いつものようにリモコンを操作しても、一向に動く気配のないエアコン。そんなときはまず、リモコンが壊れているのか、それともエアコン本体が壊れているのかを確認してみましょう。もしリモコンが故障していた場合は、代わりのリモコンに買い替える必要があります。どんなものを選べばいいかも解説しているので、お困りの方はぜひご参考にしてみてください。
リモコンを操作してもエアコンが動かない場合は、リモコンが故障しているケースと、エアコン本体に不具合が起きているケースが考えられます。どちらの原因かによって対処法も変わってくるので、まずはリモコンと本体のどちらに問題があるのかを確認してみましょう。
具体的な確認の方法としては、本体にある「応急運転スイッチ」を操作して、エアコンが作動するかをチェックします。実はエアコンはリモコンが故障した場合に備えて、本体のスイッチだけで操作できるようになっており、これで問題なく作動する場合はリモコンの方が故障していると考えることができます。反対に、スイッチを直接操作してもうまく動かない場合は、本体側に問題がある可能性が高いと考えてよいでしょう。
応急運転スイッチの位置や操作方法は取扱説明書に記載されていますので、困ったときはこちらを参考にしてみてください。
リモコンの方に問題がありそうなら、まずは電池を交換してエアコンが動くか様子を見てみましょう。それでも動作しない場合は、リモコンが不具合を起こしている可能性が高いので、以下のポイントを確認してみてください。
普段何気なく使っているリモコンですが、実は赤外線という見えない光を照射することによってエアコンを操作しています。リモコンの見た目には問題がなさそうなのにうまく動作しない場合は、何らかの理由で赤外線が照射できなくなっているのかもしれません。赤外線は人間の目で見ることはできないので、このあと紹介する方法でうまく動作しているかを確かめてみましょう。
赤外線は人間の目には見えない光ですが、スマホのカメラレンズを通すと捉えることができます。やり方はかんたんで、インカメラを起動してスマホ越しにリモコンの送信部分を見て、リモコンのボタンを押して紫色に光るかを確認してみて下さい。もし光が映らなければ、うまく赤外線を送信できなくなっている可能性が高いでしょう。なお、フロントカメラでは、赤外線が映らないことが多いため注意が必要です。
ただしスマートフォンの機種によっては、リモコンが正常に動作していても、赤外線がうまく映らないこともあります。故障が必ず判別できるというわけではないので、あくまで参考にとどめておきましょう。
AMラジオも赤外線を受信できるため、リモコンが正常に動作しているかを確認することができます。やり方は、ラジオに向かってエアコンの運転ボタンを押すだけです。ボタンを押してラジオから「ブブッ」という音がすれば赤外線を送信できているため、リモコンは正常に動作している可能性が高いでしょう。ただし、この場合も正常に動作しているのにラジオから音が鳴らないケースもあるため、故障と断定できるわけではないことに注意が必要です。
お部屋の環境によっては、リモコンには問題が無くても、赤外線がエアコンまでうまく届かないことがあります。一般的に以下のようなケースが考えられるので、当てはまる項目がないかチェックしてみましょう。
本体の間に障害物があると赤外線が遮られてしまうため、リモコンを操作してもエアコンが動作しない場合があります。ドアや人の体でも遮られてしまうため、本体とリモコンの間に何もない状態で、もう一度試してみましょう。
本体の受光部に強い光が当たってしまうと、赤外線をうまく受信できなくなり、エアコンが操作できないことがあります。直射日光や蛍光灯などの強い光が本体に当たっていないかを確認し、カーテンを閉めたり照明の光を落としたりして、リモコンが効くようになるかを確認してみるとよいでしょう。
これまでの対処法を試してもリモコンが動かない場合は、故障の可能性が高いため新品に買い替える必要があります。基本的にはメーカーの用意する純正リモコンを選べば間違いはありませんが、純正品が生産終了になっている場合などは別メーカーの生産する汎用リモコンを購入する必要があるかもしれません。
この項目では、純正リモコンと汎用リモコンの違いや、選ぶときのチェックポイントについて解説していきます。
リモコンを買い替える必要があるなら、まずは今まで使っていたリモコンと同じ物が販売されているかを確認してみましょう。もし同じ品番のリモコンが見当たらない場合は、そのメーカーの「共通リモコン」をチェックしてみるとよいでしょう。これは複数の機種で使えるように設計されているリモコンで、専用リモコンが手に入らない場合でも、共通リモコンであれば問題なく使える可能性があります。共通リモコンを購入する際は、対応機種に自分の使っているエアコンが含まれているかを確認しておくようにしましょう。
ただし、発売してから年数の経っている機種では、純正リモコンがすべて生産終了になっている場合もあります。その場合は、このあと紹介する汎用リモコンをチェックしてみてください。
汎用リモコンとは、エアコンメーカー以外の会社が製造しているリモコンを指し、純正品に比べると安価で入手できることが特徴です。また、製造が終了してから年数の経った機種にも対応していることが多いため、純正品が手に入らないときの最後の手段として使える可能性もあります。
ただし汎用リモコンはさまざまな機種を動かすことを目的としているため、エアコンによっては一部の機能に対応するボタンがないこともあります。汎用リモコンを選ぶときは、自分の使っているエアコンに対応しているか、使えなくなる機能はないかどうかを確認しておくようにしましょう。
近年は、リモコンの代わりにスマートフォンで操作できる機能を搭載したエアコンも増えてきています。操作がかんたんなだけでなく、外出先から遠隔操作ができたり、電気代をスマホの画面で確認できたりと、さらに便利にエアコンを使うことができます。
スマホ操作に対応しているメーカーと機種の例は、以下のようになります。
※記載している情報は、2024年8月時点のものです。
メーカー | アプリ名 | 機種 |
---|---|---|
ダイキン | ダイキンスマートアプリ | Rシリーズ Aシリーズ Mシリーズ Fシリーズなど |
日立 | 白くまくんアプリ | Xシリーズ Wシリーズ Gシリーズなど |
三菱電機 | 霧ヶ峰 REMOTE | FZシリーズ Zシリーズ Xシリーズなど |
東芝 | IoLIFE | U-DRシリーズ N-DRシリーズ N-DZシリーズなど |
富士通 | ノクリアアプリ | Xシリーズ Zシリーズ Wシリーズなど |
スマホ連携機能に対応したエアコンが気になっている方は、まずこれらの機種をチェックしてみるとよいでしょう。ジャパネットでもスマホ連携機能を搭載したエアコンを多数取り扱っていますので、新しいエアコンをお探しの方もぜひご参考にしてみてください。
「エアコン スマホ」で商品を探すリモコンを操作してもエアコンが動かない場合は、まず本体とリモコンのどちらに問題があるのかを明らかにすることが大切です。リモコンが動かないときは故障している場合もありますが、お部屋の環境によってうまく動作していないだけのこともあります。今回ご紹介したチェックポイントを参考に、何が原因なのかを確かめてみましょう。
もしリモコンが故障していることが分かった場合は、新品に買い替える必要があります。エアコン用のリモコンには、純正品と汎用品が販売されているので、それぞれの特徴をよく確認して、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
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