エアコンと一言でいっても、その種類は豊富にあります。そのため、「どの機種が合っているの?」「何を重視して選べばいいの?」と迷ってしまうこともあるかもしれません。機能性や省エネ性、デザイン性など着目すべきポイントはいくつかありますが、後悔のないエアコン選びをするには「自分の部屋に合ったエアコンかどうか」をしっかりと確認することが大切です。そこで今回は「6畳用のエアコン」に注目し、選ぶ際のポイントや電気代について解説します。あわせて、古いエアコンの処分方法やおすすめの6畳用エアコンもご紹介しているので、ぜひご参考にしてください。
6畳用のエアコンを選ぶ際は、以下の6点を考慮しましょう。
エアコンを選ぶ際は、まず商品自体のサイズを確認することが大切です。
設置するスペースよりも室内機や室外機のサイズが大きい場合、エアコンを設置することができません。また、ギリギリ収まるサイズだったとしても、配線のためのスペースや排熱用スペースがなければエアコンを設置できない場合もあります。
そのため、エアコンを選ぶ際は前もって設置スペースのサイズを確認するようにしましょう。その上で、設置スペースに収まるサイズのエアコンを選ぶことが大切です。
エアコンには「冷房」「暖房」「除湿」の機能のほか、メーカーや製品によってさまざまな機能が搭載されています。どのような機能があるのかを知り、ライフスタイルに適したエアコンを選ぶようにしましょう。
エアコンに関わる主な機能(機種によっては搭載していないものもあります)
機能 | 特徴 |
---|---|
センサー機能 | 室内にいる人の数や位置、動きなどをセンサーで感知して、自動で快適な温度をキープします。 |
空気清浄機能 | 部屋にきれいな空気を送る機能です。 |
フィルター自動掃除 | フィルターを自動で掃除する機能です。 |
内部クリーニング機能 | 室内機の内部を乾燥させたり熱を加えたりすることで、内部を清潔に保つ機能です。 |
再熱除湿機能 | 部屋の温度をあまり下げることなく除湿します。 |
ノンストップ暖房機能 | 霜取り運転をしながら暖房運転を継続し、室内温度を一定に保ちます。 |
気流コントロール機能 | 室内の温度のムラをなくし、室内環境を快適にします。 |
無給水加湿機能 | 給水なしで、部屋を加湿します。 |
AI機能 | 部屋のさまざまな情報をAIが解析し、最適な運転を行います。 |
スマホ連携機能 | 運転状況の確認や操作をスマートフォンから遠隔で行えます。 |
衣類乾燥機能 | 除湿機能を使って、部屋干しした衣類を効率よく乾かします。 |
エアコンを選ぶ際は、省エネ性能に優れているかも確認しましょう。なぜなら、仮に同じ性能・機能のエアコンがあった場合、省エネ性能の程度によって電気代が変わってくるためです。電気代を安く抑えたいという方は、省エネ性能に優れたエアコンを選びましょう。
省エネ性能に優れたエアコンかどうかを確認する際は、カタログに記載されている「省エネ基準達成率」や「エネルギー消費効率」に目を通すようにしましょう。
省エネ基準達成率とは、「省エネ法に基づいて定められた目標基準値をどのくらい達成しているか」をパーセントで表した数字です。数値が大きいほど省エネ性能に優れていることを意味します。
エネルギー消費効率とは「家電製品1kWあたりの電力を使用し、どのくらいの性能を発揮できるか」を表した数値です。主にCOP(エネルギー消費効率)とAPF(通年エネルギー消費効率)で表示されており、昨今はAPFの値が用いられています。APFの数値が大きいほど、省エネ性能に優れていることを意味します。「省エネ性能に優れたエアコンは、省エネ基準達成率・エネルギー消費効率は数値が大きい」と覚えておくとよいでしょう。
エアコンを選ぶときは、使用する状況も考慮するのがおすすめです。たとえば、エアコンを寝室に設置する場合は静音モードを搭載した商品を選ぶなど、「どこに設置するか」「どのような使い方をするのか」といったことを考慮してエアコンを選びましょう。
エアコンを選ぶ際は、お手入れのしやすさもチェックすることが大切です。
エアコンは定期的にお手入れをしないとフィルターや内部に汚れが溜まってしまい、冷暖房効率が低下する可能性があります。こうした事態を避けるためにも、エアコンを選ぶ際はお手入れしやすい機種を選ぶようにしましょう。
なお、先述したようにエアコンには「フィルター自動掃除」「内部クリーニング機能」などの機能を備えた機種もあります。お手入れの負担を軽減したい方は、このような機能を備えたエアコンを選ぶのも一案です。
エアコンを選ぶ際は、工事費・追加費用の有無を確認することも大切です。
仮に、工事費が含まれていないエアコンを購入する場合は、別途費用を支払って取り付けてもらわなければなりません。また、自分でエアコンの取り付け業者を探して依頼しなければならないケースもあります。
一方で工事費込みのエアコンであれば、取り付けまで行ってもらうことが可能です。さらに、購入先が取り付け業者を手配してくれることが多いため、自分で探す必要がありません。
ただし、工事費込みのエアコンであっても、設置環境によっては壁に穴を開けたり配管を延長したりする必要があり、この場合は追加費用がかかってきますので注意しましょう。
各メーカーによってエアコンの特徴は異なります。以下で、エアコンを販売している代表的なメーカー6社に注目し、それぞれの特徴をご紹介します。
なお、こちらに記載されている情報は2022年5月時点のものであり、製品ごとに搭載されている機能は異なります。予めご了承ください。
日立のエアコンといえば、「白くまくん」をイメージする方もいらっしゃるのではないでしょうか。白くまくんは、熱交換器を凍らせてから一気に溶かして汚れを洗い流す「凍結洗浄」が備わっているのが特徴です。さらに、一部の機種には「くらしカメラAI」「間取りサーチ」といった機能も備わっています。AIによって部屋の状況や人の顔を識別したのち、気流コントロールや風量の調整を自動で行ってくれるため、快適に過ごすことができます。
「エアコン 日立」で商品を探すダイキンのエアコンといえば「うるさら」です。
換気をしながら冷房や暖房を使用することができる機種もあり、寒い時期や暑い時期でも快適な空気を届けてくれます。また、屋外の水分を取り込み部屋に届ける「無給水加湿」が搭載されている製品では、給水の手間がなく便利です。
さらに、ダイキン独自のストリーマが搭載されている機種もあるため、気になる方はチェックしてみてください。エアコン内部をきれいに保ちます。
「エアコン ダイキン」で商品を探す東芝の「大清快」は、「プラズマ空清」を搭載したモデルがあることが特徴です。冷房・暖房を使わない時でも空気清浄単独運転ができる機種もあるため、1年中活躍してくれるでしょう。また、一部機種には 「楽ダストボックス」が搭載されており、フィルター自動掃除で出たゴミを、掃除機で吸い取って除去することが可能です。ダストボックスを外さず掃除ができるので、お手入れを楽に済ませることができます。
「エアコン 東芝」で商品を探す富士通ゼネラルのエアコンは、「nocria(ノクリア)」シリーズが有名です。一部機種にAIが搭載されているのが特徴で、生活パターンに合わせて自動でメンテナンスしたり、運転・タイマーを提案したりと、さまざまな機能をAIがコントロールしてくれます。このほか、富士通ゼネラルのエアコンは気流制御にもこだわっており、室温のムラを少なくして快適な室内環境を実現してくれる機種もあります。さらに、スマートフォンから遠隔で操作が行えるモデルもあるため、帰宅前に冷暖房を稼働させることも可能です。
「エアコン 富士通」で商品を探すシャープといえば「プラズマクラスター」を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。プラズマクラスター技術は、自然界にあるのと同じ水素のプラスイオンと酸素のマイナスイオンを生み出します。冷暖房を運転せずにプラズマクラスターだけを稼働させることができるモデルもあるので、1年中活躍してくれるでしょう。
「エアコン シャープ」で商品を探す三菱電機の「霧ヶ峰」には、赤外線センサー「ムーブアイ」が搭載されているモデルがあります。温度のムラが出ないように、室温や床の温度、人の体感温度まで見張ってくれるため、快適に過ごすことができるでしょう。このほか、エアコンの左右に独立したフラップを搭載しているモデルもあり、両方から空気を送風するため部屋中に快適な空気を送ることができます。
「エアコン 三菱」で商品を探すでは、6畳用のエアコンを使用した場合、どのくらいの電気代がかかるのでしょうか。
電気代を算出する前に押さえておきたいのが、「エアコンの消費電力は一定ではない」ということ。これは、外気や室温、住宅環境など、さまざまな要素で消費する電力が変動するためです。
また、エアコンの消費電力量は「稼働させて設定温度になるまでの間」に最も多くなります。そのため、仮にオン・オフを切り替える回数が多いとその分電気代が上がってしまう可能性があります。さらに使用する日数によっても消費電力は変動するので、「6畳用のエアコンを使用した場合の電気代はこの金額になる」とは一概には言い切れないのです。
6畳用のエアコンを使用した場合の電気代を算出する際は、エアコンの取扱説明書やカタログに記載されている「期間消費電力量」を参考にするとよいでしょう。 期間消費電力量とは、エアコンを1年間使用したときに消費する電力の目安量です。この数値は、JIS C 9612:2013に基づき、東京をモデルとした特定の条件で算出されています。ただし、同じ条件下でエアコンを使用したとしても、エリアや天気などによって期間消費電力量は変わるため、あくまでも消費電力量の「目安」として捉えておきましょう。
電気代を計算する際は、「期間消費電力量 x 1kWhあたりの電気料金」の計算式を使用します。仮に、6畳用のエアコンの期間消費電力量が「800kWh」、1kWhあたりの電気料金が「31円」だった場合は「800kWh x 31円=24,800円」。つまり、年間で24,800円程度の電気代がかかるということになります。
1kWhあたりの電気料金は利用する電力会社やプランによっても異なるので、6畳用のエアコンにかかる電気代を調べる際は、事前に確認しておくとよいでしょう。
エアコンの電気代を節約するなら、以下の4つの方法を実践するのがおすすめです。
エアコンの電気代を節約するには「設定温度を必要以上に上げ下げしないこと」が大切です。なぜなら、設定温度と室温の差が電気代に大きく影響するからです。
設定温度と室温の差が大きいほどエアコンがフルパワーで稼働する時間が長いため、その分消費電力がかかり、結果として電気代が高くなります。
必要以上に設定温度を上げたり下げたりせず、適度な温度に設定しましょう。また、自動運転を活用するのもおすすめです。自動運転であれば、部屋が冷えるまでは強風で、その後は微風で運転するといったように、状況に合わせて効率よく温度や風量を調整してくれるため、電気代を節約できる可能性があります。
汚れたフィルターのままエアコンを使用し続けると、フィルターに目詰まりが起こり空気の通りが悪くなります。そうなると冷暖房の効率が悪くなり、その結果エアコンを余計に稼働させてしまい、電気代が高くなってしまう可能性があります。
こうした点から、エアコンの電気代を節約するにはフィルターの清掃を定期的に行うことが大切だといえます。
このほか、「電源を頻繁にオン/オフしない」こともエアコンの電気代を節約する方法のひとつです。先ほど述べたように、エアコンの消費電力量は「稼働させて設定温度になるまでの間」に最も多くなるため、オン/オフを頻繁に行ってしまうとその分電気代が高くなってしまう可能性があります。
エアコン使用時に、扇風機やサーキュレーターを併用することで室温のムラがなくなり冷暖房の効率を上げられ、結果的に電気代の節約につながる可能性があります。
なお、扇風機やサーキュレーターを併用する際は、冷暖房によってエアコンの風向きを変えましょう。冷房の場合は冷たい風が下へと降りていくため、エアコンの風向きを水平にするのがよいでしょう。反対に暖房の場合は暖かい風が上に溜まるので、エアコンの風向きを下に向けるのがおすすめです。その状態で扇風機やサーキュレーターを天井に向けて回すと、部屋の隅々にまで冷たい・暖かい空気が行き渡るため、冷暖房の効率をスムーズに上げることができます。
こちらの記事に詳細が記載してあります。ぜひご覧ください。
サーキュレーターを併用してエアコンを効率的に使おう!組み合わせ活用術をご紹介
エアコンを購入する際に注意しなければいけないのが、「何畳の部屋まで使用できる商品なのか」という点。以下でエアコンの「○畳用」という表記の意味について解説します。
エアコンの製品紹介にある「○畳」は、何畳の部屋に適したエアコンかをわかりやすくするための表記です。
畳数の表記には「おもに6畳用」「6畳〜8畳」などがあり、とくに後者は読み間違うことが多いので注意する必要があります。「6畳〜8畳」は「6畳から8畳までの部屋で使える」という意味ではなく、数字の小さいほうが「木造住宅の場合」、数字の大きいほうが「鉄筋住宅の場合」を意味します。つまり、「6畳〜8畳」の場合は「木造なら6畳・鉄筋造なら8畳向けのエアコン」ということになります。表記を正しく理解していないと、部屋に適さないエアコンを購入してしまう恐れがあるため、畳数表記は正しく理解しておくことが大切です。
エアコンは「家電リサイクル法」と呼ばれる法律に則って処分する必要があり、粗大ゴミとして処分することはできません。
以下にて、エアコンの適切な処分方法を3つご紹介します。
1つ目は「エアコンを購入する店舗に引き取りを依頼する」です。家電を販売している店舗によっては古いエアコンの引き取りも行っているため、新しいエアコンを購入するのと引き換えに処分してもらうことができるでしょう。
2つ目は「自治体のサービスを利用する」です。自治体によって処分方法は異なりますが、一般的には指定業者がエアコンの回収をしてくれます。エアコンの取り外しの有無についても依頼する自治体で異なるため、問い合わせて確認するようにしましょう。
3つ目は「下取りに出す」です。購入したいエアコンが下取り対象であれば、古いエアコンを下取りに出すことができ、さらに値引き価格で購入することができます。古いエアコンは処分してもらえるため、お得な処分方法といえます。
ジャパネットたかたではエアコンの下取りを行っています。買い替えの際は、ぜひご検討ください。
※一部下取り対象外のエアコンもあります。
\下取り対象商品について詳しくはこちら/
下取りサービスについて詳しく見るエアコンは、今や生活に欠かせない家電製品です。昨今はエアコンの機能がより充実しているため、さらに快適な生活を送れるようになっていますが、その一方で「どれも魅力的でひとつに絞れない」と悩む方もいらっしゃるでしょう。
エアコンを選ぶ際は機能性を重視することも大切ですが、それ以上に「部屋の大きさに合ったエアコンかどうか」を確認することが重要になってきます。たとえば、6畳の部屋にエアコンを設置する場合は、原則として6畳用の製品を選ぶのがよいでしょう。ただし、方角・温度・外気などの条件によって必要なエアコンの能力は異なるため、その点も踏まえた上で部屋に合ったエアコンを選ぶことが大切です。今回ご紹介した内容を押さえて、部屋に適したエアコンを探してみてください。
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