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電子レンジは冷蔵庫の上に置いても大丈夫?注意点と安全対策を解説

電子レンジは冷蔵庫の上に置いても大丈夫?注意点と安全対策を解説_1

一人暮らしや二人暮らしの住まいでは、キッチンがコンパクトなことも多く、限られたスペースを有効活用するために、電子レンジを冷蔵庫の上に置くケースがよく見られます。ただし、安全に使うにはいくつかのポイントを押さえておくことが大切です。例えば、冷蔵庫の天板の耐熱性や耐荷重、電子レンジのサイズ・重さ、電源の取り方など、注意したい点がいくつかあります。
本記事では、電子レンジを冷蔵庫の上に置くときの条件や注意点について解説します。

電子レンジを冷蔵庫の上に置く前に!チェックしておきたい注意点を解説

電子レンジを冷蔵庫の上に置くのは、スペースを有効活用できる便利な方法です。実際、ワンルームなどのキッチンでは、この置き方をしている人も多いのではないでしょうか。ただし、どんな冷蔵庫や電子レンジでも大丈夫というわけではありません。安全に使うためには、いくつかのポイントを事前に確認しておくことが大切です。ここでは、電子レンジを冷蔵庫の上に置く前にチェックすべき主なポイントについて見ていきましょう。

冷蔵庫の天板の耐熱性

電子レンジを冷蔵庫の上に置く際に必ず確認しておきたいのが、冷蔵庫の天板に「耐熱性」があるかどうかです。

天板に耐熱性がないと、レンジの熱で変形したり、故障の原因になることも。天板が耐熱仕様になっている機種は、「耐熱トップテーブル」という機能として紹介されていることが多いので、あらかじめ取扱説明書やメーカーの公式サイトで天板の仕様を確認しましょう。

また、単機能レンジはそれほど熱を発しないように作られていますが、オーブンレンジやスチーム機能付きなど、一部のモデルは本体が高温になる場合があります。そのような機種を使うときは、冷蔵庫の天板が高温に耐えられる設計かどうかを、より慎重に確認することが必要です。

冷蔵庫の天板の耐荷重

多くの冷蔵庫は、天板に重い物を乗せることを前提に設計されていないため、耐荷重を超えると天板がたわんだり、破損につながったりする可能性もあります。そのため、電子レンジを冷蔵庫の上に置く際には、耐荷重の確認も欠かせません。

なお、冷蔵庫の上に直接置くのではなく、棚や台を使って設置する「レンジラック」を利用する場合は、その重さも含めて、冷蔵庫の天板が支えられる総重量を確認しましょう。電子レンジ本体の重さだけを見てしまいがちですが、レンジラックの重量も忘れずに確認することが大切です。

電子レンジと冷蔵庫のサイズ

冷蔵庫の天板サイズが電子レンジに合っていないと、安定せず電子レンジが落ちてしまうおそれがあるため、サイズの相性も見逃せないポイントです。

冷蔵庫の天板の「外寸」だけでなく、実際に物が置ける「内寸」も確認しましょう。天板に段差やへこみがある場合、そのフラットな部分に電子レンジの脚がしっかり収まるかどうかが重要です。脚がはみ出していたり、凹凸にかかっていたりすると不安定になりやすく、落下などの事故につながる可能性があります。そのため、冷蔵庫の天板よりひと回り小さく、かつ余裕を持って置けるサイズの電子レンジを選ぶことをおすすめします。

電子レンジを冷蔵庫の上に置くときの安全対策

電子レンジは冷蔵庫の上に置いても大丈夫?注意点と安全対策を解説_2

電子レンジを冷蔵庫の上に置く場合、サイズや耐熱性、耐荷重を満たしていても、それだけで安全とは限りません。実際に使うときの安全性や使いやすさを考えると、さらにいくつかの注意点があります。ここでは、事故や故障を防ぐために知っておきたいポイントを具体的に見ていきましょう。

コンセントの容量を確認する

電子レンジを冷蔵庫の上に置くと、同じコンセントや近くのタップを使いたくなりますが、ここで注意したいのがコンセントの容量(定格容量)です。

家庭用の一般的なコンセントは、1つの差し込み口につき15アンペア、つまり最大で約1,500ワットまでしか使えません。電子レンジと冷蔵庫はどちらも消費電力が大きいため、同時に使うと容量オーバーになる可能性があります。

特に、たこ足配線で複数の機器を同時に使うと、ブレーカーが落ちるだけでなく、発熱や発火など火災のリスクもあるため注意しましょう。電子レンジと冷蔵庫を別々のコンセントに接続できるよう、設置場所の電源環境も事前にチェックすることをおすすめします。

設置する高さのバランスを考慮する

電子レンジを冷蔵庫の上に置くと、どうしても設置位置が高くなります。そのため、使う人の身長やキッチンの動線によっては、使いにくくなることもあります。

特に注意したいのが、電子レンジの中のものを出し入れするときです。電子レンジが自分の目線よりも高い位置にあると中の様子が見えにくく、熱くなった容器をうっかり落とすリスクもあり、やけどにつながることもあります。

冷蔵庫の高さと電子レンジのサイズを確認して、自分が快適に使えるかどうか、事前にシミュレーションしてみましょう。無理なく手が届く範囲かどうかが、安全で快適に使うための重要なポイントです。

電子レンジが開閉しやすいか確認する

電子レンジを冷蔵庫の上に置く際、電子レンジの開く方向や設置場所によっては、思った以上に不便に感じることもあるため、開閉がスムーズにできるかもチェックポイントになります。

電子レンジには「横開きタイプ」と「縦開きタイプ」がありますが、冷蔵庫の上に置く場合は、一般的に横開きタイプのほうが使いやすい傾向にあります。縦開きタイプの場合、高い位置から電子レンジが手前に開くため、中の物を取り出すときに手を伸ばしづらくなり、落としてしまうリスクもあるでしょう。

また、横開きタイプでも、開けたときに壁やほかの家具にぶつかることがないか、周辺のスペースと動線も考慮することが大切です。電子レンジがスムーズに使用できるか、実際の動作をイメージして選ぶことをおすすめします。

地震対策を行う

電子レンジを冷蔵庫の上に置くと、普段は問題なく使えていても、地震などの非常時には落下の危険があります。電子レンジが高い場所から落ちると、けがや家具の破損につながるおそれがあるため、しっかりとした地震対策を講じる必要があります。

おすすめの方法は、滑り止めとして「耐震ジェルマット」や「耐震マット」を電子レンジの脚の下に敷くことです。電子レンジと冷蔵庫の設置面の密着度が高まり、ズレにくくなります。また、ストッパーや固定バンドなどで電子レンジの四隅を固定するのも効果的です。

簡単な対策で安全性がぐっと上がるので、電子レンジは「置いて終わり」ではなく、しっかりと地震対策を行いましょう。

電子レンジと冷蔵庫の間には木の板などを挟まない

電子レンジを冷蔵庫の上に置くとき、「傷がつかないように」「安定するように」といった理由で、木の板や敷板を間に挟もうとする方もいるかもしれませんが、これはおすすめできません。

冷蔵庫の天板が放熱用の面になっている場合、板を挟むことで熱がこもってしまい、冷蔵庫の冷却効率が下がる可能性があります。結果として、故障の原因につながることもあります。

電子レンジと冷蔵庫の間に何かを敷くよりも、天板の仕様をきちんと確認したうえで直接置くか、専用のレンジラックを使うのが安全です。

スチーム機能付き電子レンジは水滴に気をつける

スチーム機能付きの電子レンジを冷蔵庫の上に置く場合は、調理時に発生する蒸気やスチーム機能で使った水が水滴となって垂れることで、冷蔵庫にダメージを与える可能性があります。

水が冷蔵庫の内部に入り込むと、漏電や故障の原因になる可能性があるほか、天板のサビ・腐食を招くこともあります。スチーム調理後や自動お手入れ機能の使用後は、トレーに溜まった水をこまめに捨てるようにしましょう。

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まとめ:電子レンジを冷蔵庫の上で安心して使えるように準備しよう

電子レンジを冷蔵庫の上に置くことは、キッチンのスペースを有効活用できて便利ですが、安全に使うにはいくつかのポイントを確認する必要があります。

冷蔵庫の天板が耐熱性や耐荷重に対応していなければ、安全に使用できません。また、電子レンジのサイズや設置後の操作性もチェックポイントです。さらに、コンセントの容量は十分か、地震で電子レンジが落ちてこないかなど安全面でも見落とせない点があります。これらを確認し、正しく置けば、電子レンジと冷蔵庫を無理なく併用できて、キッチンの使い勝手がアップします。ご自宅の状況に合わせて、安心して使える環境をしっかり整えていきましょう。

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