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3合炊き炊飯器は何人向け?おすすめの人数と炊飯器選びのポイント

3合炊き炊飯器はリーズナブルなものから高級なものまで幅広く取り揃えられています。ご飯をおいしく炊ける機能も充実しており、3合炊きを購入しようと検討されている方もいるかもしれません。しかし、そんな3合炊きの炊飯器は何人用として使用することがベストなのかご存じでしょうか。今回は、3合炊き炊飯器が何人のご家庭に適しているかや、選ぶ際に見ておきたいポイント、おすすめ製品などをご紹介します。ご飯をよりおいしく炊くコツもまとめているので、ぜひご参考にしてください。

3合炊き炊飯器は何人家族に適しているの?

結論から言うと、3合炊き炊飯器は一人暮らしの方におすすめです。3合はお茶碗約6杯分になるため、毎食おかわりしたとしても、三食分になります。3合炊きであれば朝・昼・夜三食分のご飯を一回で炊くことが可能です。また、3合炊き炊飯器は0.5〜1合分の少量を炊くのにも適しているため、一人暮らしにはちょうどよい容量といえるでしょう。

このほか、3合炊き炊飯器はコンパクトサイズの製品が多くあります。そのため、キッチンが狭い場合でも炊飯器の設置場所に困ったり、邪魔に感じたりすることは少ないでしょう。

  • 一人暮らし向け炊飯器の選び方を押さえておこう【おすすめ製品もご紹介】

    • 一人暮らし向け炊飯器を購入する際は、容量だけでなくほかにもチェックしておきたいポイントがいくつかあります。この記事では、一人暮らし向け炊飯器の選び方やあると便利な機能などについてご紹介。また、おすすめ製品もご紹介しているので、ぜひご一読ください。
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3合炊き炊飯器選びでチェックしたい4つのポイント

ご自身に合う3合炊き炊飯器を選ぶためにも、「加熱方法」「内釜の素材」「機能」「お手入れのしやすさ」をチェックしておくことが大切です。

加熱方法で選ぶ

加熱方法はご飯の炊き上がりを左右するため、どのような種類があるのか購入前に押さえておく必要があります。3合炊き炊飯器の主な加熱方法は以下の3つです。

1.マイコン式

マイコン式は内釜の下にあるヒーターを加熱してお米を炊く方法です。構造がシンプルで比較的リーズナブルな価格で購入することができるため、マイコン式は価格面を重視したい方におすすめです。

2.IH式

IH式は外釜に設置されているコイルに電流を流し、内釜全体を熱してお米を炊く方法です。局所的に熱するマイコン式に比べて内釜全体を強い火力で熱することができます。そのため、お米全体にしっかりと火が通り、炊きムラがないふっくらとしたご飯に仕上がります。

費用面はマイコン式に比べて少し高くなりますが、おいしいご飯を味わいたい方にはIH式がおすすめです。

3.圧力IH式

圧力IH式は、IH式と同様に外釜のコイルに電流を流して内釜全体を熱し、そこに圧力を加えてご飯を炊く方法です。100℃以上の高温でご飯を炊けるものが多く、もっちりとした食感に仕上げることができます。また、圧力が加わることによってお米本来の旨味を閉じ込め、甘さのあるご飯に炊き上がるのも特徴です。

しかし2021年11月時点では、圧力IH式はマイコン式やIH式に比べると商品のラインナップが少なく、選択肢が限られるという注意点があります。しかし、圧力IH式は炊飯効率が高く短時間でご飯を炊き上げることができるので、「短い炊飯時間でもおいしさにこだわりたい」という方におすすめです。

内釜の素材で選ぶ

内釜もご飯の炊き上がりに関わる重要な要素のひとつです。炊飯器に採用されている内釜は主に「鉄釜」「銅釜」「土鍋釜」「炭釜」の4つがあげられます。

1.鉄釜

鉄釜は発熱性に優れており、短時間でご飯を炊くことができるためお米に含まれる栄養素を逃しにくいのが特徴です。

鉄釜を採用した炊飯器は比較的リーズナブルな価格帯の製品も販売されており、予算に応じて購入することが可能です。

ただし、鉄の性質上、釜が重くなってしまうため釜を洗う際に重いと感じる可能性があります。鉄釜を選ぶ際は、重さを確認したり実際に内釜を持ってみて重さや使い勝手を確認したりするのがおすすめです。

2.銅釜

銅釜は熱伝導率が高く、内釜全体を素早く熱することができるのが特徴です。これにより、短時間でご飯を炊き上げることができます。さらに、銅釜は炊きムラが生じにくいという特徴があります。そのため、銅釜は「スピーディーに釜内全部のご飯をおいしく炊き上げたい」という方におすすめです。

3.土鍋釜

土鍋釜は蓄熱性と遠赤外線効果に優れているのが特徴です。内釜の熱を逃すことなくゆっくり全体に伝えることができるため、お米をじっくり蒸らし甘味のあるもちもち食感のご飯を作ることが可能です。

このほか、おこげを作る機能がついている機種もあります。簡単におこげを作ることができるため、「おこげが好き」という方は機能にもこだわることをおすすめします。

4.炭釜

炭釜は熱伝導率が高く、遠赤外線効果があるのが特徴です。これにより、内釜全体に熱を素早く伝えることができ、短時間で炊きムラのないふっくらとしたご飯を作れます。

機能で選ぶ

3合炊きの炊飯器は、製品によって搭載されている機能が異なります。具体的にどのような機能があるのか、以下で押さえておきましょう。

1.保温機能

保温機能は、炊いたご飯を1度に食べきることができなかった際に便利な機能です。たとえば、「1日分のご飯をまとめて炊いておきたい」という場合、朝炊いたご飯を炊飯器に入れたまま夜まで保存することができます。これにより、毎食炊く必要がないうえに冷蔵や冷凍で保存するといった手間を省くことも可能です。

さらに、炊飯器によってはご飯が硬くなってしまわないよう途中でスチームを追加する「スチーム保温」や、複数の温度で保温できる機能を搭載している機種もあります。ご飯をよく保温する場合は、保温機能にこだわるのもおすすめです。

2.早炊き機能

早炊き機能は、ご飯を短時間で炊くことができる機能のことです。どの程度、炊飯時間を短縮できるかは炊飯器や炊飯量によって異なりますが、早炊き機能は「短時間でご飯を炊きたい」という場合に便利です。

3.調理機能

調理機能は、ご飯以外の料理を作れる機能です。具体的には、蒸し料理や煮込み料理、ケーキ・パンの生地、スープなどがあげられます。作れる料理は調理機能によって異なりますが、さまざまなレシピに対応しているタイプもあり、自分が作りたいメニューを搭載している炊飯器を選ぶとよいでしょう。

調理機能があれば手軽に料理のレパートリーを増やすことができます。くわえて、材料を入れてセットするだけなのでその間はほかの家事をこなすこともでき、料理にかける時間を短縮することも可能です。

4.蒸気カット機能

蒸気カット機能は、炊飯器の上部から蒸気が出るのを抑える機能です。蒸気を抑える機能として「蒸気(スチーム)カット」「蒸気レス」などがあり、抑制できる割合は機種によって異なります。この機能があることによって、炊飯器の蒸気によって家具が傷むリスクを減らすことが可能です。

さらに、炊飯器の蒸気は高温のため触れるとやけどをする危険性もあります。その点、蒸気カット機能を搭載した炊飯器であればやけどのリスクを減らすこともできるため、子どもやペットがいるご家庭におすすめです。

5.炊き分け機能

炊き分け機能は、お米の種類に合わせてご飯をおいしく炊き上げることができる機能のことです。お米には白米だけでなく、玄米や雑穀米などさまざまな種類があります。そのため、お米の種類に適した方法で炊くとよりおいしく仕上げることができます。炊き分け機能があれば「白米」「玄米」「雑穀米」などのメニューから選べて、加熱温度や時間を自動で調整してくれます。

このほか、炊き分け機能には「ご飯の食感」を選べるタイプや、「銘柄ごと」に炊き分けができるタイプもあります。ボタンひとつで手軽に好みの食感や銘柄に合わせられるため、便利な機能です。

お手入れのしやすさで選ぶ

ほぼ毎日のように使用する炊飯器は、お手入れのしやすさも大切です。仮に、内蓋・内釜が取り外せずパーツの多い炊飯器を選んでしまうと、お手入れが不十分になってしまう可能性があります。「お手入れが心配」「簡単にお手入れしたい」という方は内蓋・内釜が外せる、かつパーツの少ない炊飯器を選ぶとよいでしょう。

このほか、炊飯器の天面(トップパネル)や内部の形状がフラットなタイプであれば拭き取りやすいためきれいな状態を保つことができます。そのため、お手入れのしやすさをチェックする際は炊飯器の形状もチェックしておくのがおすすめです。

3合炊き炊飯器を扱う各メーカーの特徴

3合炊き炊飯器はさまざまなメーカーから販売されています。そこで、以下にて代表的なメーカーを5つご紹介するので炊飯器選びのご参考にしてください。

象印(ZOJIRUSHI)

象印は魔法瓶を製造していることもあり、炊飯器の保温性に優れているメーカーです。炊飯してから時間が経ったご飯もおいしさをキープすることができるため、「まとめ炊きをしたい」という方にも向いています。

このほか、象印の炊飯器は機能性が豊富なことも特徴のひとつとしてあげられます。たとえば、保温する際に内釜を適切な温度に保ち約30時間おいしさを保てる「うるつや保温」、お米の芯までしっかり火が通るよう側面や蓋部分からも加熱する「全面加熱機能」などがあります。さらに、炊き込みご飯などを炊いた後に気になるにおいを抑える「クリーニング機能」を搭載した製品もあるため、におい残りもあまり気にする心配がありません。

このように、製品によって搭載している機能は異なりますが、自分に適した炊飯器を見つけることができるでしょう。

象印の炊飯器一覧を見る

タイガー(TIGER)

タイガーはマイコン式やIH式、圧力IH式と豊富なラインナップを取り揃えているメーカーです。内釜の種類も豊富で比較的リーズナブルな価格で購入できる「黒遠赤釜」、ふっくらご飯を作れる「土鍋コーティング」、蓄熱パワーによる連続沸騰でふっくらしたご飯を味わえる「本土鍋内釜」などがあります。

さらに、タイガーの炊飯器は機能も充実しています。たとえば、ご飯を短時間で炊ける「早炊き機能」、帰宅時間に合わせて炊ける「タイマー機能」、食感も3段階で炊きわける「炊き分け機能」などがあげられます。これらの機能を活用することにより、忙しい方であってもご飯を手軽においしく炊き上げることが可能です。

タイガーの炊飯器一覧を見る

日立(HITACHI)

日立は、ふっくらとおいしいご飯を炊くことができる製品が揃っているメーカーです。たとえば、圧力スチーム炊きを搭載した製品は圧力をかけながら高温スチームで蒸らすためお米の芯まで火が通り、もちもち食感のご飯に仕上がります。くわえて、スチームを炊飯器内に溜めておくことによってご飯の乾燥を防ぎ、冷めても炊き立てのおいしさをキープします。

さらに、日立の炊飯器は独自の内釜を採用した製品も豊富です。内釜の底面には鉄の粒子が打ち込まれているため熱が伝わりやすく、炊きムラを抑えることができます。さらに、大火力で炊き上げることによってお米本来の旨味を閉じ込めることが可能です。これにより、おいしいご飯を味わうことができます。

日立の炊飯器一覧を見る

三菱(MITSUBISHI)

三菱は、炭の内釜にこだわりを持つメーカーです。本炭釜は職人の手作業によって作られており、細かい部分までこだわり抜いているのが特徴です。強い熱対流を引き起こすことによってお米一粒一粒にしっかり熱を伝えることができるため、炊きムラのないふっくらとしたご飯に仕上がります。

このほか、炊飯器によってはお米の種類や食感が選べる「炊き分け機能」、炊飯時間を短縮する「お急ぎモード」、省エネにプラスして蒸気の排出を抑える「エコ炊飯モード」などが搭載されています。

さらに、三菱の炊飯器は特徴的なデザインも魅力のひとつです。ボタンが炊飯器の蓋部分に配置されていることによってシンプルでスタイリッシュなデザインになっており、かつ使い勝手にも優れています。そのため、「おいしいご飯を味わえるおしゃれな炊飯器がほしい」という方に特におすすめです。

三菱の炊飯器一覧を見る

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)

アイリスオーヤマは炊飯器をはじめ、さまざまな家電製品をリーズナブルな価格で販売しているメーカーです。アイリスオーヤマの炊飯器には、最大40種類の銘柄によって炊き分ける機能を搭載した製品もあります。銘柄に応じて加熱時間と火力を調整するため、よりおいしいご飯を炊き上げることが可能です。

さらに、お米の銘柄と重さによって水も自動で調整する「銘柄量り炊き機能」を搭載しているモデルもあります。これにより、水の量で失敗することなくご飯のおいしさを最大限に引き出すことができます。

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知っておこう!ご飯をおいしくするためのコツ

ご飯をおいしく炊くには炊飯器選びも大切ですが、炊き方など以下ポイントを押さえておきましょう。

まず、お米は計量カップを使用して量ります。仮に、目分量でお米を入れてしまうと適正な水の量がわかりづらく、炊き上がりに違いが出てしまいます。これではおいしく炊き上がらない可能性があるため、しっかり量るようにしましょう。

続いてボウルに水を入れ、そこに計量カップで量ったお米を投入します。炊飯器の内釜にお米を入れてから水を注ぐと全体が浸るまでに時間がかかり、吸水時間が異なってしまいます。そうなるとムラが生じてしまうため、順番として先に水を入れてからお米を投入するようにしましょう。

洗米をする際は、ゆっくり時間をかけると米ヌカのにおいが米についてしまうため1回目は素早く洗うのがポイントです。その後はゴシゴシ強く研ぐ必要はなく、たっぷりの水で4〜5回を目安に洗うとよいでしょう。

水の量に関しては、多くの機種で内釜に記載がありますので、そちらを目安にしましょう。一般的な白米のほか、新米や玄米などお米の種類によっても水の量が異なりますので、内釜の記載や説明書を参照しましょう。また、好みの食感も人によってさまざまなため、柔らかいほうがよいという場合は少し多めに入れ、反対に硬いほうがよい場合は水の量を少し減らすのがおすすめです。

水を入れた後は、しばらくの間お米に吸水させることによって大粒のふっくらとしたご飯に炊き上がります。夏は約30分〜1時間、冬は約1〜2時間を目安に吸水させるようにしましょう。後は炊飯器のスイッチを入れて炊くだけでよりおいしいご飯に仕上がります。

ご飯が炊き上がった後は、早めに食べきることが大切です。「食べきれなかった」という場合は、炊飯器の保温機能を使用し一時的には保存できますが、長時間保存してしまうとご飯の味が落ちていってしまうため、保温可能時間を超える場合は冷凍庫に保管しておくとよいでしょう。

まとめ

3合炊き炊飯器は3回分程度のご飯を、まとめて炊くことができるため、一人暮らしにちょうどよい容量です。製品によって加熱方法や内釜、搭載機能などが異なるため自分に適したものを選ぶとよいでしょう。ぜひ今回ご紹介した内容を押さえ、自分に合う3合炊き炊飯器を探してみてください。

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