ポータブル電源のおすすめを紹介!利用シーンに合わせた選び方

コンセントのない屋外や停電時でも、普段の電気製品がそのまま使える「ポータブル電源」。キャンプや車中泊などのレジャーだけでなく、防災用品としても最近注目のアイテムです。
しかし、いざ選ぼうとすると「種類が多すぎてどれがいいの?」「容量や出力の違いがわからない」と悩んでしまう方も多いはず。
この記事では、ポータブル電源の基礎知識から、失敗しない選び方のポイント、さらに安全性や長持ちさせるコツまで詳しく解説します。自分にぴったりの一台を見つけて、いつでも電気が使える安心感を手に入れましょう!
・ポータブル電源は容量が大きいほど重くなりがち、用途に合わせて適切な容量を選ぼう
・ドライヤーなど消費電力の大きい電気製品は、「出力(W)」が高いものを選ぶ
・ポータブル電源の寿命は、「保管環境」や「使い方」で大きく変わる
ポータブル電源の基本をおさらい

ポータブル電源とは、家庭用コンセントと同じ「AC出力」を備えた大容量バッテリーで、「ポータブルバッテリー」や「非常用バッテリー」のほか、「ポタ電」という愛称でも呼ばれています。
あらかじめ充電した電気を使うため、燃料を使う「発電機」に比べて、動作音が遥かに静かなのもうれしいポイント。キャンプやBBQといったレジャーシーンはもちろん、洗車や日曜大工といった屋外作業時の電源、さらには停電や災害時の非常用電源としても頼りになります。
ポータブル電源とモバイルバッテリーの違い
ポータブル電源とモバイルバッテリーは、充電式のバッテリーという点では非常によく似ています。ですが、ポータブル電源のほうが、より大容量で、よりさまざまな用途に使うことができます。詳しい違いは以下の通りです。
■ポータブル電源とモバイルバッテリーの違い
| ポータブル電源 | モバイルバッテリー | |
|---|---|---|
| 主な用途 | 屋外活動時や非常時、さまざまな電気製品に電力を与える | スマートフォンなどモバイル機器に電力を与える |
| 容量 | 大きい(300〜3,000Wh) | 小さい(5,000〜20,000mAh) |
| 出力電圧 | 5〜20V(DC、USB)/100V(AC) | 5〜20V(USB) |
| 出力ポート | コンセント(AC)、USB、DCなど | 主にUSB |
| 重さ | 約3〜20kg以上 | 約100〜500g |
たとえば、モバイルバッテリーで一般的な10000mAhの容量なら、一般的なスマートフォンを充電できるのは、およそ2回。一方ポータブル電源なら、300Whの小型モデルでも、スマートフォンを20回ほど充電できる容量を備えています。
また、ポータブル電源はUSBだけでなく、ACコンセントやシガーソケットなど、複数の出力ポートを備えています。そのため、スマートフォンの充電はもちろん、パソコンや扇風機、電気毛布、テレビなど、さまざまな家電を動かせるのもポータブル電源の大きな魅力です。
まとめると、モバイルバッテリーは、主にスマートフォンの充電などを目的とした、小型・軽量バッテリー。ポータブル電源は、大容量かつさまざまな電化製品を充電できる防災・アウトドアにも活躍するアイテムです。
後悔しない!ポータブル電源選び7つのポイント

ポータブル電源を選ぶときは、「とにかく容量が大きいものを……」と考えがち。ですが、「重すぎて持ち運べない」「大きすぎて置き場所がなかった」という後悔につながることもあるので、以下のチェックポイントを確認し、自分に合った機種を選ぶようにしましょう。
- 1.【容量】どこで何のために使う?
- 2.【出力】出力不足だと使えない家電もあるので注意
- 3.【バッテリーの種類】リン酸鉄リチウムイオンがおすすめ
- 4.【安全性】発火事故や寿命が心配な方は要チェック
- 5.【充電方式】ソーラーパネルやシガーソケット充電は災害時にも便利
- 6.【出力ポート】コンセント、USB、シガーソケット、DCの数
- 7.【便利機能】ワイヤレス充電、UPS機能など
1.【容量】:使用シーンに合わせて選ぶ
ポータブル電源を選ぶときにまず確認したいのが、そのモデルの「容量」です。容量は「Wh(ワットアワー)」という単位で表され、数値が大きいほどたくさん電気を蓄えられます。
例えば、100Whの容量があれば、理論上は消費電力が100Wの電気製品を1時間使用できることを表します(※電力変換ロスがあるため、実際の使用時間はこの約80%程度になることが多いです)。

なお、容量が大きくなるほど本体は大きく、重くなり、価格も高くなっていきます。レジャー用、防災用の非常電源など、「何に使いたいか」という点をクリアにして、ちょうどいい容量のモデルを選ぶことが重要です。容量に応じた使用シーンの目安については、以下の表を参考にしてみてください。
■使用シーンと容量の目安
| 使用シーン | 容量の目安 | 主な用途 |
|---|---|---|
| BBQ、デイキャンプ | 200〜500Wh | スマートフォンの充電、ラジオ、小型扇風機など |
| キャンプ・車中泊 | 500〜700Wh以上 | 電気毛布、車載冷蔵庫、ノートパソコンなど |
| 防災・停電対策 | 700〜1000Wh以上 | 数日分のスマートフォンの充電、照明、電気ケトル、炊飯器など |
2.【出力】:使いたい家電の消費電力を確認
容量と同じくらい大切なのが「出力」です。ポータブル電源の出力は「W(ワット)」で表され、数値は一度に出せる電力の強さを示します。そこで、「同時に使う電気製品の合計消費電力」よりも数値が大きいモデルを選んでください。
特に、ドライヤーや電子レンジなどは消費電力が非常に大きいため、「屋外でドライヤーを使いたくてポータブル電源を買ったのに、出力が足りずに使えない」といったことも起こります。自分の持っている電気製品の消費電力を、取扱説明書などで事前にチェックしましょう。
■主な電気製品の目安消費電力
| 電気製品 | 消費電力(目安) |
|---|---|
| スマートフォンの充電器 | 15W |
| 扇風機 | 20〜60W |
| ノートパソコン | 25〜65W |
| 液晶テレビ | 70〜140W |
| 冷蔵庫 | 200〜400W |
| 電気ストーブ | 500〜1000W |
| 炊飯器 | 700〜1000W |
| 電気ケトル | 1000〜1200W |
| 電子レンジ | 1000〜1500W |
| ドライヤー | 1200〜1500W |
なお、ポータブル電源のスペック表には「定格出力」と「瞬間最大出力」の2つの記載があります。
■定格出力と瞬間最大出力の違い
| 定格出力 | 安定して供給できる最大電力量 |
|---|---|
| 瞬間最大出力 | 起動時にたくさん電力を消費する電気製品へ、一時的に供給できる最大電力量 |
瞬間最大出力をチェックしておきたいのは、コンプレッサーで動くエアコンや冷蔵庫、モーターで動く電動工具などを使いたい場合です。これらの機器は「動き始め」に大きなパワー(起動電力)がかかるため、起動時に定格出力よりもはるかに高い電力が必要となります。
瞬間最大出力が足りないと、ポータブル電源の保護機能が働いて電源が落ちてしまうので、冷蔵庫などを使いたい場合は瞬間最大出力の項目もチェックしておくようにしましょう。
3.【バッテリーの種類】リン酸鉄リチウムイオンがおすすめ
ポータブル電源を安心して長く使いたいなら、使われているバッテリーの種類にも注目してみてください。大きく分けると「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」と「三元系リチウムイオンバッテリー」の2種類ですが、寿命が長く、熱にも比較的強い「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」がおすすめです。
■バッテリーの種類による違い
| リン酸鉄リチウムイオンバッテリー | 三元系リチウムイオンバッテリー | |
|---|---|---|
| 寿命 (サイクル回数) |
◯(約8〜10年) (約2000〜4000回) |
△(約2〜3年) (約300〜500回) |
| 重さ | △ (比較的重い) |
◯ (比較的軽い) |
| 安全性 | ◯ (熱分解温度が700℃程度) |
△ (熱分解温度が200℃程度) |
現在主流なのは、長寿命で安全性の高い「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」です。特に理由がない限りは、リン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載の機種を選ぶのがおすすめといえます。
4.【安全性】保護機能「BMS」の内容を調べる
近年、モバイルバッテリーの発火事故などのニュースもあり、「ポータブル電源は大丈夫なの?」と不安になる人もいるかもしれません。
ですが、きちんとしたメーカーのポータブル電源には、バッテリーの状態を監視して安全に制御する「BMS(バッテリーマネジメントシステム)」という機能が搭載されているので安心してください。
BMSの主な機能としては以下のとおりです。保護機能による安全性のほか、バッテリーやセルに流れる電流を制御することで、本体の寿命を長持ちさせる機能もあります。ポータブル電源を選ぶときは、その機種にどんなBMS機能が搭載されているかもチェックしてみるとよいでしょう。
■BMSの主な機能
| 機能名 | 概要 |
|---|---|
| 過充電保護 | バッテリーが満充電になっても充電され続けることを防ぐ。 |
| 過放電保護 | バッテリーにダメージを与える過放電(必要以上の放電)を防ぐ。 |
| 過電流保護 | 過剰に電流が流れたとき、自動的に電源を遮断する。 |
| 短絡保護 | 短絡(ショート)で回路に大きな電流が流れたとき、電源を遮断する。 |
| バランス機能 | バッテリーの各セル(単電池)の電圧が均一になるように調整し、長持ちしやすくなる。 |
| 温度保護 | 温度センサーで運用温度範囲内にあるかを監視して過熱を防ぐ。 |
| 過負荷保護 | 接続された電気製品の消費電力が出力を超えた場合、電源を遮断する。 |
5.【充電方式】ソーラーパネル対応なら非常時も安心
ポータブル電源自体の充電は家庭用のコンセントから行うのが一般的ですが、中には複数の充電方式に対応したモデルもあります。
■ポータブル電源の充電方法
| 充電方法 | 特徴 |
|---|---|
| コンセント(AC) | 家庭用コンセントから充電する。充電スピードが速い。 |
| シガーソケット(DC) | 車のシガーソケットから充電する。移動中に充電可能。 |
| ソーラーパネル | 太陽光で充電する。連泊キャンプや災害時にも充電できる。 |
特に、ソーラーパネルでの充電に対応していると、長期間停電になったときも日光さえあれば充電できるので、安心感がより高まるでしょう。また、シガーソケットの充電に対応していれば、車に接続して充電できるので、アウトドアや防災用としても便利です。
なお、それぞれの充電方式で「フル充電までどれくらいの時間がかかるのか」も事前に確認することをおすすめします。例えば、家庭用コンセントから1〜2時間でフル充電できるモデルなら、レジャーに出発する朝、「充電し忘れた!」というときでも安心です。
6.【出力ポート】搭載ポートの種類と数を確認
ポータブル電源には、電気製品に給電するための出力ポート(差し込み口)が備わっています。モデルによって出力ポートの種類や搭載数は異なるため、同時に使いたい電気製品の種類や数に合っているかを必ず確認しましょう。
■ポータブル電源の出力ポートの例
| 出力ポート | 特徴 |
|---|---|
| AC出力 | 家庭用のコンセントと同じ交流電流(AC)を供給する。 |
| USB出力 | スマートフォンやモバイルデバイスに直流電流(DC)を供給する。USB Type-Aのほか、急速充電に対応するUSB Type-C(USB PD、QC)を備えたモデルもある。 |
| シガーソケット | 車載用の小型電気製品などに直流電流(DC)を供給する。 |
| DC出力 | 無線や音響機器、電動工具などに直流電流(DC)を供給する。 |

たとえば、家族みんなでスマートフォンを充電しながら、電気毛布なども使いたいという場合は、それだけ必要な出力ポートも多くなります。どんなシーンで使いたいのかにあわせて、自分に合ったモデルを選んでみましょう。
7.【便利機能】自分に必要な機能を絞り込む
ポータブル電源は、給電に特化したシンプルなモデルから、便利な機能を搭載した多機能モデルまで種類が豊富です。ポータブル電源に搭載されている主な便利機能としては、以下のようなものがあります。
■ポータブル電源の便利機能の一例
| 機能名 | 特徴 |
|---|---|
| スマートフォン連携 | スマートフォンの専用アプリで、バッテリー残量や稼働状況を確認したり、充電モードに切り替えたりできる。 |
| ワイヤレス充電 | 充電ケーブルをつながなくても、スマートフォンを置くだけで充電できる。 |
| LEDライト | 停電時や暗いところでの使用時に便利な、LEDライトを本体に搭載している。 |
| UPS(無停電電源装置)機能 | コンセントと家電のあいだにつないでおくと、停電した瞬間にバッテリー駆動へ切り替わる。 |
| パススルー充電機能 | ポータブル電源本体を充電しながら、ほかの機器に給電できる。 |
多機能なモデルは便利ですが、価格も高額になりがち。そこで、実際の使用場面をイメージして、「この機能は必要だな」「これがあったらうれしいな」と思う機能を絞り込んでみてください。
ポータブル電源の寿命を長持ちさせる3つのポイント

ポータブル電源は、何度も充電と放電を繰り返すことで、少しずつ蓄えられる電気の量が減っていきます。
具体的な寿命としては、三元系リチウムイオンバッテリーで約2〜3年(300〜500回の充放電)、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーで約8〜10年(2000〜4000回の充放電)が目安とされています。
なお、使用年数・充電回数にこれほど幅があるのは、ポータブル電源の「保管環境」や「使い方」が寿命に大きく影響するためです。そこで、ポータブル電源を長く使うための3つのポイントをご紹介しましょう。
1.適切なバッテリー残量で保管する
ポータブル電源を長持ちさせるには、保管するときの「バッテリーの残量」がとても重要です。
特に避けたいのが、残量が100%の状態や、完全放電(0%)の状態で放置すること。この状態では大きな負荷がかかり、バッテリーの劣化が通常よりも早まってしまいます。
一般的には、バッテリー残量を60〜80%くらいにして保管しておくのが理想的といわれています。お手元の取扱説明書を参考に、正しい方法で保管するようにしましょう。
なお、ポータブル電源の存在を忘れて放置していると、いざというときに残量がゼロになっていることも少なくありません。3ヵ月に1回は、バッテリー残量をチェックして、必要なら継ぎ足し充電をするようにしましょう。また、メーカーによっては100%の状態で長期保管しても問題ないよう設計されたモデルも発売されています。気軽にポータブル電源を保管したい方は、これらの情報もチェックしてみてください。
2.高温・低温・多湿環境を避ける
ポータブル電源の心臓部であるリチウムイオンバッテリーは、極端な高温・低温に弱いという特性があります。たとえば、真夏の直射日光が当たる窓辺や窓を閉め切った車内、冬場の0℃を下回るガレージなどでの使用・保管は、バッテリー劣化の原因となるのでご注意ください。
また、ほかの電気製品と同様に、湿気やほこりが多い場所での保管も故障につながる可能性があります。風通しが良く、湿気の少ない場所に保管しましょう。
3.パススルー充電を常用しない
パススルー充電とは、ポータブル電源を充電しながら、同時にほかの機器へ給電することを指します。本体とほかの機器を同時に充電できるので便利ですが、充電と放電を同時に行うことになり、バッテリーに負荷がかかってしまいます。パススルー充電は必要な時に使い、普段の生活では常用しないよう気をつけると、バッテリーの寿命を長持ちさせやすくなります。
なおメーカーによっては、バッテリーを劣化させないパススルー充電機能を搭載しているものもあります。より便利にポータブル電源を使いたい方は、どんな種類のパススルー充電が搭載されているかもチェックしてみるとよいでしょう。
ジャパネット厳選のおすすめポータブル電源をご紹介!
まとめ:いつでも電気が使える安心感を手に入れよう
ポータブル電源は、キャンプや車中泊といったレジャーをより快適にするだけでなく、万が一の災害時にも、いつもの電気製品が使えるのが魅力です。
バッテリー容量が大きいほど重くなる傾向があるため、持ち運びなどを考えると、一概に「大は小を兼ねる」とはいえません。この記事を参考に、利用シーンに合ったぴったりのモデルを探してみてください。
よくある質問
- ポータブル電源とモバイルバッテリーの違いは?
-
ポータブル電源は、コンセントやUSBなど、複数の出力ポートを備えた大容量バッテリーです。スマートフォンの充電はもちろん、さまざまな電気製品を動かすことができます。
モバイルバッテリーは、USBの出力ポートを備え、容量が少なめの小型・軽量バッテリーです。主にスマートフォンの充電など、小型デバイスへの給電に使用されます。
- 防災用ポータブル電源を選ぶポイントは?
-
災害時、電力が復旧するまで、スマートフォンの充電や情報収集用のラジオなど必要最低限の電気製品に給電できるよう、「700Wh〜1000Wh以上」の大容量モデルを選ぶのがおすすめです。また、太陽光で充電できる「ソーラーパネル」対応モデルだと、より安心感が高まります。
- ポータブル電源は安全?
-
多くのポータブル電源は、バッテリーの状態を監視して、出火やショートなどのトラブルを防ぐ「BMS(バッテリーマネジメントシステム)」を搭載しています。なお、より安全性を重視するなら、熱に比較的強い「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を採用したモデルを選ぶのがおすすめです。
