  • 3.汚れが浮き上がるまで1〜2分おく。(ただし、泡が乾く前に洗い流しましょう。)
  • 4.高圧洗浄機で泡を洗い流していく。
  • 5.乾いた布やクロスで水分を拭き取る。

洗車をする際は、はじめに車全体のホコリや泥の汚れなどをある程度なくしてから洗剤を塗っていくことにより、細かい傷をつけることなくきれいにできます。洗剤を吹き付ける場合は、下から上に吹き付けるのがポイントです。また、泡を洗い流す前に乾いてしまうとシミになったり塗装が痛んだりする原因になるため、泡が乾きやすい夏場などはパーツ毎に分けて洗うのもおすすめです。泡を洗い流す時は、ドアの隙間などに泡が残らないように注意しましょう。最後に乾いた布やクロスで水気を取れば洗車完了です。

洗車をする前にチェック!高圧洗浄機の注意点

高圧洗浄機での洗車は、以下の点に注意しながら行いましょう。

同じ箇所に長時間噴射しない

同じ箇所に長い時間噴射し続けると、車のボディがへこんだり傷がついたりする可能性があるため、まんべんなく噴射するようにしましょう。また、「水圧調整機能」がついている高圧洗浄機なら、水の勢いを調整することができます。最初は水の勢いを弱め、様子を見ながら徐々に強めていくことで車を傷つけることなく洗うことができます。

劣化している箇所は避ける

前述したように、劣化や破損している箇所に高圧洗浄機の水を当てるのは避けましょう。洗車をする前に、塗装のはがれ、車体のさび、プラスチックの劣化などがないかを確認することが大切です。

日差しが強く気温が高い日は避ける

洗車をする際は、天候や気温に気をつけましょう。とくに夏場の洗車は注意が必要です。なぜなら、日差しが強く気温が高いと、洗剤の水分や水滴が蒸発しやすく、シミになったり塗装を痛めたりする可能性があるからです。そのため、洗車は日差しの弱い朝方や夕方、あるいは曇りの日にするのがおすすめです。

おすすめの高圧洗浄機をご紹介

高い人気を誇るケルヒャー(KÄRCHER)の製品をご紹介します。ケルヒャーは1935年にドイツで創業されたメーカーです。リーズナブルな家庭用の高圧洗浄機から、高性能な業界用の高圧洗浄機まで、幅広いラインナップを展開していることも魅力のひとつです。

まとめ

高圧洗浄機は洗浄力が高く、効率的に洗車を行うことができます。高圧洗浄機を選ぶ際は、給水方法や水圧、アタッチメントなどの付属品に加えて、洗剤対応しているかを事前に確認しておきましょう。また、高圧洗浄機を使った洗車の手順と使用上の注意点を押さえておけば、車を傷つけてしまう可能性も低くなります。これまで取ることのできなかった汚れも高圧洗浄機で洗い落としてみてはいかがでしょうか。

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