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一人暮らし向け炊飯器の選び方を押さえておこう【おすすめ製品もご紹介】

食事を作る上で必需品であるキッチン家電の「炊飯器」。一人暮らし用に新しく購入するとなれば、お米をおいしく炊けるのはもちろん、自身の生活リズムや食事量に合った大きさの炊飯器を選びたいものです。しかし、一人だと必要な大きさや選び方がわからずに迷ってしまうことがあります。そこで今回は一人暮らし向け炊飯器の選び方をはじめ、便利な機能や味に影響を及ぼすお手入れの豆知識をご紹介します。あわせて、人気メーカーのそれぞれの炊飯器の特徴や機種についてもご紹介しているので、これから炊飯器を選ぶという方はぜひ参考にしてみてください。

要チェック!一人暮らし向け炊飯器の選び方

はじめに、炊飯器の選び方についてチェックしておきたいポイントを押さえておきましょう。

炊飯容量

炊飯器を選ぶ上でとても重要なのが「炊飯容量」です。自炊の頻度や食べる量に合わせて炊飯容量を選ばなければいけません。また、炊飯器の大きさは「合」という単位で表されるということも把握しておきましょう。

多くのメーカーで、家庭用炊飯器として炊飯容量3合〜10合(1升)までのサイズを取り扱っています。2021年11月現在、象印やタイガーなどでは取り扱いがありませんが、さらに小型の1合炊きの炊飯器を発売しているメーカーもあります。

1合分のお米はお茶碗2杯程度の量になり、一人暮らしで1回分の食事にくわえて作り置きをしたり一気に炊いて冷凍庫で保管したりするのであれば、1合では足りなくなってしまいます。そのため、「1回でたくさん炊いておきたい」という場合は、炊飯容量3合以上の炊飯器を選ぶのがおすすめです。

炊飯器の種類

加熱の仕方によってご飯の仕上がりが大きく変わります。主な加熱方式は以下の3つです。

マイコン式

マイコン式は古くから存在する加熱方式です。釜の底部分にあるヒーターを発熱させ、全体を温めて炊飯します。料金も比較的リーズナブルな上に、昨今は内蓋や側面にもヒーターを配置した機種など、多くの改良が実施されている加熱方式です。

IH式

現在の加熱方式の主流といえば「IH式」の炊飯器です。人気の理由はなんといっても「強い火力」。電磁力の働きを利用して釜を加熱するので、お米全体を均等に熱することができます。これにより、炊きムラが少ないご飯に仕上がります。また、IH式は短時間でお米を加熱できるのも魅力のひとつです。

昨今はメーカーごとに内釜の素材や形にこだわった機種を開発しており、よりおいしいご飯を味わうことができます。

圧力IH式

圧力IH式は、圧力以外の基本的な構造はIH式と同じです。圧力を加えることによって水の沸点が上がるので、100℃以上の高温でお米を炊くことができます。IH式よりも「さらに強い火力」でお米を炊くことができるため、炊飯時間を短縮しお米の栄養を保つことができるので、もっちりとした食感のおいしいご飯に仕上がります。

内釜の素材

加熱方式と同じぐらい、内釜の素材選びも重要です。内釜の素材によってもお米の炊き上がりが変わってくるため、それぞれの特徴を確認しましょう。

鉄釜

「鉄釜」は発熱性はもちろん、蓄熱性や断熱性にも優れています。短時間で炊飯ができるため、効率よく炊くことができます。

鉄という金属の性質上、釜は重たいですが炊き上がったお米はムラが少なくふっくらと、食べ応えのあるご飯を味わうことができます。

炭釜

IH式と相性のよい「炭釜」。炭に熱を加えると釜自体が発熱体となって内釜全体が発熱し、一気に高温となって炊き上げることができます。また、炭による遠赤外線効果が加わることで、芯まで通ったムラのないご飯へと仕上がります。

炭釜は金属素材の釜と違って「衝撃に弱い」という点があります。強い衝撃が加わると、欠けたり割れたりしてしまう可能性もあるため、取り扱いには注意が必要です。

土鍋釜

「土鍋釜」は、遠赤外線効果によってお米の中までしっかり熱が伝わるので、ふっくらと炊き上がるのが特徴です。金属釜の中には、土鍋コーティングを施すことで土鍋の特性に近づけたモデルもあります。

一人暮らし向けの炊飯器選びはここもチェック!あると便利な8つの機能

新しい炊飯器には、ご飯を炊く以外にもさまざまな便利機能が搭載されています。ここでは、一人暮らし向け炊飯器にあると便利な8つの機能をご紹介します。

1.保温機能

ご飯はいつでも炊きたてのおいしさを味わいたいものですが、食べきれずにご飯を残してしまった場合、便利なのが「保温機能」です。

昨今の炊飯器は保温機能が標準装備されているものが多いのですが、なかには搭載されていない機種もあります。さらに、機種や炊飯容量によっておいしい状態を保てる時間も異なります。そのため、保温機能の有無とあわせて保温できる時間も確認しておきましょう。

2.炊き分け機能(無洗米・玄米)

「炊き分け機能」とは、無洗米や玄米などお米の種類に合わせてご飯の炊き方を変えてくれる機能のことです。ほかにも、仕上がりを「やわらかめ」「もっちり」というように自分好みに設定できる機種があります。

炊き分け機能を使うことで、お米の持ち味や素材の味を最大限に引き出すことができます。また、赤飯やおかゆ、酢飯など料理に合わせて炊き上がりを調整することもできるので、バリエーションを楽しむことも可能です。

3.お米の銘柄別炊き分け機能

上位機種の炊飯器になると、お米の銘柄別に炊き分けることのできる機能が装備されています。

日本では、国内だけでも約500種類ものお米が栽培されてきました。その土地ならではの気候や土壌の条件下で育ったお米には、それぞれに味や食感などの個性が存在します。

お米の銘柄別炊き分け機能があれば、メーカーが科学的に分析したデータをもとにお米の個性を引き出すための炊き方を選択してくれるのです。

4.早炊き機能

炊飯時間を短縮できる「早炊き機能」も便利です。お米の量にもよりますが、通常であれば炊き上がりまで50分〜1時間程度かかるのが一般的です。しかし、早炊き機能を使えば、炊き上がりまでの時間を短縮できます。

5.エコ炊き機能

昨今は、消費電力を抑えて炊飯できる「エコ炊き機能」が搭載された炊飯器が増えています。電力を抑えながらも炊き上がったご飯がおいしくなるのが特徴です。

6.調理機能

炊飯器の仕組みをうまく活用した「調理機能」が搭載されている製品もあります。作りたい料理をボタン1つで設定できるのでとても便利です。炊飯器が最適な温度や時間を自動調整してくれるので、煮込み料理やパン・ケーキの生地など、さまざまな対応料理を安心して作ることができます。

7.タイマー予約機能

「タイマー予約機能」があれば、いつでも炊きたてのご飯を食べることができます。たとえば、朝起きたときや帰宅時間、買い物、料理の時間から逆算して予約しておくとちょうどよいタイミングでご飯が炊き上がります。

タイマー予約機能はほとんどの機種で標準装備されていますが、炊飯容量が少ない機種にはないことがあるため、予約機能があるか確認しておきましょう。

8.スマホ連携機能

スマホと連携できる炊飯器も徐々に増えはじめています。専用のアプリをインストールすると、ご飯の炊き具合や時間などを遠隔操作することが可能です。

また、機種によっては好みの炊き方を記録できる機能もあります。自分好みの炊き加減を保存しておけば、いつでも好きな炊き加減でご飯を炊くことができます。スマホと連携することで炊飯器をうまく活用することができ、常においしいご飯を食べることができます。

一人暮らし向け炊飯器を展開している各メーカーの特徴

では、一人暮らし向け炊飯器を展開する人気のメーカーを5つご紹介します。

象印(ZOJIRUSHI)の炊飯器の特徴

ご飯のおいしさに定評のある「象印」。象印の炊飯器は、「豊富なラインナップから自分の好みに合った機種が選べる」という魅力もあります。

象印の炊飯器のなかには「豪熱沸とう」を搭載した製品があります。炊飯時や沸とう中に高火力を維持するため激しい対流を起こし、炊きムラを抑えることが可能です。これにより、芯までしっかり火を通しふっくらしたご飯が炊き上がります。

このほか、数十通りの炊き方が選べる炊飯器やにおい残りを抑えることができる機能を搭載した製品もあります。くわえて、炊飯容量も3合・4合と一人暮らし向けにもちょうどよいサイズを展開しているため、自分に適した炊飯器を見つけやすいでしょう。

象印の炊飯器一覧を見る

タイガー(TIGER)の炊飯器の特徴

土鍋釜の採用で注目を集めた炊飯器メーカーの「タイガー」。タイガーの炊飯器は土鍋以外にも土鍋コーティングされた釜や、比較的リーズナブルな価格で購入しやすいマイコン式なども揃っています。さらに、「充実した便利機能を搭載している」という特徴があります。

たとえば、冷凍したご飯であってもおいしく食べることができるよう炊き方を工夫した機能があります。一人暮らしだとご飯を冷凍して保管することがありますが、解凍するとパサついていたり硬かったりして元々のご飯のおいしさを味わうことができません。

しかし、この機能があれば炊きたてはもちろん、冷凍しても比較的おいしいご飯を味わうことができるのです。

タイガーの炊飯器には、炊き分けや調理機能を搭載した機種もあるので、ご飯や料理のバリエーションを増やすことができます。

タイガーの炊飯器一覧を見る

三菱(MITSUBISHI)の炊飯器の特徴

本物の炭を採用するほど内釜にはこだわりをもつ「三菱」の炊飯器。圧力はかけず、炭の力で徐々に熱を加えてお米を炊き上げ「食べ応えのあるご飯」を味わうことができます。

三菱の一部上位機種には、「極・可変超音波吸水」が搭載されています。吸水工程では、超音波振動で吸水を促すため、浸け置きなしでもしっかり吸水させます。また、沸騰工程にも超音波振動を入れることで、ごはんをより甘く炊き上げます。お米のうまみを引き出すため、冷めてもおいしさを持続できます。

このほか、三菱の炊飯器には本炭釜を採用している製品もあります。ヒーターで内部を一気に加熱することによって釜全体に熱を伝え、炊きムラがないため均一に美味しさが保てます。

さらに、三菱の炊飯器は機能面が充実しているのも特徴です。たとえば、お米に合わせて炊き方を変える「炊き分け機能」や、急いでいるときに便利な「早炊き機能」など定番の便利機能も数多く搭載されています。また、最小0.5合から炊くことができるので、その日の空腹具合に合わせて量を調節することも可能です。

三菱の炊飯器一覧を見る

日立(HITACHI)の炊飯器の特徴

冷蔵庫やエアコン、洗濯機などのさまざまな家電製品を扱っている「日立」。そんな中で、日立の炊飯器は「もちもちとしたお米の食感が楽しめる」という特徴があります。これは日立が開発した圧力とスチームを組み合わせた「圧力スチーム炊き」という独特な炊き方によるものです。

「圧力スチーム炊き」の特徴は内釜内の圧力を上げることで、沸点を約100℃以上まで高めて加熱します。そして圧力をかけながらスチームで蒸らす独自の炊飯方式で、旨み成分が発生しおいしく炊き上げることができます。

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アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)の炊飯器の特徴

さまざまな家電を取り扱っている「アイリスオーヤマ」。アイリスオーヤマの家電は、充実した機能を兼ね備えていながらも比較的リーズナブルな価格で購入できます。

炊飯器では、機種によって機能や特徴が異なるためニーズに合った炊飯器を選べます。たとえば、お米の硬さに加えて食感も選べる「おこのみ炊き」は、料理に合わせてお米の炊き具合を調整できるので、ご飯のおいしさを存分に引き出せます。

製品によって異なりますが、アイリスオーヤマではこれらの機能に加えて定番の早炊き機能やお米の銘柄別炊き分け機能を搭載した炊飯器が、比較的安く購入できます。このように、多機能でありながらコストパフォーマンスに優れた炊飯器が数多く揃っています。

一人暮らし向け炊飯器のおすすめをご紹介!

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味に影響する!?炊飯器のお手入れはこまめにしましょう!

炊飯器のお手入れと聞くと、「内釜や内蓋の洗浄だけでよい」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、炊飯器はそのほかにも本体の蓋や水蒸気を出す通気口なども汚れてしまうのでお手入れする必要があります。もし、炊飯器のお手入れを怠るとにおいやカビの原因となる可能性があり、お米の味に影響してしまいます。汚れが乾燥するとこびりついて取れにくくなってしまうため、炊飯器はなるべく月に1回程度お手入れすることが大切です。

複雑なものから簡単にお手入れできるものまで様々あるため、買う際にはお手入れ方法を確認しておくことも大切です。

迷ったらコレ!おすすめの炊飯器をご紹介