お店に並んだたくさんのノートパソコンを見ると、「何が違うのか全然わからない」と感じる方も少なくないのではないでしょうか。ノートパソコンを選ぶときは、どんな目的で使いたいのかを明確にしてから、細かい性能を吟味していくことが大切です。この記事では、ノートパソコンの選び方について、初心者の方にもわかりやすく解説しています。
※この記事に記載している情報は、2024年6月時点のものになります。
一口にノートパソコンといっても、機種によって性能やサイズはさまざま。そのためノートパソコンを選ぶときは、まず用途ごとにどんなポイントをチェックすれば良いのかを確認しておきましょう。
この項目では、ノートパソコンを選ぶ際に注目すべきポイントについて、以下5つの目的別に解説していきます。
学校用のノートパソコンではレポートや発表資料の作成にWordやExcelなどのソフトを使うことが多いため、初めからOfficeソフトが搭載されている機種を選んでみるとよいでしょう。また、オンライン授業を受けるなら、カメラとマイクが内蔵されている機種を選ぶのがおすすめです。
もし通学で本体を持ち運ぶ必要がある場合は、なるべく本体重量の軽い機種を選ぶとより便利に使えるでしょう。
多くの会社ではExcelやPowerPointを使用するので、ビジネス用のノートパソコンを選ぶときもOfficeソフトが搭載されたモデルを選ぶのがおすすめです。
もし持ち運びを頻繁にするお仕事であれば、画面サイズはなるべく小さめで、重量の軽い機種を選んでみるとよいでしょう。加えて、持ち運びが多くなればなるほど、本体を落としたり傷つけたりする可能性が高くなるので、耐久性のある機種を選ぶとより安心して使うことができます。
また、WEB会議で打ち合わせをする機会があるなら、本体にカメラとマイクが搭載されているかを確認しておきましょう。会議が頻繁にあるなら長時間充電できないことも少なくないため、バッテリー持ちもチェックしておくことが大切です。
動画や画像の編集をするには一度にたくさんのデータを処理する必要があるため、なるべく性能の高い機種を選ぶと快適に作業しやすくなります。特にデータの処理能力に直結するCPUや、グラフィックの描画を専門的に処理するGPUなどのパーツを重視して選んでみるとよいでしょう。
また視認性や目の疲れやすさにも関わってくるので、なるべく解像度が高く画面サイズの大きい機種を選ぶことをおすすめします。そのほかにも、編集作業を行う際はサブディスプレイに接続することが多くなるので、HDMIやDisplayPortなどの接続端子が複数搭載されている機種をチェックしてみるのも良いでしょう。
ノートパソコンでゲームを快適に遊びたいなら、「ゲーミングノートパソコン」として販売されている高性能なモデルをチェックしてみるのがおすすめです。すでに遊びたいタイトルが決まっているなら、公開されている推奨スペックをもとに、それを満たせる機種を選んでみるのもよいでしょう。
なお、ノートパソコンに搭載されるCPUやGPUなどのパーツは、基本的に自分で交換することができません。「もっと性能の高い機種を選んでおけばよかった」と後になって後悔することも少なくないため、自分にとってどれくらいの性能が必要なのかをよく吟味してから購入するようにしましょう。
おもに動画視聴やWEBサイトの閲覧がメインであれば、そこまで性能にこだわらなくとも問題はないでしょう。あまり持ち運びをしないのであれば、映像が見やすい大画面のノートパソコンがおすすめです。とはいえ、明らかに価格の安すぎる機種や中古を流用した再生品などを選んでしまうと、性能が低すぎて起動するまでに長い時間がかかったり、アップデートでエラーが発生したりすることもあるので注意が必要です。
ノートパソコンは動画編集や文書作成など幅広い用途に使うことができますが、機種によってはそれぞれの用途に特化して設計されたノートパソコンも発売されています。
具体的には以下のようなノートパソコンが発売されているので、自分の好みに合いそうかを確認してみましょう。
モバイルタイプとは、本体サイズが小さめの持ち運びに特化したノートパソコンを指します。画面サイズは14インチから10インチ程度、重量も1kg前後と非常に小型で、外に持ち出して使う方にはうってつけのパソコンです。
ただし、軽量化のためUSB端子やSDカードスロットなどのインターフェースが少なかったりキーボードが小さかったりして、人によっては使いにくさを感じることもあるかもしれません。自分の目的とよく照らし合わせて、持ち運びやすさと機能性のバランスの良い機種を選んでみましょう。
2in1タイプとは、ノートパソコンとしてもタブレットとしても使える機種を指します。タブレットとして使う際はキーボードと本体を分離させるものと、画面を折りたたんで使うものがあり、両方ともどんな場所でも使いやすい機能性の高さが一番の魅力といえるでしょう。一方で標準的なノートパソコンよりも構造が複雑になるため、そのぶん価格が高めな点には注意が必要です。
ゲーミングノートPCは、ゲームを快適に遊べるよう性能にこだわって組み上げられたハイスペックなパソコンです。ゲームはもちろんですが、基本的な性能が高いためビジネスや動画編集用としても快適に作業をすることができるでしょう。
一方で本体サイズが大きめの機種が多く、重量も重いため持ち運びにはあまり適さない点には注意が必要です。またofficeソフトが搭載されていない機種が多く、WordやExcelを使いたい場合は注文時に追加料金を支払ったり自分で別途購入したりする必要があるのでよく確認しておくようにしましょう。
「もっと細かくこだわって自分に合ったノートパソコンを見つけたい」という方は、搭載されているメモリやCPUなどのパーツをチェックしてみましょう。この項目では、ノートパソコンに関する基本用語についてわかりやすく解説しています。
CPUとはノートパソコン上のデータを計算、処理するためのパーツです。性能が高いほどデータをすばやく処理でき、動作がスムーズになることからノートパソコンの「頭脳」と例えられます。
この性能が動作の快適性に直結する、クリエイティブやゲーム用のノートパソコンを選ぶときは、なるべく性能が高い最新のCPUを選んでみることをおすすめします。
メモリの容量が多いほどたくさんのタスクを同時に処理することができ、複数のソフトウェアを同時に起動しても快適に操作できたり、動画や画像編集で複雑な処理を実行してもスムーズに作業を終わらせたりすることができます。
文書作成などがメインであればそこまで高いメモリは必要ないことが多いですが、非常に多くのデータを同時に処理する動画や画像編集用のノートパソコンでは、特に重視したい項目の一つです。
GPUには動画や画像などのデータを処理し、映像として出力する役割があります。動画編集用やゲーミングPCに別途GPUが搭載されていればデータを素早く処理できるため、より快適に操作ができるようになったり高解像度で映像を出力できるようになったりします。一般的な事務作業にはあまり必要になることはありませんが、動画編集やより快適にゲームを遊びたい方などは、どんな種類のGPUが搭載されているのかもチェックしておくとよいでしょう。
ノートパソコンにあるデータを保存するために搭載されているのがストレージで、「HDD」と「SSD」の2種類があります。HDDは価格が安いもののデータの書き込み速度が遅く、SSDは書き込み速度が高速ですが、価格は高くなりがちです。一般的にはSSD搭載のノートパソコンが主流になってきていますが、なかにはHDDとSSDの両方を搭載したモデルもあるため、予算と相談しながら決めてみるとよいでしょう。
ディスプレイはその名の通りノートパソコンの画面のことで、大きさや解像度によって使い勝手が大きく変わってきます。もし動画編集などをしたい場合は、細かいところもはっきり見える大画面で解像度の高い機種を選ぶことをおすすめします。
反対に、外出先で使いたいという場合は、持ち運びがしやすいように画面サイズが小さめの機種を選ぶとより便利に使うことができるでしょう。
ノートパソコンに必ず搭載されているキーボードですが、実はこの部分も機種によって細かい違いがあります。特に本体サイズの小さな機種では、キーそのものが小さかったりキー同士の間隔が狭かったりすることがあります。慣れや好みの問題でもありますが、隣のキーを間違って押してしまったりして、文字を打つ際に使いづらさを感じることもあるので注意が必要です。
また、数字を入力するためのテンキーが搭載されている機種とそうでない機種があるため、普段数字を入力することが多い方はこちらもチェックしてみるとよいでしょう。
外出先に持ち運ぶ機会が多いなら、本体の重量が軽いモデルをチェックしてみましょう。軽量モデルなら単純に持ち運びやすいことはもちろん、置き場所を変えたりカバンにしまったりする際の取り回しも良くなります。店頭で実際に触ってみて、軽量モデルの使いやすさを実感してみることもおすすめです。
カフェや図書館、会議室などの外出先でノートパソコンを使う機会が多い方は、バッテリー持ちの良い機種を選んでみましょう。ノートパソコンの製品ページには、駆動時間の目安が記載されていることが多いので、商品選びの参考にしてみるとよいでしょう。
ノートパソコンは機種によってさまざまな違いがあり、自分の目的に合った製品を選ぶことが欠かせません。まずはどんな用途に使いたいのかを確認し、さらにこだわりたい方はメモリやCPUなどのパーツもチェックしてみるとよいでしょう。ジャパネットでは多種多様なメーカーから厳選したおすすめ商品を取りそろえていますので、ノートパソコン選びに迷った方はぜひご参考にしてみてください。
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